ご家庭で公立中高一貫校受検をする場合に必須と言える、「銀本」という書籍があります。
これの2024年受験用が発売されています。
公立中高一貫校受検用銀本とは?
銀本とは、前年の、全国の公立中高一貫校受検問題を集めたもの。つまり1年間の全国過去問を一冊にまとめたものです。
今年無事に合格して、いま中学2年生の息子が受検生であったときも、毎日テーブルの上にこのデカい本がありました。
下の写真の手前の一番上の銀色の本が、銀本です。
銀本が必要な理由とは?
公立中高一貫校受検に銀本が必要な理由は、「適性検査」という特殊性にあります。
公立中高一貫校は受検問題が「国語」や「算数」などと教科によって分かれていなくて、それを総合したような「適性検査」という問題なのです。
※なお、入試も「試験」ではなく、あくまで適性があるかの「検査」であるため、公立中高一貫校受検は、「受験」とは書かずに「受検」と書きます。
問題文が長くて(会話形式が多い)、その中で課題や問題がある。それを、学校で習った何らかの知識を使って解決する。それを記述して回答する。
このような問題です。一般的な中学受験のイメージと全く違うものですよね。
公立中高一貫校受検を受験するには適性検査対策が必要なのですが、ここで一つ問題があります。
適性検査型試験の特殊性ゆえ、そして一般的な中学受験(私立型受験)に比べて公立中高一貫校受検生の数が少ないこと。そのため、あまり専門的な問題集が多くないのです。
知識を問われる教科型問題よりも、問題もかなり作り辛いはず。沢山の適性検査をこなす必要があるのに、良問をあまり入手できない。
このような問題を一気に解決してくれるのが、この銀本なのです!
- なんせ全国の過去問を集めるので、問題数が多い!
- 実際に出題された問題なので、問題の質が高い!
- 年に一冊なので、管理しやすい!
なので、塾に通っていない公立中高一貫校受検には必須。6年生には、この分厚い銀本をやりまくる「銀本マラソン」という時期を持つのが一般的だったりします。
銀本の注意点
ただこの銀本、扱うにはいろいろと注意事項があったりします。
- 解答に解説が無い
- 問題数が多すぎる
- 難易度の高い学校と低い学校が混在している
銀本をドンっと買ってきても、そのままでは結構使いづらいはず。
この辺りは、私たち保護者がうまくサポートしてあげることが必要になります。
どのように銀本を使ったらいいのか、特に勉強初期の頃の使いかたについて詳しくまとめた別ブログの記事がありますので、興味があればそちらも覗いてみてください。
我が家で行った工夫としては、担当を変えたこと。
途中から銀本担当は理系で私よりずっと頭の良い妻が担当となり、私は作文担当となりました。
適性検査が面白いのは、思わぬ知識がつくこと。息子も本当に毎日頑張っていましたが、銀本の適性検査で得た知識をよく口にします。受検の合否云々ではなく、知識として教養として、身に着けてくれているのが分かるのです。
2024年受検の6年生のみなさん、そしてそのパパさんママさんも本当に大変な夏だと思いますが、公立中高一貫校受検勉強をして身に着けた知識は本当に将来の力になってくれるはずです。
体調にはくれぐれも気を付けて、頑張ってください!!