他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

今どきの小学生の音楽事情

4月から6年生になる長男、3年生になる長女、小学生になる次女らにとって、音楽はネットで観るものになっています。

主にYoutubeで学校で流行っている曲を聞いたり、ダンスグループのダンスを繰り返し見て真似をしたりというもの。

だから音楽って聴くだけというよりも映像と組み合わせて鑑賞するものになっているのかも。

 

カセットテープ→CD→音楽データとたどってきた私にとってもデータの運用やスマホへの転送が面倒になり、私の聴きたい曲もまたYoutubeやSpotufyがメインになりました。音楽データの管理もしなくてよいということで気に入って使っていまして、最新のヒット曲から私が中学時代に聴いていたアルバムを聴きなおしたりして、若き日の思い出や熱い思いが再燃したりしています(笑)。

私が聴いている曲を子供たちも一緒に聴くことも本当に多くなりました。

 

このようにネットネイティブな子供たちと同じように音楽を聴いていて、やはり年代に対してフラットに、様々な音楽を楽しめているのがわかります。

YOASOBIさんの次にAdoさんを聴き、その次に筋肉少女帯ミスチルを聴いてなんてことが普通に行われるわけです。

子供たちが入ったお風呂から、「ダイヤモンドはただの石~♪」なんて歌っているのが聞こえてきたりして(笑)。

 

そんななか面白い現象がありました。

長男にとって、人生のベスト曲と言えるのがKing Gnuさんの三文小説という曲。

www.youtube.com


彼人生の中で初めて何度もリピートして繰り返し聴いた曲でした。

 

先日それを越えた曲が現れたそうなのですが、それがなんとアルフィーさんだったのです!しかも私が中学時代に聴いていたサファイアの瞳という曲!!

興味があればYoutubeに公式が無かったので、是非ベテランになってからのライブ映像をご覧になってみてください。

 

どうやら桜井さんのボーカルがとても気に入ったそうで、頭を抱えながら「この声がさいこうなんだよ~」と悶えていました。

 

最近の曲はほんとうにカッコ良くて歌も上手くて素敵ですが、これまでの曲にも沢山良い曲があります。それらをフラットに楽しめている子供たちが羨ましくも、頼もしくもなりました。

まだ演奏には興味があまりないようですが、いつか一緒にバンドで遊べたら嬉しいなと思っています。

 

公立中高一貫校受検の作文問題は難しい・・

塾無しで公立中高一貫校合格を目指している息子ですが、あと11か月後に迫った適性検査に向けて、志望校から過去問が公開されました。我が家としては最後になる過去問ですね。

 

ちらっと見てみたのですが、例えば作文問題もまた思い切り傾向が変わっている・・。

問題文がこれまでに比べて長文になっているうえ、記述する文字数も増えていました。これまでは短いけれでも古典を含む難しい文章を読むだったのに対し、今年のものは現代のわかりやすい語彙を使った文章ですが、ちょっとした読解問題のような長さになっていました。

 

これから過去問を取り組んでいく長男ですが、試験本番でこのような傾向の変化に直面した時にも柔軟に対応できるような準備が必要になりそうです。

 

こと作文に関しては、長男は未だに全く苦手です。

問題で問われていること、例えば「友達との距離感について、あなたの考えを体験を踏まえてXXX字で記述しなさい」などがあると、直ぐに「難しい」「思いつかない」となってしまい、悪いことに延々と時間をかけて考えてしまいます。

一文字も書けないのに30分経過してしまうなど。

 

私がちょっと例を出すと「あぁなるほど」と理解できるのですが、思考の幅が狭くてテーマを自力でひねり出せないうえに、「こういうことを書いたら」というヒントをあげても、思考も表現力もおさな過ぎて稚拙すぎる内容と文章になっています。

 

作文系問題は、本当に難しいですね。

問われていることに対し、自分なりの意見を論理的に考える力が必要です。

例えば「友達との距離感」というお題があったとして、「こうこうこうだから、私はこう考える」という主観的な考えを纏め、理由は客観的・論理的に述べねばならず、条件によってはそれに沿った体験談も必要になることもあります。

 

もちろん体験談は創作で良いわけですが、その前提として、論理的で主体的で本質を突いたことを考えて、しかも条件に合わせて創造しながら文章化する力が必要になるんですね。

その前に問題文を読解する力、筆者の考えを理解することも必要になります。

そのうえどんなに準備してきてもそれがパターン学習になってしまうと、本番ではいきなり傾向が変わる可能性があり、全く準備をしていなかった方向性で書かなければいけない可能性もあるわけです。時間も足りないのに。

