塾無しで公立中高一貫校を目指している6年長男、受検まで残り4ヶ月を切ったところでプレッシャーを感じていそう、というエントリを最近よく書いています。
我が家では「負担を減らす」側に舵を切りました。
これが功を奏すのかはわかりませんが、精神面のフォローがとても大事だと痛感したためです。
通塾せず、受験についての刺激は少ない方の我が家であってもこんな感じですので、もっと大変なことになっているご家庭も多いのではないでしょうか。
- 危機感が無く見える子供にイライラする
- やることもやっていないのに反抗的な態度をしてくるので、さらに怒る
- バトル後に落ち着いたあと、ひとり反省して自分を責める
こんなパパさんママさん、これはあなただけではありません・・。
自分で自分を責めるほど反省しているしわかっているのに、どうしてもお子さまの受験結果に執着してしまい過剰に反応しているかもしれない。
私も含めなのですが、そう思われた方におすすめしたい本を見つけました。
安浪京子先生の、"中学受験にチャンレジするきみへ"という本です。
一般的な中学受験の本は保護者に向けたものが多いのですが、この本は子供に向けた本であるという点が大きな特徴です。
どのようなことが書かれているかというと、子供たちからの質問や悩みに対して先生が考え方や解決方法を答えてくれるというもの。
大きく”勉強のこと”と”メンタルのこと”の2部構成になっています。
勉強のことでは具体的な勉強に対する悩みが、勉強全般や各教科ごと、テストのことなどのカテゴリに分かれて書かれています。
そしてメンタルのことは、子供たちの精神的な悩みについて回答しています。
お子さまたちに読ませてあげることで、もしかしたら今抱えている悩みの解決方法を知ることができたり、心が軽くなるような言葉を受け取れるかもしれません。
ただこの本をおすすめした理由は、それだけではありません。
私は保護者という立場でこの本を読んで、特にメンタルのことについて、子供たちが本当にさまざまなことに悩みを抱えていることを知ることができたのです。
親から見ると、目標もやるべきこともわかっているのに頑張れない様子ばかりが見えてしまうのですが、子供たちは親には気づけないストレスを感じながら日々頑張っているのだ、ということを先生の子供に向けた回答から教えられるのです。
例えば学校での中受をしない友達との関係の難しさとか、現場で毎日味わっている本人たちの負担は大きいのでしょう。
そういったことを知らないで、大人側の価値観で一方的に判断していたことに気付かされたのです。
この本のなかで特に(親についての悩みと回答が親の私を介さずに行っていることに新鮮な驚きを感じつつ)、私たち親がストレスを増やしてしまっていたのかと教えられました。
息子にこの本を渡したところ、かなり真剣に読んでいたようです。
きっと彼の悩みの多くも、この本は受け入れてくれたのでしょう。
のこり4ヶ月、ここまで残った受験生はみんな頑張っているのだと思います。
受験に対してお子さまと上手くいっていないと感じられるパパさんママさんは、この本を一度手にとってご覧になってみるのはいかがでしょうか。
中学受験というものは本当に大変なことであり、それに取り組んでいるだけで立派でほめてあげるべきものなのだ、ということに改めて気づいて楽になれるかもしれません。
私は非常に考えさせられ、負担を減らす方向を選ぶことができました。
中のデザインも優しくて、読みやすい本ですよ!