他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

X-T3、1年間使用の感想 ~2024年でも最高のカメラ!~

久しぶりのカメラの話をさせてください。

 

私は長年Canonのカメラを複数台使うユーザーでしたが、この1年ほど富士フィルムの中古カメラ、X-T3という1台だけを使っています。

Canonのフルサイズのフラッグシップや最新機種を使って来た視点から、他社APS-Cセンサのカメラ一台のみを使うようになって、色々と気づいた点がありました。

2024年にX-T3というカメラは、どのような印象か。私の感想をお伝えします。

 

結論としては、本当に満足なカメラ!

画質も操作性もサイズ感も良くて、デザインや手触りは秀逸!スナップなど写真を楽しむには申し分ありません。

一方で、家の中で子供の写真を撮る場合、子供のスポーツ写真を撮影する場合には、キヤノンさんのフルサイズに慣れた目には物足りないところがある、そのようなカメラでした。

 

近年のカメラ機材の高騰を受けて、コストを下げて写真撮影を楽しみたいと思われている方も多いかと思います。

今は中古で少し古くなったカメラも非常に性能が高いものが増えています。

実際に乗り換えて楽しんでいる、私の感想をお伝えできればと思います。

 

Canonから富士フィルムに乗り換えた理由

最初に、簡単に私が富士フィルムに乗り換えた理由について書かせてください。

とても恥ずかしい話なのですが・・。まずは経済的な理由です。

 

私は20年以上勤めた会社を辞めて、約2年間個人事業主として働いていました。

その後今の職場に転職したのですが、その間お金が無くなったため、お小遣いが欲しいために手持ちのCanonのシステムを全て手放してしまった、というのが一番の理由です。

 

またCanonを使ってきた理由は次の二つが大きかったのですが

  • 子供の姿を綺麗に撮影したい(室内の暗い場所でも綺麗に撮りたい)
  • 長男のサッカーの写真を撮影したい(動きもの撮影)

子供も大きくなってきてあまり写真を撮らせてくれなくなったり、長男がサッカーを引退したり(中学で部活は続けていますが)と、Canonのカメラが必要になる撮影がなくなってきたこと。

 

そして、キヤノンのフルサイズラインナップがとても高額になったということ。

今のキヤノンのRFフルサイズシステムは、本当に素晴らしい性能と写りを保証してくれるものですが、非常に高額になっています。

私は今後、欲しいレンズ一本も買えないかもしれないと思いました。

 

そこでAPS-Cという小型サイズで、中古で比較的価格が抑えられている中でも期待値が高い富士フィルムに置き換えてみた。

この3つが大きな理由です。

 

そして結論としては、本当に大成功でした。

 

2024年現在のX-T3というカメラについて

私が購入した新しいカメラは、Mapカメラさんの下取りで中古で購入したX-T3でした。

X-3は2018年9月に発売された当時のフラッグシップカメラです。

中古で98,800で購入しました。

 

シルバーが渋い!

 

キヤノンユーザーが使ってみた富士フィルムカメラの良い点

10万円を切る価格で購入したX-T3ですが、本当に大好きなカメラです。

 

キヤノン機とはテイストの違う綺麗な写り

明らかにキヤノンのカメラとは違う写りをしており、それが気に入りました。

とてもすっきりと澄んだ描写をしてくれます。

 

 

 

 

特に金属やガラスなどを、シャープにクールに写してくれるのがとても気持ちがいい。

また写真の色味が独特で、フィルムライクなエモい写真も撮影できます。

フィルムシミュレーションという、フィルムを変えるかのように色味を変えられるモードが有名ですが、実際に使ってみるとそれぞれ極端ではなく絶妙に異なる味付けの色味となります。

jpgだけで楽しめるという点で、本当に面白いし楽。

私はほとんどRAW現像をしなくなりました。

 

また、先日職場でのファミリーデーがあって、従業員のご家族の写真を撮らせていただいたのですが、綺麗な写真で嬉しいというたくさんの声をいただきました。

私も自信を持って撮影ができたほど(ぜんぶカメラのおかげですが・・)。

それぐらい画質には満足できました。

 

私はカメラを始めてすぐにフルサイズでした。

その目から見ても、画質は良いです。

 

見た目も手触りもかっこいい

画質の良さとともにFUJIFILMさんのカメラを使う喜びとして、「カメラのかっこよさ」というものが言われています。

そしてそれは、実際に手に取ってみると本当でした。

使っていて楽しくて気持ちが満たされます。

 

ちょっとレトロな見た目に、硬質で堅牢なボディ。

手に握り込んで散歩するだけで、テンションが上がります。

さらにシャッター音もとても良いものでした。

 

さらに、APS-C機というサイズ感の手頃さ。

キヤノンさんのカメラには持ち出しやすいAPS-Cカメラも多数ありますが、メインがフルサイズなので、あくまで”エントリー機”しかないんですよね。

 

 

便利さだけでなく、レンズまで含めて持ち出してかっこよくて、手触りも良い機種がないんです。

その点をX-T3によって満たされたのでした。

 

マニュアル操作による撮影の楽しさ

X-T3は、シャッタースピードISO感度のダイヤルがそれぞれ独立しています。

私が買ったレンズはサードパーティのものですが、絞りリングもついています。

 

露出の3要素を物理ダイヤルで操作する作りであるため、それが楽しくて、マニュアル撮影が増えました。

 

操作性としては、背面液晶がバリアングルではなくチルト式なのもスチルユーザーとしては嬉しいところ。

 

さらに縦位置のチルトも可能。

 

これがお気軽なスナップではとても使いやすいのです。

 

オールドレンズ遊びも最高!

