親塾で公立中高一貫校受験で合格した長男、中学生活を満喫しています。
どうやらもうすぐ中間テストが行われるそうで、大変だとは言いつつも自主的に頑張っているようです。
彼が中学生になってから、極力余計な事は言わないように意識しています。
急にスマホを持ったり、学区外の友達が増えて電車で遊びに行くことが増えたりと心配なこともありますが、それでもやはり彼を信頼する方を選択しているのです。なので勉強に関しても親は口出しをせず、本人に選択も結果も、それをどう感じるのかも任せようとしています。
それでも彼は自分で目標を立てて(まずは学年の上半分が目標なのだとか)、毎日の勉強も自分なりに工夫してやっています。
そんなテスト対策を行っている姿を見て、気付いたことが三つありました。
ひとつめ:中学受検時代の勉強方法の影響
ひとつめは、彼の中学受験勉強時代の勉強方法が、今でも影響していることです。
というのも、息子にこんなことを頼まれたのです。「説明すると覚えるから、これから物理の説明聞いてもらっていい?」。彼はそういうと、レンズの光学とかなんとかの説明をしてくれたのでした。
親塾による中学受検勉強で毎日やっていたのは、「彼に説明をしてもらう」勉強法でした。例えば予習シリーズの問題も、できてもできなくてもOK。答えを見ても問題なし!
「全ての問題の解き方を親に説明ができれば◎」としたのです。
説明するために理解する。説明することで理解が深まる(さらに、親が教えなくて良いので親の負担が減る)。こういったことを狙ったやり方でした。結果的に彼は学力をつけたので、親としてはこの方法は有効だったと感じていたのですが。
そんな方法を、彼が自分で勉強する時にも使ってくれたということは、本人が効果的なやり方であると思ってくれているのかもしれません。
これは嬉しい・・。
それと同時に、中学時代の学習においても、中学受検の勉強が影響しているんだなぁ~とも、しみじみ思ったのです。
ふたつめ:「効力感」が身に付いている、という素晴らしさ
それと共に気付いたことがありました。
それは、彼は「勉強すれば学力が上がると思っている」ということです。
あたりまえだろ!と思われるかもしれませんが、実は私はそうではありませんでした。
私は、高校生卒業まで全く勉強ができなくて・・というか、勉強の仕方も知らなくて、しかも勉強の方法を知らないことにすら気付いていなかったのです。
べつに、虐待されていたとかそういうことでは無いですよ(笑)。親も私に色々と教えてくれていました。ただ、私が勉強が好きでなかったことで、勉強の方法すらも身に着けていなかったんですね。
だから、「勉強をする⇒学力が上がる」というあたりまえの方程式を、感覚として持っていなかったのです。
息子は、中学受検を通じて勉強の方法を知っているし、勉強することの効果を既に体感しています。
「効力感」と言う言葉があります。これは「自分が行動することに意味があるという感覚」のこと、さらに簡単に言うと「やればできると思っていること」なのですが、勉強に関して彼はそれを得ているのだと思います。
これは本当に素晴らしいことですよね。彼が自主的に勉強ができているのも、「勉強をすれば学力が上がる」ことを信じているからなのですから。
彼は今後出会うであろう本当にやりたいことや、ぶち当たった壁に対しても、自分の行動が意味を持つということ、「正しく行動すれば変えられる」と思いながら生きられるのかもしれません。
私は、それは、とても素晴らしいことだと思うのです。
こういった勉強の効果もあるのですね。
みっつめ:親が、子の中学受検勉強で目指したいもの
彼が自主的に勉強する姿を見て得た、最も大きな気付きが、「親が、中学受検勉強を通じて目指したいもの」に気付けた、ということでした。
どのようなものか、具体的な話の前にちょっと寄り道させてください・・。
私は、親塾による公立中高一貫校受検の経験をブログで発信しています。経済的に余裕が無くても学力を上げることができるし、知識=教養も身に付く。公立中高一貫校受検はどんなご家庭にも、とても良い目標だと考えています。
ただ一方で、いつも難しさを感じてもいるのです。公立中高一貫校受検は非常に難しいし、残念な結果に終わってしまう子もたくさんいるから、合格だけを目指すのであれば強くおすすめができなかったり、「残念になる前提で受検しましょう」という話になってしまうからです。
公立中高一貫校受検って、本当にむずかしいんです。
でも今回、息子を見ていて感じました。
中学受検の勉強は、結果は合格であっても残念であっても、勉強することで「学力が上がったと自覚できる経験」をさせてあげることができたら、それはきっとその子の未来にとって大きな財産になる、ということです。
合否という結果によらず、「勉強することで、私は学力が上がった。勉強ができるようになった」と思えたならば、自分が知りたいことや更に勉強を頑張りたい時期などに「勉強を頑張れば届くかもしれない」という、効力感につながるのではないか、とおもうのです。
これならば、どんなご家庭にでも手が届く目標ですよね。
子供が、受験勉強を通じて効力感を得られること。
これこそが、中学受験で最も大切な「親が目指すべきもの」なのではないかなと、私は気づくことができたのです。
前述したブログでも、このスタンスをベースの哲学として書いていこうと、気持ちが新たになりました。
まとめ
息子はたまたま合格をいただきました。
でも今4年生の娘は受験をするかもまだわからないですし、勉強に対する意欲も理解力もちょっと長男とは違って、今のところは難しいのかなと感じています。
ただ、学校の勉強や一応算数だけはやっている先取り学習を中で、「勉強ができるようになった」「わかるようになった」「勉強することで、わかるようになる」と言う体験をたくさんさせてあげることを目指したいと思います。
「効力感」を育んであげられるように。
それにしても・・息子よ、キミはもう父親を越えているぞ!父にはチンプンカンプンだ!!
そういえば、中学生になってもホワイトボードってめっちゃ役に立ちます!
ホワイトボードのメリットについてご興味があれば、こちらのブログもご参照くださいませ。