時代はフルサイズミラーレスへと移行している昨今・・フィルムカメラにワクワクのお話をさせてください(笑)。
ずっとやりたくても避けていたことをやってみました。
それはEOS-1V HSの1V化です!・・って意味わからない方も多いか。
EOS-1Vとは、キヤノンさんのフィルムカメラ最後のフラッグシップ機です。
これにパワードライブブースターPB-E2を装着した状態のものをEOS-1V HSというのです。
私はこのHSの方を中古で購入しておりました。
このブースターPB-E2を装着することによって、連写機能が秒間約3.5コマ→最大10コマへとアップします。
また縦撮りグリップとしてのメリットもありますね。
今回やってみたのは、購入時から装着されていたPB-E2を外して1Vの状態にすること。これによってカメラを小さく軽くすることができます。フィルムで連写はもったいなさすぎますし・・。
いずれまたHSに戻す際に忘れないようにと、その手順を書き残してみようと思います。
ちなみに手順についてはマニュアル通りに行っています。
EOS-1V HSの状態
まず一応、完成形としてHSの状態の写真を撮っておきました。
カッコイイぜ・・。
必要なもの
1V化のために用意しなければいけないものが二つあります。
ひとつは1V用グリップであるGR-E2。
そしてもう一つはこのグリップ用に 2CR5という電池です。
これらは前もって用意しておいてください。
手順1.GR-E2に電池を入れる
こちらがGR-E2です。
これを開けますと・・
こんな感じです。
じつはこれにはカバーが付いているので、外します。
端子と蓋の開け口が見えるようになりました。
この部分を開いて・・
ここに2CR5を、電子接点が下になるように入れます。
蓋を閉めてグリップ側の準備は完了です。
手順2.パワードブースターを外す
続いて、HSの本体からブースターを外します。
ブースターの背中側のネジを左方向に回していくと・・(写真からシリアル番号は消しています)
こんな感じで外れます。
もはや時代を感じてしまう言葉「MADE IN JAPAN」。やはり嬉しいもの。
これでボディ側の準備もOK。
手順3.GR-E2をボディにはめる
用意したグリップを、こんな感じではめ込みます。
このまま上に押し付けて・・
ネジを小銭か何かで回しこんで装着完了!
手順4.接点保護カバーを付ける
これだけでは、1V底辺右側の電子接点がむき出しになってしまいます。
ここを保護するカバーが、先ほど外したGR-E2のカバーについています。
これで端子をカバーしてやればOK!
おまけ
GR-E2の余ったカバーは、そのままパワードブースターのカバーになります。
これでむき出しの端子を守れますね。
EOS-1Vになりました!
これで作業は完了!初めて1Vを持ってみました。
持ってみると縦に短い感じ。
でも軽くて小さくて、グリップも新品なので吸い付くような感じで気持ちいい!
それでいて剛性感は失われていません。
手順は以上です。
実はグリップと電池は結構前に用意していたのですが、なかなか実行できていませんでした。
一度1Vにしてしまうとその軽さ・扱いやすさから二度と戻さないような気がして。
実際、とても持ちやすいです。
いつかこのエントリを見返して手順を逆に進んでHSに戻す日が来るかはわかりませんが、時々の贅沢な楽しみとしてこのカメラもまた楽しく使い続けていきたいと思います。
なおEOS-1Vは販売終了となり、修理対応期間が設けられました。
パワードブースターの方がちょっと調子が悪いので、これを機に修理お願いしてみようかな。
だいぶマニアックな内容でしたが、どなたかの参考になることがあれば幸いです。