他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

受検生は頑張っている!と改めて感じたできごと

塾無しで公立中高一貫校受検を目指して日々頑張っている6年生長男ですが、毎日の勉強は習慣付いていて、淡々と継続できている・・と思っていました。

当然大変さを感じながも、そこそこ前向きに楽しくできているのではないかと、私は感じていました。

・・でも、やはり違うんですね。

そんなことを感じた出来事が昨日ありました。

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昨夜、晩御飯を食べている時に、急に息子が「お父さん、受検終わったら焼き鳥食べに行く約束、覚えてる?」と言ってきたのです。

 

あれはまだ、コロナ禍が始まったころでした。お酒の好きな私ですが、コロナのおかげで外でお酒が飲めなくなりました。美味しい焼き鳥で飲みたい → 子供にも食べさせてあげたいということで、目の前で勉強を頑張っていた長男と「受検が終わったら男同士で焼き鳥食べに行こうよ」と約束していたのです。

彼も楽しみにしてくれているらしく、時々話題に出すのですが、今回はだいぶ久しぶりに、急に言い出したのでした。

 

「もちろん、覚えているよ。楽しみだよ」

そう、返したところです。

急に彼の目に涙が・・浮かんできたのです。

「うん・・ありがとう・・楽しみ」

 

私はその時、わかっていたつもりでしたが、彼にとってはそれ以上に大変で重圧もある挑戦に身を捧げているということに改めて気付かされたのでした。

 

私はその返事として、本音を伝えました。

「○○が自分に後悔の無いように頑張って堂々と本番を受けてくれたら、お父さんはもう結果はどうだっていいんだよ。○○は十分に頑張ってきたの知っているから。終わったら二人で焼き鳥食べに行こう。」

なんか冗長で下手な言い回しでしたが、何となく気持ちは伝わってくれたみたいで、目を隠しながら頷いてくれました。

私はこの会話ができて良かったと心から感じ、話を切り出してくれた息子に感謝しました。

 

今回ちょっと本音を伝えてしまったのですが、個人的にはここまで学ぶことや知ることが好きになって成長してくれたので、仮に不合格だったとしても大勝利!だと思っています。

以前ご紹介させていただいたことがあるのですが、鳥居りんこさんのこちらの本

 

 

に書かれているある父親の子供さんへの言葉。

「受験の結果は関係ない。ただ勉強を楽しいと思えるようになってほしい。そのための受験であり勉強」と、私も思っているのです。彼は受検勉強を通じて、知的好奇心を育んでくれました。

 

ただ本人は、審判の日がいよいよ迫ってきたなか、不安を飲み込みながら日々戦っているんですものね。息子のみならず全国の受検生はみな、のんきそうな顔をしていても重圧に耐えて踏ん張っているのだと思います。

それを改めて、気付かされたのでした。

 

すっかり秋になりましたね。これから本人も大変な時期になります。

全国の受検生のパパさんママさん、子供たちと共にご自身も体調に気を付けながらフォロー頑張っていきましょう。

そして、たまにでいいので、ねぎらいの言葉を伝えてみるのはいかがでしょうか。