他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

我が家の自宅学習のノウハウ ~5年生長男編~

塾なしでの中学受験勉強を5年生の長男と続けてきて得たノウハウが休校中の自宅学習でも役に立った経験から、どなたかの参考になればと我が家の取り組みを書いてみています。

 

今回は、塾無しで公立中高一貫校合格を目指している長男編です。

私たちはまだ受検合格した実績も無いですので、試験指南ではありません。

でも今のところ長男は勉強が好きで、毎日頑張ってくれています。ここまで持ってくるのも難しくて、時間をかけて少しずつ試行錯誤をしてきた結果です。

どなたかの参考になれば、幸いです。

 

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彼も勉強頑張っています!

暑がってパンツいっちょで勉強する長男と、それを隠してくれる長女。

 

自分のための勉強にすること

 

まず前提として、これを意識しています。

本人が自分で勉強できるようになることを望むこと。そのために何をしなければいけないかを自分で考えて、そのために自主的に取り組めるようになること。

 

そのために目標を明確にして、「達成するには何をしなければいけないか」を自分で考えさせています。

もちろん、目標設定やそこから逆算して何をするかを考えることはまだ難しいので私たち親と一緒にやるのですが、本人が自分で決断したというのが大切で、勉強も「なぜこれが必要か」ということを納得してできているようになるようです。

 

例えば後述する毎日取り組むリスト。

自分で決めて毎日実施していることで、彼自身の目標や勉強になりつつあるように感じています。

 

毎日やることをリスト化する

 

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休校中は、毎日やることをホワイトボードにリスト化しています。毎日赤い丸を消して、終わったらまた書くようにしています。

漏れが出ないし進捗が視覚的にわかるので良さそうです。

 

因みに、このなかで読解と作文は一日おきです。

英語は5年生から始まるので、一応少しずつやらせている感じ。

好きな順番でやっていいので、自分なりに毎日大雑把に計画を立てて(午前中に半分終わらせる、など)やれているようです。

 

土曜日は後述する理科社会テスト以外は勉強無しの日。

日曜日は宿題が無いのと理科社会はお休みで、負担が減る日になっているようです。

 

1人で出来ることを増やす

 

5年生にもなると、受検に対して毎日やるべき量というのが増えてきます。6年生になるとさらに増えるでしょうから、親が付いていなくてもできるように仕向けています。

具体的には上の写真の項目のうち、「予習」(=算数の予習シリーズ)と読解・作文以外は自分で問題を解いて○付けまでさせています。

 

これもまた自分でできるようになることで、やらされている感が減っているように見えます。ただ時々チェックしてあげることは必要で、ここまで○付けしたノートを見せてもらったりしています。

 

説明させる

 

予習シリーズと読解問題については、自分で解かせた後にその答えに至ったロジックを親に説明をさせてます。それによって、本当に理解しているかを確認します。

算数は公式に当てはめるだけでなく、理屈まで理解しているか。図で分かりやすく説明できるかを見ています。

読解問題も大半は論理的に答えが出せるので、回答に至った経緯を聞いています。

聞いている方も大変なのですが、ここは妻と協力して手分けをしています。

 

副作用として、毎日続けていたら説明することそのものが上手くなってきました。

伝える順番を考えたり、言い回しが巧みになったり。これはラッキーでした。

 

最初は少しずつ、だんだん多く

 

毎日何ページやる、と決めることは原則ですが、本人の理解度によって柔軟に量は変えています。

新しいことを学んで進みが遅い時には焦らず、理解するまで時間をかけます。1ページも終わらないことがあっても良いとします。

これができないと、ズルズルと勉強時間がながびいてしまうんですよね。

 

一方で一度理解した内容は同じ時間でもこなせる量が増えますね。そこで追いつかせる感じです。

本人もわからない時は親にじっくりと説明を受けて、理解できる問題はガシガシと解く方が気持ちよく取り組めているようです。

 

 

ニュースを見せる

 

世の中でどんなことが起きているのか。

それを知ってもらうために、まとめて教えてくれるような番組などを見せています。

有名なところでは、池上彰さんの番組とか

www.tv-asahi.co.jp

 

NHKのまとめニュースとか、

www4.nhk.or.jp

 

特に池上さんの番組は親も勉強になります。

そのうえ、今の出来事の歴史的経緯なども話題にしてくれることで、子供の柔軟な頭には残ってくれることが多くある様子。

例えばコロナの問題で、番組で過去のSAASの話題になった時長男はその発生した年まで覚えていて、別の機会に話題になった時に「池上さんの番組でやってたじゃん。2002年だよ」なんて言っていました。

ん~、羨ましい。大人になると記憶ってできなくなりますもんね・・。

 

理科・社会は大事!

 

理科社会は予習シリーズを使っていますが、全く教えていません。

受検したいと考えている公立中高一貫校の受検問題では難しい暗記が必要な問題は出ませんので、基本的には授業で聞いてきて頂戴と考えています。

では何のために予習シリーズを使っているかというと、理科社会は各単元の最後に「要点チェック」という振り返りの問題が10数問あるんですが、それを毎週テストしているのです。

つまり問題も答えも知っている問題をテストするんですね。せめて用語に触れておくことで学校での授業の理解がしやすくなるといいな、と思っての先取り学習にプラスして、計画を立てて準備することを身に着けさせたいという狙いです。

 

その準備は完全に本人任せ。

最近は手の抜き方も覚えながら、毎回100点が取れるようになりました。

 

さらに、続けているうちにこちらも思わぬ副作用がありました。理科社会の知識が着くにつれ、前述したニュースなどを見るときの理解度が上がるようなのです。

 

例えば米中問題が日本にどういう影響をもたらすかという話題になった時に、「日本の最大の貿易相手国はアメリカ」などの知識を持って見られるようになっているんですね。

もう社会問題については私よりも知っていたり(笑)。

 

理科社会は受検のためではなく、人生を豊かにする教養なんだと改めて気づかされました。

とても大切な勉強だと思います。

 

以上です。

ちょっと雑な説明になってしまいましたが、参考になる部分が一つでもあれば幸いです。

 

学校が再開した場合は、学校の復習とカラーテスト対策の時間が増えるので、リストした項目は2~3日にばらけることになると思います。

 

受検生であり10歳を超えた息子には、とにかく内発的に学びたくなるように促してきたつもりです。さすがにそこまでは至っていませんが、長男は自分で勉強ができるようになってきたし、目標も自ら見据えている様子です。

そしてなにより大切なのが習慣化。毎日当たり前に勉強を始める習慣があることで、いちいち親が怒ってやらせる必要は無くなりました。また状況的に受検にフォーカスしづらいですが、そんな中でも当たり前のことをやっているだけなので継続できているのだと思います。

 

主体は本人。

それを目指して親としてはフォローしながら応援していきたいと思います。