塾無しでの公立中高一貫校へのチャレンジを続けている小学五年生の長男ですが、ひとつ大きな達成を果たしました。
読解問題が苦手な長男、特別な取り組みをしていました。
以前そのことについて、纏めています。
簡単に言いますと、3年生から取り組んだものの手も足も出なかったため一旦置いておいたこちらの啓明舎さんの読解の基礎問題を、語彙を増やすことを一番の目的にまた挑戦したのです。
そして半年以上かけて、ついに一冊をやり遂げることができたのです!
しっかり使い込みました。
読解問題が苦手な長男が問題集に取り組む中で、私が「できていないな」と感じたポイントは大きく三つありました。
一つ目が、問題を解く以前に文章が理解できていないということ。これは上記した以前のエントリに詳しく書いていますが、語彙がわからない=知らない単語ばかり→文章を読んでも理解できない→だから読解問題が解けないという点。
そして二つ目が、いわゆる読解問題が解けないということ。選択問題や抜き出す問題を間違ってしまったり、わからなくて答えられないのです。
そして最後が筆記問題。文章から抜き出すのではなく、自分で文章を作って書くことができません。
この一冊を終えるなかで、二つ目の読解問題の解き方は力が付いたと思います。
ここに関しては方法論があって、それに則った解き方を練習しました。
その方法を学ぶのに、私はこちらの書籍のやり方を参考にさせていただきました。
読解問題は論理的に解けるようになります。方法についてはいろいろと本も出ているようですが、私はこの本の鉄則がわかりやすく具体的に感じたので選びました。
この本を何度か読み返して私自身が理解し、息子が問題を解いた後の答え合わせの時に、どうやって答えを出すのかのやり方、方法を伝えます。
それを繰り返すことで、再現性のある方法論として解き方が身について来たようです。ここに関してはほぼ間違えることが無くなりました。
次いで語彙ですが、こちらは一朝一夕には身につきませんね。
前回のエントリに書いた通り、一回の問題を二日に分けて、一日目は文章を読んでわからない単語があれば調べます。そしてわからない言葉が無くなった状態で二日目に問題を解くようにしていました。
問題集の基礎編が終わって応用編に入った時に、正答率が上がってきたこともあり、初見で問題を解くように変えてみたことがありました。わからない言葉があっても、文脈で問題に解答するぐらいはできるのではないかと思っていたのですが、結論としてこれは全然ダメでした。文脈も読めないほどの語彙力の無さであったようです。
なのでこの問題集は最後まで、語彙を調べた後に問題を解くことにしました。
それでも問題集を終えた後、国語の勉強時間3日分使って問題集のすべての文章をもう一度読ませてみまたのですが、全て理解できたようです。この問題集で学んだ語彙は身に着けることができたようですね。
そして最後の筆記問題。これは克服には至りませんでした。いまだに文章が書けません。
これも読解問題を解くことと同様、特別な練習が必要になると思います。息子が受検する予定の適性検査は作文があるので、その練習も別途しています。かなり苦戦していて、私もイライラが隠し切れないのですが・・。
ともあれその練習の過程で、読解問題での筆記も書けるようになってくれるといいなと思います。
以上がこの問題集を1冊終わらせるまでに親子で気づいたことでした。
学力という視点だけではなく、この問題集で得られた別の喜びもあります。
それは、3年生の時には挫折した問題集を全て終わらせたことで、息子にとって達成感と大きな自信を得てくれた様子であることです。
最後に全部の文章を読み返させたとき、掲載されている文章の面白さを改めて感じることができたようです。この問題集、中学受験用の読解問題集として優れているかどうかは私にはわからないのですが、文章がとても面白いんですよね。
この本の文章が全く理解できなかった息子が、すべての文章と共にその面白さも理解できるまでになったこと。本当に成長できたし、本人も嬉しかったようです。
この問題集を選んで良かった!
次の問題集に関しても、同じシリーズの応用編を用意しました。
問題を解く前に語彙を調べてからにするかどうかは、息子と話し合って決めたいと思います。
志望校の過去問に取り組む時期までに、できるだで進めてあげたいと思います。