X-T3は、オールドレンズ遊びも非常に気持ちよいカメラです。

3000円ぐらいで購入した、FDという古いマニュアルフォーカスマウントのレンズを付けての撮影も楽しめました。

まずファインダーが大きくて見やすいので、マニュアルでのピント合わせがとてもやりやすいこと。

 

そしてシャッターを切った時のフィーリングや音の気持ちよさ。まさにマニュアルのカメラを使っているかのような感覚です。

 

それでいてボディは最近のものなのでレスポンスは良いし、撮影される写真はとても綺麗です。フィルムシミュレーションを変えてのマニュアルフォーカス撮影が、特にお気に入りです。

 

これは,多くの写真ファンに楽しんでいただける遊びなのではないかと思います。

 

バカ高くない値段で楽しめる

これが私にとってはとても大切な要素でした。

X-Tシリーズは現行X-T5が出ていて、X-T3は二世代前の機種です。

そのため中古価格がお手頃になっていて、ちょっと前のフラッグシップが手の届く価格になっているのです。

 

またフジフィルムさんのXマウントはサードパーティーが多く参加していて、安くてかっこよくて写りも良いレンズがたくさんあります。

 

私が同時に購入したのは、こちらのトキナーさんのレンズ。

新品で4万円弱という値段にもかかわらず、金属製のフードであったりと質感もとても高くて、F1.4という明るさです。

ぼかすような撮影からキリッと絞った撮影まで、これ一本で楽しめます。

 

乗り換えてイマイチであった点

乗り換えてみて、ちょっと残念に感じた点もありました。

※ただ、2020年発売のEOS R6から2018年発売のX-T3へと、2年も古い機種への乗り換えであったための感覚であることはご了承ください。

操作の違いによる即射性の低下

Canonのカメラは、設定の変更がとてもしやすいと感じます。

カメラの握ったままの右手の人差し指と親指で、設定を変えて撮影ができます。

 

一方のX-T3は、メリットの点でお伝えした通り、絞り・ISO・シャッタースピードが全て別ダイヤル。明らかに一枚パシャっとするまでに時間がかかるようになり、操作に慣れるまではもどかしさがありました。

 

「こうやってじっくり撮りたい」という期待があって選んだ機種にも関わらず、最初のうちは面倒さが優っていたのです。それだけキヤノン機の操作性が良いということなのでしょう。

 

ただ、これは無くなりました。すぐにファインダーを覗きながらカチャカチャできるようになり、操作に慣れるに従って「X-T3のタイミング」での撮影が楽しめるようになってきたのです。

 

AF機能がイマイチ

AFは、明らかにEOS R6が優っています。

EOS R6はスポーツ撮影も余裕でこなしましたが、X-T3では試すこともしないレベル。

瞳認識AFもありますが、顔の角度や向きですぐに迷子になったり、思った通りに動いてくれなくなりました。

 

もちろん、R6とは時代が違うので仕方ありません。

X-T3では基本スナップ撮影なので全く困ることはないし、子供達もハイチーズであれば瞳AFを活かして撮影できます。

 

室内の子供写真はフルサイズとの差がある

X-T3で撮影した写真の画質には、とても満足しています。

ただ一点、夜の自宅のような暗い場所で撮影する子供の写真では、さすがにAPS-Cとフルサイズの差を感じました。

 

ノイズの量であったり、肌の質感、深みについては、オートで適当に撮影したEOS R6に軍配が上がるのです。

 

ただこちらについては、あくまで限られた環境です。

同じポートレートでも、屋外でモデルさんを撮る場合などは問題はないかと思います。

 

まとめ

以上が2024年にX-T3を唯一のカメラとして使っているものの感想です。

写真撮影を楽しむという分には、申し分ない画質であるうえに、操作性や見た目、シャッター音などの感触も良いため非常に使っていて大好きなカメラでした。

 

「でした?」

そうなんです。実はもうすぐまたEOSに戻ります。

その理由は、子供のバスケの試合を撮ることになったため。

このカメラでは、バスケで満足の写真は撮れなさそうと判断したのです。

 

そのために、・・EOS購入の資金にするためX-T3を手放すことにしました。

ん〜残念。

私はしばらく、写真撮影の楽しさから、子供写真の画質を優先したカメラライフにまたシフトします。

 

本当に、素敵なカメラでした。

2024年であっても、おすすめのカメラです!

 

 

X-T3で撮ったスナップでのご紹介です!