2022年2月3日、長年意識し続けていた受検当日の朝に書いています。
親塾による公立中高一貫校受験を目指し、いよいよ受験本番を迎えた6年生の長男。
今日という本番を前に、1日2日は私立校も併願しました。
初日は親の戦略ミスで残念なことに。
二日目も昨日と同じ時間に同じ学校を受験する予定でしたが、朝本人と話し合った上でスキップすることにしました。
朝起きた時に、息子にかなり疲労が残っていたことが決め手です。
息子にとっては午後試験は負担が大きいですね。通塾して遅くまでたくさんの問題量をこなしてきたお子さまとは、耐久力が違うのかもしれません。
ただ息子の目標はあくまで今日の公立中高一貫校。
それを息子と妻と再確認して、2日目はこれまで積み重ねてきたものを振り返る日にしました。
塾に通っていなかったため、トータルの勉強時間としては短かったと思います。ですが、この一年間に行ったプリント・問題集、書いてきた作文を出してみるとびっくりするほどの量。
本当に頑張ってきたのですね。
そんな姿に、私たち親の関わりについても色々と思い出しました。
中学受験を経験していない私たち夫婦の親塾による公立中高一貫校受検。
サポートを振り返ると、我ながら6年生になるまではとてもうまくいったのではないかと自負しています。3年生の時には「クラスの三馬鹿」の一人であった長男が、5〜6年生のあゆみでは苦手の図工や家庭科以外全て「大変よい」になっていたこと。
バリバリに通塾している生徒たちに混じって、トップクラスでいられたこと。
6年生の途中までは、模試でもとても良い偏差値や合格可能性を維持していたからです。
ただ6年生という仕上げの時期、息子の反抗期も相まって非常に苦労しました。
そんな中、他の通塾されているお子様達がぐんぐんと力を伸ばすのと反比例して息子の成績は急激に埋もれてしまい、最後の模試では合格可能性は30%以下にまでなってしまいます。
6年生の中盤から後半にかけては親塾としての力不足を感じ、結果が残念であった場合は私たちの責任です。。
今日の受検で合格できるかどうかはわかりません。
6年生時のサポートは至らなかったかもしれません。
それでも、おそらく本人も妻も、3年間チャレンジしてきて良かったという思いは 共有できていると思っています。
私としては、 知的好奇心を育んでくれたことがなにより良かったことです。
思わぬものに喰いついて、自ら調べることができるようになりました。受検と関係のないことに関しても興味を広げてくれたのです。
小学校のあいだは、勉強と共に遊びの時間に関して管理をしていましたが、中学校になったら基本的には全く口を出さないつもりです。
ここから先は高校受験が必要になろうが不要になろうが、本人が自分のインサイトから起き上がった興味にただ従う事を、見守ってあげようと思います。もし失敗しても本人の貴重な経験です。
本当であれば、小学生のうちにこういった体験をさせてあげるのがよかったのかもしれません。ですが、中学受験を通して得た知的好奇心や幅広い知識は、確実に本人の視野を広げてくれました。
より大きな地図を胸に、この先のある意味小学生以上の自由のある時間に、好きなことに夢中になって欲しいと思います。
そういったことを任せられる信頼感が、この頼れる長男には生まれました。
家族で受検をする選択をして、ここまで頑張ってこれたこと。無事に本日を迎えたことは本当に良かったと思います。
今日は、もうすぐ起きてくる長男に付き添います。フルサイズのミラーレスカメラにLレンズを付けて、学校の前で最高画質の記念写真を撮りたいと思います(笑)。
今日の午後からはゲーム三昧宣言をしている長男。
まずは発熱せずに起きてきて欲しい。もちろん他の姉妹も。
そして学校までは無事に届けるから、あとは力試しを楽しんできてね。
もう君は勝利しているよ。