私が過去に論文問題として対策してきたような、パターンを2~3個準備して問題にあったものを使うという方式では通用しないんではないかと感じます。

 

これは確かに、子供たちのある種の力を確実に測ることができる問題だと感じますね~。

 

我が子の現状の力量・成長度では、文章の理解一言も書けずに、その前に問題文の理解もできない可能性もあります。

でも前述の通り、読解力、論理的思考力、表現力は大人になってもずっと必要な力です。いまこの作文対策で学べるというのは、とってもラッキーなことだと思います。

 

以前も書きましたが、中学受検を通じて学ぶこと、成長することそのものが目的なわけですから。

 

tarijiri.hatenablog.com

 

すぐに「わからない、書けない」となってしまう息子に、イライラして態度にだしてしまうのですが・・。難しい課題ほど、楽しく取り組みながら自信がつくように取り組ませてあげないとですよね。

 

作文対策の問題集、これを使っていますが少しずつ成果を感じています。

 

嵐田大志さんの ”カメラじゃなく、写真の話をしよう” が素敵な本でした

先日書店でブラブラとしていたら、素敵な本に出合いました。

 

嵐田大志さんの ”カメラじゃなく、写真の話をしよう” です。

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写真を撮るのが好きなあなたに、そして撮影を長く続けてきて少しマンネリしているような方にも是非おすすめしたい本でした。

この本では撮影テクニック的な話はほとんどありません。そうではなくて、写真を撮るというのはどういうことなのかという、写真についてのあらゆる面の本質を考え直させてくれる本です。

 

スマホでの撮影の楽しみ方とか、押せば写る時代に大切なもの、写真との向き合いかたなど、カメラを扱う手の話ではなく、心や頭といったマインド側のお話ですね。

長く写真を撮られてきた方がついとらわれがちな「○○って××だよね」といった決めつけも改めて考え直すことで、もっと自由に撮影を楽しめることを学ぶことができました。

 

「本質」などと書いていますが、堅苦しい雰囲気は全くありません。

品の良い言葉選びでわかりやすく書かれてあるので、すーっと頭に入ってきました。

考え方を整理することで、ますます写真を撮ることの楽しみを改めて気づかせていただけた気がしています。

 

そして、写真集としてもとても楽しめるものになっています。

嵐田さんが撮影された、日常のごくありふれた生活圏でのスナップ写真や家族写真が多く掲載されているのですが、それらは何気ない写真のはずなのにいずれもが魅力的に映ります。

これは私が撮影している被写体と同じなのに、私の写真とはまったく別物。いつまでたっても写真が上手くならない私ですが、嵐田さんのような写真が撮れるようになりたいと思えたので、この本での考え方がますます参考になりそうです。

 

書籍自体、手触りが良くて柔らかくてゆったりと大き目のサイズであるため、掲載されている写真と同様に柔らかくしなやかで、読んでいて心地の良い物です。

ただ書かれている内容は、言葉は柔らかいながらも嵐田さんの写真に対する情熱がそこから漏れ出てきて、私たちにも伝播するようにも感じました。

 

写真が好きな方でしたら、じっくりとゆっくりと長く楽しめるような本なのではないかと思いましてのご紹介でした。

 

 

カメラじゃなく、写真の話をしよう

カメラじゃなく、写真の話をしよう

 

写真が撮りたくなります。

直ぐにでもカメラを持って外に出たくなる、そんな本です! 

 

デジタルでフィルムを再現したい

デジタルでフィルムを再現したい

 

嵐田さんの写真には、フィルム調が多いと感じていたらこんな本を出されていました!

こちらはテクニックを教えてくれるようですね。

私はもちろん購入します!

中学受験は合格だけが成功ではない!と気付けた話

4月から6年生となる長男は、塾無しで公立中高一貫校を目指して勉強を頑張っています。

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とても難しいチャレンジに親である私の焦る気持ちが募り、子供にイライラをぶつけてしまうこともありました。合格するためには厳しさも必要と思いながらも、本当にこれでいいのかと自問し、親としてダメダメな自分に嫌気が差していました。

 

なのですが最近、とある考え方の変化からこの気持ちからだいぶ解放されることができたのです。

私自身とても楽になったので、もし同じように思い悩んでいる親御さんの参考になればいいなと今回のエントリを書いてみます。

 

公立中高一貫校の難しさ

息子本人を始め、我々親もいろいろと頑張りながら合格を目指して日々取り組んでいるわけですが、正直、実際に合格できるのかはやってみないとわからないというのが本音です。

それぐらい、難しいことにチャレンジしているという認識でいます。 

公立中高一貫校の難しさというのは、いろいろな要因があるんです。

 

