他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

国語が苦手な長男、その理由と対策 5年生4月編

塾なしで公立中高一貫校の入学を目指している長男、国語が大の苦手です。

具体的には、漢字など学校で習っていることは満点を取れます。学校のカラーテストでも大抵100点が取れます。

にもかかわらず、受験勉強レベルの読解問題が驚くほどにできないんです。

選択問題でビックリするような間違いをしたり、記述はほぼ一文字も書けなかったり。 

 

これは致命的だなと真剣に検証した結果、なぜ長男が読解が苦手なのかに気付けましたので、その理由と対策について書き残してみようと思います。

 

国語が苦手と気づいたきっかけ

 

学校のテストや漢字は問題ないのに、実は読解問題ができない。

それに気付いたのは、彼が3年生の時にこの問題集に取り組ませたことがきっかけでした。

 

啓明舎が紡ぐ小学国語 読解の基礎 3年~5年向け

啓明舎が紡ぐ小学国語 読解の基礎 3年~5年向け

  • 発売日: 2012/03/30
  • メディア: 大型本
 

 

これはネットなどで評判が良かったので買ってみたもの。この問題集については別エントリで紹介指せていただければと思いますが、読解問題の解き方と解説が充実したもの。

それに沿って教えながら取り組ませたのですが、長男全くできません。文章が理解できないようなのです。私は最初、彼にとって解説が難しすぎるのかな?と思い説明を詳しくゆっくりしてあげるのですが、それでも理解できないのだと言います。

当時は結局、まだ3年生では文章の内容を理解するほど成熟できていないんだと思って諦めてしまいました。

 

そして4年生も終盤を迎えたころ、あれから一年以上経って成長も感じるので、今度こそ簡単な問題ぐらいは読めるようになっているのではないか!と期待して改めてこの本を使ってみたのですが・・やはりできません。

音読はできるのですが、やっぱり文章の意味が解らないのだそうです。

※ちなみに記述もできないのですが、それはまた大きな問題なので別途ご紹介します 

 

読めない、書けない。

ここにきて、本当に受験レベルの国語が苦手であり、本人には苦手意識があることにようやく気付いたのです。

 

国語が苦手な理由

 

今回は時間を置くわけにはいかないと原因の追求を試みました。

その結果、いくつかの原因がありました。文章が構造でできていることを知らなかったり、文章の書き方の基本、例えば口語を使わないことなども知らなかったことなどなど、枚挙にいとまがないほどです。

ただその中で、最も優先して解決するべき理由がありました。それは語彙不足だったのです。

 

語彙と言っても中学受験の試験で出るような語彙問題の意味ではありません。

文章を構成する、日本語の"単語"を知らないようなのです。

 

例えば"国力"のような名詞や"かっとう"などの気持ちを表す言葉、"断つ"などの普段使わないような動詞などなど、私たちが当たり前に使っているような言葉も、彼は知らなかったようなのですね。10年近く日本語で育ってきているわけで英語ほどではないだろうと思っていたのですが、子供って大人から見るとびっくりするぐらい言葉を知らないのかもしれません。読書など全然しない、むしろ文章を読むのが嫌いな息子だから余計かもしれませんが・・。

 

確かに英語で英単語を知らないと全く読めませんよね。それが彼に起きていたのだ。だから読めないということが分かりました。

 

とった対策

 

書くのも大切ですが、先ずは読解力。読んで理解することが優先です。

その対策として取った方法が、問題集を解く前に本文に知らない単語が出るたびにその意味を調べさせること。その単語と意味を学校の自学ノートに書かせてみました。

 

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自学ノートなのでそのまま宿題にもなる!

 

読解問題への取り組みの手順はこうなります。

最初の1日〜2日は音読と黙読だけをさせて、知らない単語があればそれを調べる時間に当てます。これは結構時間がかかりますが、ひとつひとつ出会った単語をその都度身につけていくのです。

そして文章が完全に理解できてから問題を解くようにしてもらいました。文章だけではなく設問の文や選択肢にわからない言葉があった場合にも都度都度調べます。

 

語彙だけを集めた参考書もあるようで、それでまとめて先に覚える方法もあると思います。それよりも効率は悪いかもしれませんが、この問題集に掲載されている文章が面白いんですね。だから理解しながら文章を読んでもらうことで文を読む楽しさや知識を得る、つまり読書の代わりにもさせたいと思ったからです。

問題集の本文を最大限利用しつくすため、それぞれの文章を深く読むことを選んだ、そのために単語は本文から学ぶことにしたのです。

 

成果

 

ひとつひとつ単語を調べさせながら文章を繰り返し読む作戦、模試や本番では本文を完全に理解して回答することはないと思うので、すぐに成績に現れるとは思いません。

ですが、本文をしっかりと読めるようになってから問題に取り掛かるので、むしろ読解問題の解き方は意識しながら取り組めているようです。例えば説明文で対比の関係とか接続詞前後などの文章の構造を、説明すれば理解できるようになってきました。

 

そして読解問題に限らず、知らない言葉を直ぐに調べる習慣がついてきました。これは本当に良かったと思います。単語が増えてきたら理解できる文章も増えてきて、それが自信になっているようにも感じます。

さらにいうと、言葉意外にも知らないことを自分で調べるようになってきたかも。これも身についたら素晴らしいですよね。

 

まだ時間のある5年生春なので、まずはこの非効率的なやり方で語彙の少なさと読解問題に対する苦手意識の克服をさせてあげたいと思います。

 

ちなみに辞書はこちらを使っています。

カシオ 電子辞書 エクスワード 小学生モデル XD-SU2800WE ホワイト

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単語のみならず四字熟語なども調べられるし、長男は「読み方がわからない言葉も、書いて調べられる」ところがお気に入りだとか。