他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

情報処理技術者試験の勉強法 総論2 序盤編

情報処理試験」タグでは、私のこれまでの受験経験から培った、効果的と思われる情報処理試験の勉強法を書いてみたいと思います。

 

今回は実際の試験当日に向けた、勉強開始から序盤の準備について具体的に書いてみます。

なお、受験する試験は決定している状況でのお話です。

 

参考書を選ぶ

まずは勉強に使用する書籍を選びます。

情報処理試験は、その区分によってお勧めの参考書が異なります。

例えば、私がプロジェクトマネージャーを受けたときは、定番とされる「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ」1冊だけで合格できましたが、ネットワークでは定番とされる書籍は無く、複数の書籍を組み合わせました。

(ブログ初心者ゆえ、アフェリエイトなどでリンクを張れないのですみません。勉強したら書き直します)

なので、まずは試験について最も良質かつ自分に合いそうな参考書を探すことが大事です。

 

そのために、私は対象試験の合格体験ブログなどを複数見比べて、使用した参考書や、活用法などを把握するのが良いかと思います。

実際に合格した人が使っていたということは実績があるということなので、その中から自分に合う参考書や勉強法を学ぶのです。

 

あと、最初は参考書一冊あればよいと思いますが、全く区分についての知識が無い場合は、試験の参考書の前に一般の入門編の、特に簡単な本を最初に読むのも効果がありました。

例えばプロジェクトマネージャを受ける前には、PIMBOK入門という試験とは関係の無い本を読んで、プロジェクトマネージャというのが何か、という前提を簡単に把握しました。

 

参考書を読む

参考書を選んだら、それを読むところから勉強開始です。

いわゆる「インプット」というフェーズです。

試験を受ける、という目標をもって参考書を買うまでは燃えてできるのですが、それを使ってインプットするところで挫折する人も多いのではないでしょうか。

分厚い参考書を一ページ目からじっくり読んでいっても、頭には何も残らず、最後までたどり着けない。。インプットで結果がだせるほど頭が良いならいいのですが、たいていはこのパターンになってしまうと思います。

 

私が押したい勉強法は、過去問を使った「アウトプット」中心の勉強です。

その内容は総論3で書きたいと思いますが、インプットはその前の準備であり、範囲全ての内容を深く理解する必要はありません。

 

ではどのように読むかというと、「速く、浅く、繰り返し読む」というものです。

序盤の参考書の役割は、試験の範囲と、どんな話題が問われるのかを把握する、というものです。例えるなら、試験についてのマップを頭の中に作るのです。

土地の形と、各地の地名の位置とそれらの場所の相関関係が把握できれば良いのです。各地名の詳細はまだそれほど必要ありません。

 

そのためには、じっくり1ページ毎読み込むのではなく、見出しを中心に斜め読みし、必ず最後まで読みきります。そしてそれを、2周、3周と繰り返します。

周を重ねるごとに、同じ時間をかけても得られる深みが変わってくると思います。

1周にかける時間は、試験までの日数などにもよると思いますが、2週間ぐらいが目安でしょうか。それぐらいで読める速さと薄さでよいのです、最初は。

 

このインプットの勉強は、試験の3~4ヶ月前まで行います。その後の期間はアウトプットの勉強期になるので、その準備です。できれば最後の一周だけは1ヶ月ぐらいかけてじっくり読めると最高です。

アウトプット期間まであと2ヶ月あるのなら、最初の一ヶ月で2~3周を軽く読み流し、残りの一ヶ月はじっくり一周するようにします。最後の一周は、だいぶ読みやすくなっていると思いますよ。

 

これによって頭に地図ができてきます。そしていざ問題に取り組む際(アウトプットの際)、自分が分からない情報の場所を俯瞰できるようになり、そのときにしっかり知識を深めるのです。

 

なお、参考書を読む際、線を引いたほうが良いのかという問題については、私は引かないほうが良いと思います。学習が進むにつれて、本の中で重要な部分が変わってくるので、引くとしたらアウトプットの勉強開始後が良いかと。

 

新しい知識を得るのは大変ですが、情報処理試験のおかげでその範囲を体系付けて網羅している書籍がたくさんあります。効率的に学習できることはありがたいことですよね。

 

次はアウトプットの勉強法をご紹介します。

参考になれば幸いです。