EOS R6を購入して1年弱経ちました。
購入当時は品薄で入手も難しかったこのカメラですが、最近では中古でも購入できるようになってきましたね。
今回はこのEOS R6の感想についてまとめてみました。
※2022年夏、野鳥撮影で使い込んだ感想も追記しました。合わせてご一読ください。
結論=大満足星5★★★★★
このカメラに期待していたのは、この一台で私がしたい撮影を
・手軽に快適に行い
・満足できる画質の写真が撮れること。
でした。
実際に使い込んでみての結論は、大満足です!
カメラを始めて以来、私は撮影する対象に応じてその都度カメラを変えていました。そのため数台のカメラを所有していました。
私のカメラの用途としては、主に次の3つです。
- 家族写真を撮ること
- 子供のサッカー(つまり動きもの)撮影
- 散歩スナップ
EOS R6を購入するまでは、家族写真にはEOS Rを、サッカー撮影には1DX2を、スナップには持ち運びを重視してE-M1Mark2やEOS M100を、同時に所有してそれぞれ使っていました。
このような方も多いのではないでしょうか。
なのですが、その全てのシチュエーションでEOS R6の方が快適に使えるのです。画質も良くて、歩留まりも良い。早くPCに取りこんで写真が見たくなるカメラです。
なのでこの一台 で全てを賄えるようになりました。
それぞれの撮影で、 EOS R6が優れている点を挙げてみます。
家族写真の撮影
家族写真には、瞳AFが付いて画質の良いEOS Rを使っていました。
画質は文句なし!黒が沈みやすくて私の好きな色味で、艶っぽい写真が撮れます。RFレンズが優秀なので、画質は一眼レフ機以上。瞳AFもあり、子供たちの写真も綺麗に残せていました。
しかし、EOS R6の方がはるかに使いやすいです。瞳AFはとても速くカメラのレスポンスも良いので、撮影も背面液晶に子供を映してシャッターを押すだけといった感じ。暗所にも強いため、室内の暗い場所での撮影もよりきれいに写真を残せます。
EOS Rが3000万画素なのに対してR6は2000万画素なので解像度で言うとEOS Rが高いのですが、R6の方がより先鋭になっている印象です。また家族写真は量を撮るので、データの小さい2000万画素のほうが助かるというメリットもあります。
子供の発表会などで4Kでの動画撮影もあるのですが、EOS RではクロップされてしまっていたのがR6ではそのままの広さになるので、そういった面でもR6に軍配が上がりました。
ということでRをR6に置き換えて正解でした。
子供のサッカー(つまり動きもの)撮影
サッカーや運動会などの動きものでは、これまでフラッグシップ1DX2を使ってきました。
EOS R6との比較では一長一短、どちらも得意分野がある感じです。ですが1DX2の良い点はずば抜けているのに対し、R6はそういった点は1DX2には叶わないながらも子供のサッカー程度であれば十分に賄えるので、であればR6を使うという感じです。
1DX2のほうが優れている点は、何と言っても連写でバッファが詰まりにくいこと。R6はjpgだけだとしても10秒以上連写を続けるとしばらくはボタンが効かなくなる感じ。その点1DX2では、メディアがCFastの場合jpgだけであればほぼ無限です。
充電の持ちもミラーレスでは比較になりません。
また真夏に使っていたところ、R6は熱で使えなくなりかけました。(こちらの"カメラ内部の温度上昇に伴う、白い[温度警告白]と赤い[温度警告赤]表示について” を参照)。1DX2を使っていた時はこんなこと無かったので、フラッグシップは頑丈なのでしょう。
また、撮影をしていて「瞬間を切り取る」のはやはり1DX2のほうが上。ミラーレスの中ではレスポンスはかなり良いと感じるR6ですが、キレのある撮影の権化ともいえる1DX2とは比較にはなりません。レフ機であるのでファインダーも遅延が全く無いし、意図した瞬間を撮影できます。
そして最後に、撮影していて気持ちが良いのが1DX2(笑)。ザクザクと気持ちよいシャッター音と圧倒的なレスポンスの良さ。重いマシンをがっちりと持っている感触などなど、これだけは他のカメラでは太刀打ちできません。
ただ・・やはりサッカーの撮影もR6ばかりになってきました。
