キヤノンさんの最後のフィルムカメラ、EOS-1Vの販売が終了となりました。
時代的に仕方ないのかもしれないですね。。
一方でフィルムカメラを使うユーザも増えているとも聞きます。
私はカメラ初級者で、デジタルカメラの後にフィルムを使いました。
最初にCanon FTbという機械式カメラを購入、
このカメラも今でも現役。フィルム入れっぱなしで、時々散歩に持ち出しては1~3枚程度パチリとやっています。
子供撮りというよりは、スナップ用が多い感じ。
FTbも楽しいのですが、露出に厳しいというポジフィルムに手を出そうとして自動で露出を合わせてくれるEOS-1Vを中古で追加購入したのが2年ほど前。
当時のことを纏めていました。
そんな視点から、EOS-1Vを使って約2年経った感想と初心者のフィルム撮影について感じていることを、何かしら参考になればとシェアしたいと思います。
EOSシステムの歴史
EOS-1Vは2000年に発売されたカメラであり、フィルムカメラです。
でも、EOSという名の付くEFマウントのカメラでもあります。
なので現行のデジタルEOSと同じシステムであり、私がキヤノンのデジタルEOS用に購入した・・
レンズや
スピードライトなどのアクセサリなど
そのまんま使えるのです!
自分の資産をそのままフィルムでも使えるこれは嬉しいことであり、EOSの歴史の積み重ねを感じました。
EOS-1Vを選んだことについて
購入時の経緯を纏めた前述のエントリには、他のフィルムEOSと迷ったと書いていました。
で、実際に使ってみると・・うん他のカメラでも良かったかも(笑)。
1Vで良かった点は、何と言っても視野率100%で広い光学ファインダー。これは醍醐味です。でも後はボディの頑丈さとかシャッター音の高さや大きさといった私の好みの部分。
それ以外で言うと・・今どきフィルムで連写することもないし、静物撮りや子供たちの日常しか撮らないし、AFも中央一点しか使わないし。私はフィルムでは露出はあまりいじらずPモードがメイン。使うとしてもAVぐらいでマニュアルはしたことがありません。ということは操作性に若干劣る普通にKISSでも変わらない。
EOSカメラであるメリットは書いた通りですが、EOSであればずっと安いエントリーでも写りや撮りやすさ、楽しさは変わらなかったと思います。
フィルムのEOS Kissとか1000円ぐらいで買えるでしょうから、仮に壊れて修理期間が終わっていてもどんどんと買い替えちゃえばいいわけですからね。
もし気軽な気持ちで使ってみたいならば、安いフィルムEOS Kissあたりから使ってみるのをお勧めします。
でも、フラッグシップの志のこもったカメラというのは感じるし、使っていて楽しい。
私は1Vを買ってよかったです。
フィルムでも、簡単
露出の3原則は今もフィルム時代も変わりません。
なのでフィルムEOSでもカメラ任せで露出を合わせて撮ることもできれば、ハイキーローキーも指定するだけで適切に合わせてくれます。
特に難しいとされるポジフィルムでの撮影も、初めての体験でも全く問題ありませんでした。
今年の桜の季節にも、沢山の花と子供たちの姿を美しく残すことができました。
なので初めての方でも自動露出のEOSを使えば簡単にきれいに撮ることができますよ。
ネガ・ポジでしか撮れない雰囲気
デジタルと比べて、フィルムカメラはお店に持って行って現像をお願いと受け取りをしなければいけないしずっと高い。
なのに私が(多量ではないですが)今でもフィルムカメラを使い続けているかというと、ネガフィルムにはネガフィルムにしかない、ポジフィルムにはポジフィルムでしか撮れない写真があるからです。
ネガの優しいような柔らかいような写真は、すべてが過去になっていく切なさを含むように感じます。これで子供や家族や変わり続ける街を撮ると、本当に雰囲気が良いんです。
そしてポジは何と言っても鮮やかさ!デジタルではなくアナログで鮮やかな画像が残るという、データではない特別な「モノ」。
いずれもデジタルカメラには無い良さなのです。
※Fujiフィルムさんのカメラにはフィルムシミュレータという機能があるので、それでは撮れちゃうのかもしれませんが・・使ったことが無いのでごめんなさい
現像に出すというワクワク感もフィルムならではですね。
だから私は今でもそしてこれからも、時々はフィルムを使っていくでしょう。
以上です。
1V販売の終了はキヤノンさんがフィルムをついに手離したということ。
分かってはいますがちょっと寂しい気持ちもあります。
でも今でも企業努力のおかげでフィルムは販売しているし、中古で安いカメラも沢山売っています。
興味のある方は是非今のうちに、一度試してみるのはいかがでしょうか。
以下、1Vで撮ったネガフィルムの写真です。
別エントリでバッテリーグリップの外し方などを纏めるかもしれません。・・需要は無いでしょうがw