私にとって、ほぼ完ぺきともいえるようなEOS R6というカメラ。
以前、1年使ったレビューをまとめて褒めまくったことがあります。
EOS R6を使って1年、大満足の使用レビュー~家族写真・スポーツ写真・スナップ~ - 他力と自力と
このレビューで書いたのは、家族写真や小学生のサッカーやスナップ写真で非常に良いカメラという内容だったのですが、ちょっとしたお仕事でEOS R6で野鳥撮影をする機会を頂きました。
EOS R6が野鳥撮影に使えるカメラなのかどうか、恐る恐る確認してみたのです。
結論としては、EOS R6は非常に野鳥撮影に使える、高い性能を持ったカメラである、というものでした。
この記事では、実際に野鳥撮影にEOS R6を使ってみて感じたことをご紹介しています。
EOS R6は野鳥撮影で使える?
そもそも、EOS R6って野鳥撮影で使えるの?という疑問がありました。
野鳥撮影というのは、とても道具の性能を要求するものだという認識があったのです。
野鳥は近づけない、遠くにいるものを撮影するので、AFの性能や超望遠レンズが必要になったり、飛んでいる野鳥を撮影するためにはレスポンスやAF追従性能が必要になると考えていました。
EOS R6って旧EOS 6Dの流れから来たカメラという認識でいると、次のような立ち位置のカメラだと思ってしまいますよね。
- 画質は良い(比較的安価なフルサイズ)
- だが連写やAF追従性はイマイチ
- 止まりものやポートレートに使う用
私もEOS R6で動きもとしては子供のサッカー撮影でも使っていましたが、小学生のサッカーと野鳥は別もの。遥かに小さくて素早い被写体には追い付けない認識でした。
ところがです。
実際に使ってみたところ、野鳥の撮影、とてもやりやすいカメラでした。
1年以上使ってきたEOS R6ですが、ここまで性能が高いということに気付いていなかったのです。
動物瞳AF機能が非常に優秀
驚いたことに、「動物瞳AF」という機能を始めて使ってみたのですが、これがとても優秀でした。
この機能は、野鳥の姿を、そして野鳥の目が映っていたら特に目を、カメラが自動で認識してピントを合わせるというものです。
人に対する瞳AFは、いつも子供の写真を撮るのに使っているのでとても信頼していたのですが、野鳥でもここまで力を発揮してくれるとは・・というほど優秀でした。
これは、ほんとうに適当にカメラを向けて撮ったシーンですが、勝手にスズメにピントが合っています。
鳥の位置に関係なく、画面上にいる鳥にピントを合わせてくれるのです。
これはDPP(Digital Photo Professional)というCanonさん純正ソフトでAFの位置を確認したもの。ちょっと見づらくて申し訳ないのですが、目に赤い四角があるのが分かりますでしょうか。
何も考えなくても、野鳥の目を認識して撮影してくれているのです。
驚いたのがこちら。瞳が写っていないので野鳥の姿にピントを合わせているのですが、手前に枝にピントを持って行かれずに鳥にピントが合っています。
カメラが自動で野鳥を認識してAFを合わせてくれる機能、本当に優秀でした。
ピントをカメラ任せにできるのであれば、あとは構図であったり、野鳥の動きなどに意識を集中できるので、より良い(そして楽しい!)野鳥撮影ができます。
飛びものにも追従する性能
最も難しいと考えていた、「追従AFの機能」。これもとても優秀でした。
野鳥が飛翔する速度に十分付いてきます。
とりあえず「SERVO AF」に設定しておいて野鳥の姿を画面内に収めていれば、飛んでいる野鳥であってもEOS R6がイイ感じにピントを合わせ続けてくれるのです。
もちろん、鳥が小さく映っている時には見失ってしまうことや、手前の枝に持って行かれる場合もあります。それでも、私が想定していた遥かレベルが高い性能で野鳥撮影が本当に簡単にできました。
もし古い価値観のまま、一眼レフの1DX Mark2などを使っていたら、こんなに簡単に撮影はできなかったはずです。
画質もやはりいい
EOS R6の魅力である画質の良さは、野鳥撮影であっても同様でした。
(真ん中は動物園で撮影)
しかも、望遠レンズはF値が高いものが多いのでISO感度が高くなりやすいのですが、ISOが高くてもキレイに写るのはEOS R6の強み。
撮影した写真を、PCに取りこんだ後に大きな画面で見返して満足できる回数が本当に多かったのが印象的でした。
まとめ:EOS R6は野鳥撮影にも強いカメラでした!
EOS R6での野鳥撮影、難しいのではないかと考えていたのですが、いやいや、本当に簡単に素晴らしい写真が撮れることが解りました。
これは、EOS R6の性能の高さや画質の良さによるものです。
EOS R6、野鳥撮影にもとても使いやすいカメラでした!