実際に使ってみると、適当にシャッターを押しても歩留まりはR6の方が良い感じ。AFが優秀なのでしょう。画質もくっきりぱっきりするのがR6。1DX2は一眼レフ時代の写りという印象。画質で選ぶときはR6ですね。
運動会の時の娘の写真をトリミングしたもの。ブログに乗せると伝わらないかもしれませんが、実際の写真では生地の質感がしっかり写っています。
おまけ:1DX Mark2について
EOR R6が素晴らしいと同時に、1DX2のデメリット(現在のカメラと比較しての)が多くてR6になってしまうことも多いです。
いまどきのカメラに比べて、手間が余計にかかるのが大変なんです。USB充電もできないし、専用の充電器をわざわざ出してきて使わないといけないこと。メディアもCFastという今となってはマイナーなもので、PCへの取り込みにも別のメディアリーダーを取り出さなくてはいけません。一眼レフのAF対象の範囲は非常に制限されていますので、その点もマイナスです。
そして何より、シャッター音が小さいこと。以前1DX2を使っていた時に、選手たちにシャッター音が大きいと言われてしまいました。みんなは笑い話として言っていたのですが、邪魔になる要素になってはいけないですよね。さらに、下級生の子には「その写真、どうするの?」と聞かれてしまいました。個人情報の教育をちゃんと受けているんですね。「ちゃんとチームのパパママしか見られないところに置くよ」と説明したら納得してくれたのですが、シャッター音が大きいと不安もあおりかねません。
以上のように、1DX2はスポーツ撮影には素晴らしいながらも、簡単・便利で写りの良いR6がメインになっています。
とはいえ1DX2、使っていて気持ちが良いので、これはまだ手離していません。
散歩スナップ
私はスナップ用の小型軽量カメラであっても、できれば操作性が良い方がいいので、マイクロフォーサーズでE-M1 Mark2を使っていました。
ただ仕事がほぼ在宅になったので、カバンに入れて持ち出すというよりは昼休みに肩にかけてサッと外出ということがほとんどになりました。この場合、カメラの小型・軽量はあまり気にならず、普段使っているカメラをそのままスナップに活かせます。
スナップは画質にこだわる必要はあまりないのですが、それでもちょっと撮ったものがディティールに優れた写りをしていると持ち出すのが楽しくなりますね!
もちろんレンズは軽量のものを使っています。
ということでスナップでもR6ばかりとなり、E-M1 Mark2は手放しました。
野鳥撮影(2022年8月追記)
ちょっとしたお仕事で、EOS R6で野鳥撮影をしています。
EOS R6で野鳥撮影ができるの?と疑問に思われている方もいらっしゃると思います。私もそれほど期待はしていませんでした。
ここでは書ききれないのですが、結論としては、「野鳥撮影も余裕!」。
動物の瞳AFという機能があって、飛翔している野鳥にも簡単にピントが合いました。
動きものは1DX2と思っていましたが、もうファインダーに野鳥がいれば勝手にピントを合わせてくれるんですから、簡単に凄い写真が撮れます。一眼レフ好きの私には、ちょっと切ないですが・・。
詳しくは別記事を作成したので、ご興味があればぜひ!
まとめ
以上の通り、私の主なカメラの用途としては、これ一台でカメラに期待していること全てを賄えるオールマイティなカメラでありました。
欠点と感じることは・・やはりスナップや家族で買い物程度に持ち出す場合は大きくて重いので、その場合はスマホの写真も併用しています。
あとは高いこと・・。私は機材を完全に入れ替えて何とか工面したのですが、普通はお小遣いで買える値段ではないですよね。
それ以外は本当に文句なしです。なにより子供たちの写真を、これまで以上に簡単に綺麗に撮れるようになりました。背面液晶+瞳AFが優秀すぎるので、わざわざファインダーを覗くことも無くなったほど。
思い出写真が沢山残せているので、満足です。
もしR6が欲しいと思われていらっしゃるのならば、中古でも買えるようになってきたので一度試してみてはいかがでしょうか。私は思い切って買ってよかったです!
おまけ
R6で撮った写真です。
迷いましたが、思い切って買ってよかった!
スナップ用にこちらも購入。
写りがいいのに、非常に軽い!