他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

子供の思い出写真、デジカメはどんどんと簡単綺麗に撮りやすくなっています

2020年現在、子供写真を撮る道具というのは圧倒的にスマホだと思います。

私も子供たちの写真や動画を撮る際にはiPhoneを多用しています。

直ぐに妻や祖父祖母にシェアできるし、いつでも見られるし、便利ですよね。

 

ただ私は綺麗に撮って残すことを重視していて、ことあるごとに写真は印刷して、毎年一年分をアルバムに纏めています。

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ぼかさせていただいていますが、もう結構な年数溜まってきました。

印刷して残したいような写真は、やっぱり一眼カメラが撮りやすい!と思い使っています。

 

さて、実は一眼カメラでの顔写真の撮り方がこの2年ほどで劇的に変わってきたのはご存知でしょうか。より簡単に、綺麗に、失敗の無い写真が撮れるようにカメラが進化してきたのです。

どう変わってきたのか、私自身の変遷を踏まえてご紹介させてください。

 

子供写真で狙うところ

その前に、子供の顔写真を撮る時に一番きれいに写すために狙うところはどこかご存知でしょうか?

そうですね、目です。目が綺麗に撮れている、つまりピントも目に合わせるというのが基本になります。

 

その前提で、この数年で目にピントを合わせる方法がどんどんと簡単になってきて、それによって写真を撮るのが楽になってきた、というのが今回のお話です。

 

5年以上前=中央一点時代

私が子供たちの写真を綺麗に残したいと、かなり無理をしてキヤノンさんのEOS 6Dという一眼レフカメラを購入したのはもう5年以上も前でした。

6Dは写真はきれいに写るのですが、少し安い機材ということでフォーカスの合う場所がたった11点しかなく、一番精度が高いのが真ん中のみでした。

 

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ファインダーを覗くと、このポイントが見えて、ピントを合わせたい場所を真ん中にしてボタンを半押しします。半押しするとピピッと真ん中のポイントにピントが合うので、そのままボタンを全押しまで押し込むとシャッターが切れる仕組みです。

 

では例えば子供の写真を撮る時はどうするか。

子供の目をファインダーの真ん中にしてピントを合わせるのですね。でそのままシャッターを切ると、やたらと上部と左右に空間のある写真ばかりになってしまうのです。

 

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こんな感じで目が画面の真ん中にある写真が増えました。

 

子供の位置をもう少し横にずらしたような構図を作るためには、半押しでピントを合わせた後自分が理想とする場所にファインダー内の子供の位置を移るようにカメラをずらして、それから全押しするという必要があります。

このとき、折角目にピントが合っているのに動かしている最中にずれてしまう可能性もあるため、結構難しい。当時は目がぼやけた写真を量産していたものです。

 

中央一点時代は、折角きれいに写真が撮れるカメラであっても、目にピントをしっかり合わせるのは難しかったのです。

 

4年前=フォーカスポイント増加

 

EOS 6Dは当時でいうとある高いレベルの中でのエントリーモデルだったのですが、上位モデルはもっとフォーカスを設定できる場所が沢山ありました。

私が購入した1DX Mark2というのは当時の一眼レフの最高峰のカメラだったのですが、一気にフォーカスを合わせられる場所がこんなに増えました。

 

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この小さな四角の場所にピントを合わせられるのです。

中央一点しかほとんど使えなかった6Dに比べて、子供の目の位置に近いところに移動させることができたのです。

 

なので写真を撮る際には、ファインダーを覗き、子供の位置を置きたい場所に近いところにフォーカスポイントを移し、それを瞳に合わせて半押しして、そのまま子供を置きたかった位置に動かしてボタンを全押しする。

真ん中一点よりは広がったし、ポイントの移動はやりやすくなりました。

 

・・でも、ですよ。

やっぱりフォーカスを合わせられる場所が中央に寄っていますよね?

いわゆる"一眼レフ"というカメラの構造上、フォーカスポイントを端っこまで広げられないのは仕方ないのです。

この外に子供の瞳を移したい時は、どうしてもピントを合わせた後にカメラをずらす必要があったのです。

これが当たり前だったので当時はなんとも思っていませんでした。ですが・・。

 

瞳認識時代

時代は一眼レフというカメラから、ミラーレスというカメラの時代に移りました。

ご存知ない方のためにざっくり言いますと、より便利で小さく軽くなったのです。

 

そしてすべての映像をデータとして扱えるようになりました。それによって、映像上の顔認識をカメラが勝手にしてくれて、画像上のどこに写っていても瞳を認識して自動でピントを合わせてくれるようになったのです。

 

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もうこれですね。カメラ構えてお子さんを背面液晶に写せば、もうカメラが勝手に瞳を認識してフォーカスを合わせてくれるのです。

 

これはもう、革命的だと思います!

写真を撮るパパママは技術が要らないんです。背面の液晶に子供を捉えてさえいれば、もう目に勝手にAFが合うんです。その分、子供の表情に集中するとか撮りたい瞬間を狙うことが容易になるわけです。

 

だから今は子供写真を撮る時は、ファインダーを覗く必要すらありません。子供を背面液晶に捉えて、カメラが認識して瞳に□が付いたらボタンを押すだけ。これだけで簡単に美しい写真が撮れるのです。

※もちろんファインダーの中にも同じものが映っているので、同じことができますよ!

 

 

エントリー機へ

そして最近は、この技術がエントリー機にも波及しています。

レンズも含めて10万円前後のカメラですら、十二分に簡単に目にピントを合わせて写してくれる時代になってきました。

 

 たとえばこちらのEOS M200。

 

公式の説明ページがこちらになりますが、もう発売から3年になり今日現在Amazonさんではレンズセットで8万円を切るような落ち着いたこの機種にも、瞳AFの機能があります。

 

まとめ

ほんの数年前まで、瞳にピントを合わせるのに自分が操作する必要があったものが、今はカメラ任せにできるようになりました。

 

瞳AFに対応した機種も増えていますが、例えば動く子供の瞳を追従する機能が無いものや、動画の時には追従が効かない機種などもあります。

※前述のM200は、写真の時は瞳を追従してくれて、動画の時は瞳ではなく顔を見つけて追従してくれるようです。

 

もし興味を持たれた方は、その辺りを注視してカメラ選びをしてみてはいかがでしょうか。

 

もしEOS Mシリーズを選ばれる方は、単焦点レンズのついたこちらのキットを個人的にはお勧めします!

 

とはいえ望遠レンズも捨てがたい・・。

 

※このエントリを書いてすぐ、お勧めのカメラが発表されました!

 EOS M200も良いですが、更に瞳オートフォーカスの性能がアップしたカメラのようです。

tarijiri.hatenablog.com