他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

親塾による公立中高一貫校受検、結果と総括

親塾による公立中高一貫校受検、3年間の挑戦を終えました。

結果は合格でした。

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手続きも無事行いました。

応援してくださった皆様、ありがとうございました。

 

発表当日、私は在宅勤務。

午前9時からWeb上で合格者の発表があるのはわかっていたのですが、息子が4時間授業で帰ってくるので、それから一緒にみることにしました。

 

・・っと、ドキドキする気持ちをツイッターでも呟かせてもらっていたのですが、実は待ちきれずに確認してしまっていまして(〃д)テレ。

出勤していた妻とも合格を確認しあっていたのです。

 

でも本人が帰ってきた時は知らん顔。

彼に検索をさせて、合格した瞬間のガッツポーズとその後の嬉し泣きを、私もグッときながら見ていて、力一杯抱擁しました。

 

すぐに息子と学校に入学手続きに行き、入学許可証をいただきました。

最寄りの駅に帰ってくると、彼はそのまま公園に行って友達にも報告したそうです。

本当におめでとう。

※息子は、コロナの不安はあったものの受検の日以外は学校に登校していました。友達と話すことや応援してもらえたことも良かった気がしています。

 

帰宅した妻とも乾杯をして、労をねぎらいあいました。

お母さん、ありがとう。あなたがここまで頑張ってくれなければ、この結果にはなりませんでした。

 

さて、無事に終わったので、親塾+公立中高一貫校受検の総括をしてみたいと思います。

実は親塾による公立中高一貫校のノウハウを共有するためのブログを作っていまして、合格できたのでようやく自信を持って記事を増やそうと思っているのですが、長くなりそうなところはそちらの記事のリンクを貼っています。ご興味がある項目はご覧になっていただけると嬉しいです。

結論

親塾による公立中高一貫校受検は、本当に大変でしたが、やってよかったと思っています。

これは受かったから言うのではなく、受検本番前から結論づけていたこと。

理由は、彼が受検を通じて成長してくれたこと、そして知的好奇心を育んでくれたからです。

 

受検勉強を通じて自ら本を読むようになったり、広い知識を得ることができました。自分なりの地図を作ることができるようになったのです。彼はこれからその地図の解像度を自ら上げたり、どんどんと広めていけることでしょう。

こういった自主的に学ぶ興味を持てたこと、これだけで本当に受検勉強をして良かったと感じています。

学力もアップ

学力もアップしました。

息子は3年生の時にはクラスの3バカの一人だったそうで勉強も全くダメでしたが、4年生から学習を始めるとグングンと力をつけて、5年生と6年生ではあゆみのほとんど全てが「大変よい」になったのです。

3バカから学校でもトップクラスのかしこい子にクラスチェンジしたのも、受検勉強のおかげでした。

 

ちなみに模試では、6年生の春頃までは志望校の合格可能性80%でした。適性検査対策は、早いうちから準備をしている人が少ないのかもしれません。

その後夏を過ぎて塾生たちが力をつけてきてから急降下、12月には30%以下になりましたが・・。

勉強の負荷は軽かった

「1日8時間」とか「毎日23時に寝る」とか、中学受験の負担を耳学問でイメージしていたのですが、公立中高一貫校受検ではこんなことはありませんでした。

毎日9時間睡眠、疲れが見えたら勉強せずに早めに寝る、ゲームだのYoutubeも本番前日までしっかり、サッカーも継続、毎日の勉強時間は2〜4時間程度。

やはり暗記する必要がなくて、知識は小学校の範囲であると言う点が大きかったのだと思います。

小学校の授業を大事に

親塾による公立中高一貫校受検では、小学校の成績と授業がとても大切でした。自宅での受検勉強よりも優先していました。

理由はこちらにまとめていますが、簡単に挙げますと・・

  • プロに教わることができる
  • そもそも学校の授業が試検範囲である
  • 報告書に有利

といったもの。

結果的にはこれは毎日のリズムも作ってくれたし、それ以上の効果もあったように思います。

合格だけを目指さない方が良いかも

受検はおすすめなのですが、合格だけを至上の目標としない方が良いかと思います。

公立中高一貫校は、合格するのにとても難しいためです(どのように難しいかはこちらの記事にまとめました)。

”受検を目標に、知的好奇心を育みつつ学力を育てて、合格できたらいいね”ぐらいのスタンスでコツコツ継続するのが良いのではないでしょうか。

地元中学に通うことになっても、トップクラスの成績からスタートできるはずです。

親塾の勘違い

親塾は難しかった。思っていたよりもずっと難しかったです。

その難しさは、事前に予想していた勉強を教えることや情報収集ではありませんでした。

難しかったのは、子供のメンタルとの向き合い方だったのです。

 

受検本番が近づく6年生にもなると、子供の内面も成長します。本人の欲求が肥大して反抗期も迎えます。友達と比べて自分が我慢して勉強させられてると思う。勉強に集中しなくなる。模試の結果では落ちこんで「もう受検やめる」「僕が受かるわけない」モードに陥る。すぐに逃げ出す。

我々親の側もそんな様子にイライラして時に感情を爆発させ、押し付けと拒絶の正面衝突。狭い家の中で喧嘩状態に何度も陥る。これで子供のメンタル状態は最悪です。メンタルの状態が悪いと、当然勉強などできません。

塾など外部の空気が入らないので、親子間で異常な煮詰まり状態になってしまうのです。最悪の煮詰まり状態は、何ヶ月続いただろう。。本人も不安があったのでしょうが、6年生終盤の半年は続いたと思います。

 

こんな状態でも、親としての未熟さを見せつけられながらも、子供を何とかなだめすかしてメンタルを整えて勉強に向かわせること。これが本当に難しかったのです。

もし塾に通うことができるのであれば、やはり子供の扱いに長けて、しかも勉強も教えてくださるプロにお願いするのがいいと思います。

マイナス要素は全部大丈夫!

もし、マイナス要素に不安になっていらっしゃるならば、我が家もたくさんありました。

  • 4年生になるまで勉強ダメ
  • 読書嫌い、文章下手
  • 社会問題とかニュースとか興味無し、新聞も無し
  • 早生まれ(息子は3月下旬)
  • 塾無し
  • 親が中受未経験
  • 親が共にフルタイム勤務(在宅勤務が増えたのは良かったのかも)
  • 模試では12月にE判定や合格判定30%以下を連発
  • 12月の模試で偏差値30台(そんなはずないと思っていましたが)
  • 1月時点の過去問で合格点どころか全部解ききれない

「だから無理」と感じそうになる要素はたくさんありましたが、それでも息子はずっと勉強を継続してきて合格できました。

もしお子様と楽しく勉強をしてみたいならば、公立中高一貫校受検はちょうど良い目標になると思います。私は本心で、合否に関わらずやって良かったと思っていますし、息子も合格発表前から、勉強して良かったと言ってくれました。

 

以上です。

今年の受験を終えた保護者のみなさま、本当にお疲れ様でした。

ここまで頑張ってきたお子さま、保護者のかた、みんな勝者だと思います。

少しねぎらいあって、少し休んで、また歩きだしましょう。