他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

情報処理技術者試験の勉強法 総論3 中盤編Ⅰ 過去問を解く

情報処理試験」タグでは、私のこれまでの受験経験から培った、効果的と思われる情報処理試験の勉強法を書いてみたいと思います。

 

今回は中盤編Ⅰです。「情報処理技術者試験の勉強法 総論2 序盤編 」で頭の中に試験範囲の地図を作成できたら、アウトプットのフェーズに入ります。

なお、時間が足らずインプットの準備が不足している場合でも、合格のみを目標とするならばアウトプットを中心に時間を使ったほうが良いと思います。

 

※中盤編での記述は、主に午後問題を想定しています。

午前問題については、情報処理技術者試験の勉強法 総論5 中盤編Ⅲ 午前問題について をご参照ください。

 

 

・過去問への取り組み

アウトプットの中心は、過去問へ繰り返し取り組むことです。

設問に取り組むことで、自分で答えを考えなくてはなりません。ここで頭の中の知識を使って答えをアウトプットすること、そしてアウトプットしようとして分からなかったり、理解が半端であった知識についてしっかり調べること、そして後に同じ問題に取り組んだ際に、回答できるようになること、これが私の考えるアウトプットの勉強法です。

私の場合単なるインプットのみでは、頭に知識が残ってくれません。

設問として問われ、勉強する。ということが一番記憶にのこってくれるようで、有効でした。

 

さて、過去問に取り組む量ですが、本番までの残り時間にもよりますが、私は「絶対に合格したい」ぐらいの意気込みの場合、過去3~5回分の問題を、最低3周ほど繰り返します。

実際の解き方は後述しますが、その際のコツとして、最新の過去問題、例えば平成26年度試験を受ける場合は、平成25年度問題は、未見のまま試験直前まで取って置いてください。理由は終盤編で述べたいと思います。

 

・過去問を解く

過去問を解く、というのは、過去問題文を用意し、時間を計り、実際に筆記して答えるということです。

 

過去問題文はIPAのサイトで公開されていますし、市販の過去問題集を利用してもよいと思います。

私は「情報処理技術者試験の勉強法 総論1 私の受験経験 」で記した順に試験を受けましたが、情報セキュリティスペシャリスト試験までは市販の問題集の問題を使い、その後はIPAの問題を印刷して使用しました。

答え合わせの解説を読むため、どっちみち問題集は購入するにもかかわらず印刷した問題を使用したのは、問題文に印をつけながら解くようになったためです。また、本番の用紙と同様、裏表に印刷をして、問題文をめくったり、設問を行ったり来たりする手間なども体験しておきます。今となっては印刷した問題がお勧めです。

 

時間を計る、については、実際の試験の時間配分にあわせます。

例えば応用情報処理技術者試験の場合、午後問題は150分で6問回答しなくてはいけません。その場合、過去問でも問1問に関して約25分弱で解きます。

(もちろん、問1、2のボリュームが大きいので、そのあたりの配分は行っていただくとして・・)

大切なのは、毎回時間を意識しながら解くことです。これによって本番でのスピード感が体感できます。試験に集中しすぎて気がつくと一問に時間をかけすぎていた、という失敗を防ぐ準備をするのと同時に、時間に追われながらもしっかり問題文を読み、回答するのに必要な速度を身に着けます。

最初は時間内に終わらないこともあるかと思います。その場合は、どこまでは時間内に解けたのかを把握しておき、足りなかった分は最後まで、追加時間で回答します。

 

実際に筆記する、というのは最も大切です。

例えば、「~字以内で述べよ」という問題には、~字以内で回答します。頭で正解を思い描くことと、実際に正しい日本語で記述するのは、異なる技術が必要になると思います。そのために、一行30マスの回答用紙をエクセルで作成したり、回答用紙が付いている過去問題集を購入しました。

 

特に最近は筆記で他人に文章を見せる機会は少ないと思いますので、練習から取り組んでおきます。またこれによって、回答したい内容に対し文字数の過不足がある場合に、文章の削り方や増し方も準備しておけます。

学習の際、例えば漢字が思い出せない場合ため、ひらがなで記述すると文字オーバーとなる場合などは、その漢字は書けたものとしてその後を記述しましょう。そして回答が全て終わって答え合わせの際に、漢字を覚えましょう。

 

以上が過去問を解く、の私のやり方です。

長くなりましたので、答え合わせは中盤編Ⅱで書きます。こちらが肝になります。