笑顔で、戻ってきてくれました。
3年間に渡る公立中高一貫校受検の準備を積み重ねて、ついに迎えた受検本番。
冬晴れの暖かい日差しの中、適性検査を終えた息子が待ち合わせ場所に駆けてきた時の表情は、笑顔でした。
「全部埋めたよ」
時間内に全部埋められるように。
少し前までとてつもなく遠い目標に見えていたことを、彼は本番でできるまでに力を付けました。
「全部出したよ。今の自分を全部出してきた」
彼は、今ある力を出し切れたようでした。その充実感から笑顔になれたのでしょう。
彼にとって、中学受検でできることは全て終わりました。
その達成感もまた、彼を笑顔にしてくれたのでしょう。
本当にお疲れ様でした。
そして、彼が興奮気味に話すことを聞きながら、私もまた親塾を続けてきて本当に良かったという充実感を覚えることができたのです。
最後の最後、本番で持てる力を出し切れたこと。
なんというハッピーエンドでしょう。
こんなに素晴らしいことはありません。
11月、12月の模試で絶望的な状況になりましたが、手を変え品を変え何とかモチベーションを高めさせて勉強を続けさせてきました。
直前期、模試が悪くて落ち込んだ息子を、どうやって回復させたのか - 他力と自力と
その後も順調ということは無く、1月に取っておいた直近の過去問では全て埋めることもできずに30点程度しか取れなかったのです。それでも、ひとつひとつ工夫をして作戦を立ててそれを身に着けて、本番で大団円を迎えることができました。
全てが報われて、まさにハッピーエンドです。
合否は分かりません。
でも今は本当にどっちでも良いと感じています。
目標校に進めたら嬉しい。
でも地元の中学もとても良い学校です。
彼も同じように感じていると思います。
素晴らしい受検をやり遂げてくれました。
こんな幸せな気分にさせてくれた息子に感謝です。
そして作文以外の問題を一人で教えてくれた妻に感謝。
私たちの親塾が、終わりました。