他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

受検まで4ヶ月。長男とバトルし、反省し、負荷を下げました

塾無し、親塾で公立中高一貫校受検を目指して頑張っている息子。

受検まで残り4ヶ月となったころ、勉強するときの態度をめぐって私とバトルになりました。

ただ今回はいつもの小競り合いではなく、激しいものになってしまいまったのです。

 

「家出する」

「もう受験やめる」

 

私も頭に血が上ってしまっていたのですが、彼のこれらの言葉を聞いて反省しました。

特に受検をやめると彼が口にしたのは、今回が初めてでした。

 

その後すぐに「やっぱり辞めない」と泣きながら言っていたのですが・・。

なぜこんなことになったのか。

私は必死に考えました。

 

そして気づいたことがありました。

私は、息子のふたつの変化に気がついていなかったこと。

そして、受検を含めてマクロで物事を見てしまい、彼のミクロの視点を考えていなかったことです。

 

二つの変化の一つ目は、まず彼自身の自我の成長です。

ただでさえ反抗期を迎えそうな時期。これまでと同じように勉強を促されては、嫌になりますよね。

私も父なりに言い回しなどは工夫をしていたつもりでしたが、彼の態度に私も我慢しきれず、強く押し付けるような言い方をしてしまうこともあり、そんな鬱憤も溜まっていたのでしょう。

他人と同じように、いやそれ以上に個としての彼を尊重する必要がありました。

 

そしてもう一つの変化は、やはり残り4ヶ月という時間に焦りや不安を感じているのだということ。

通塾していないので他の受験生との競争とかテンションを上げて頑張るということがないため、毎日淡々と同じように勉強をしているように見えたのです。

でもやはり、彼なりに追い詰められてきていたのでしょう。

比較的苦手な作文では明らかに集中力が無くなって「どうせ受からない」と言い出したり、学校の受験をしない友達が遊んでいるのを羨ましがって「遊びたい」「一方的に決めつけて」と口にすることが増えたのです。

私はその変化に気づけず、いつも通り「集中しなきゃ意味ないよ」「まずやることやれよ」というスタンスになってしまっていました。

 

私は大人の目でマクロに、4ヶ月後だけではなく先も見据えた視点で話をしていたつもりでした。

でも彼をミクロの視点で見ると、成長や時期と共に目まぐるしく変化しているのです。

それに気づけず同じような態度で向き合っていて、彼のフォローどころか追い詰め一方になってしまっていたのです。

私は反省しました。

 

そして半分徹夜して修正案を考えました。

まずは私の問題です。

彼を、改めてひとりの個として尊重すること。

そして彼の頑張りをしっかりと認めること。認めたことは伝えること。

当たり前ですが、もう一度徹底することにしました。

 

そしてもうひとつ、勉強方法について方針を変えました。

作文の目標を下げ、練習の負荷と時間を減らす。

合格最低点(公式発表ではないですが)から逆算し、作文は最低これぐらい取れればよいと。

トータルで合格点を目指すような戦術を立ててみたのです。

 

報告書での点数が満点に近いのならば、それでも合格ラインを越えられるかもしれないと、息子と妻に次のように説明しました。

・作文の勉強はこれぐらい負荷を下げよう

・銀本と算数はこういうふうに頑張って

・やるときには集中して丁寧に。時間をかけて理解する

・その代わり空く時間ができるから、その時間は好きに遊んでいい

これまでも遊びの時間は作っていましたが、より余白時間を増やすことにしました。

 

この方針には彼も妻も納得してくれて、もう一度チームとして頑張ろうということになりました。

彼も勉強の際の明るさが戻ってきたし、「希望が出てきた」と言ってくれました。

 

今の段階で少し負荷を下げる。合格は遠くなるかもしれません。

でももうここまで頑張って知的好奇心を育んでくれたので、私は合格しなくても十分以上にこの受検に取り組んだ価値があると思っています。

あとは楽しく前向きに、チームとして最後までやり切りたいと思います。

 

もちろん、これからも変化には目を向けて・・。