最大の障壁は、適性検査はたった1回しか行われないこと。私立では同じ学校で何回か試験がありますが、公立校は一回しか機会が設けられていないのです。

もしたまたまその日に体調を崩してしまったら?コロナに罹ってしまっていたら?インフルエンザに罹ってたら。家族が発熱していたら?たった一回の検査もチャレンジすることなく終わってしまうかもしれないのです。

 

受検することができたとしても、適性検査はとても難しい。

我が家のような塾無しでは、情報が少ないというのが本音です。私立型の学習については需要が多いこともありネットや書籍で情報を得られることも多いのですが、公立中高一貫校は全体に対する受験者数が少ないこともあって、情報を発信してくれている媒体も少ないと感じます。

準備が正しいのか。どれだけやれば合格の可能性が上がるのか。準備も過去問からの手探りになっています。

 

そのうえ倍率も非常に高く、問題も予想がしづらいもの。

志望校の過去問は10年以上見ていますが、例えば作文一つとっても傾向がコロコロと変わっています。本番で焦る気持ちでちょっと鉛筆が止まってしまったら、何も書けないままに終わってしまう可能性もあります。

 

そもそも、中学受験は難しい

公立中高一貫校のみならず、中学受験そのものの難しさも感じています。 

 

最大のものは、わずか11歳~12歳という短い時期に一発で勝負が決まってしまうということ。

お子さまによって、頭や精神面の発達時期は違うと思います。そういう時期を迎える前に試験期になることもあり得るわけですね。

 

月齢も有利不利がありますよね。言い訳にするわけではないですが、長男は3月下旬産まれ。体験したことの豊かさが大事な検査だと感じるのですが、1年分の時間の違いは成長面のみならず経験値としても差が出てしまうと思うのです。

 

目標が切り替わったこと

この難しさをどう克服するのか。

自分の力が足りないばっかりに、あるいは経済力がないばかりに、こんなに頑張っている長男に結果を出させてあげられないかもしれない。

答えが見えないまま、私は息子が受検勉強を始めて以来ずっとこんなことを考えては勝手に焦り、広い範囲を詰め込もうとしすぎてしまい、長男の拙さにイライラし、それでも合格のためにさらに厳しく当たってしまっていたのです。

 

子供を可愛いと思う気持ちと、頑張りが不足しているように感じてイライラする気持ちを抱えて、自分の親としての、大人としての器の小ささに落ち込むような日々でした。

 

なのですが。

最近ようやく気付けたことがあります。

 

中学受験への取り組みが、それそのものが彼にとって既に十分にプラスになっているということです。

 

それは算数で難しい問題が解けるようになったとか、3.14の掛け算を暗記したとかそういう話だけではありません。

 

勉強の習慣がついたこと。

自分で調べられるようになったこと。

ものごとの本質に目を向ける練習ができること。

学校の授業を真剣に聴けるようになったこと。

社会の問題を知り、興味を持つことができたこと。

”やればできるようになる”という効力感を得られたこと。 

 

親の私ですらおざなりになっているような、こんな大切なことを学べているのです。

これは仮に不合格だったとしても、失うものではありません。

 

来年どの中学校に進学しているかは分かりませんが、これらのことを身につけながら小学校を卒業できたならば、彼は親の手も必要とせずに中学高校生活を楽しめるのではないでしょうか。

 

非常に難しいであろう、たった一度のチャンスにかけた合格を目指すことのみに執着するのでなく、彼の成長こそを喜びにできるのであれば、それこそを中学受験の成功という価値観が持てたら、きっと私たちでも成功させることができる。そう考えたのです。

 

これから目指すこと

合格のみに執着しなくなってから、明らかに私のイライラは減りました。

息子を叱る回数も減りました。

彼のために家族のために、本当に良かったと思います。

 

これを受けて、妻とこれからの勉強についてのテーマを決めました。

それは受検勉強を通じて、息子がワクワクしながら学べるように、彼の知的好奇心を育むことを目指そうということです。

彼自身が興味を持てる物に出会った時に力になるように。

 

その先にはもちろん合格を目指すわけですが、受検という取り組みのベースを合格のみに限定せずに済んだのは、よい気付きであったと感じています。

彼は既に毎日頑張って成長して、たくさんのものを得ているのですから。

 

受検が終わった時に、合格不合格にかかわらずやって良かったと家族で思えるような一年にしたいと思います。

 

もし中学受験をされる親御さんのなかで、高い結果を求めてどうしてもイライラしてしまうことがある方は、よければ参考にしてみてください。

 

最後に、私の気づきにつながった書籍をご紹介いたします。

 

受験を外から詳しくご存知のおおたとしまささんと、中からご経験豊富な京子先生こと安浪京子先生の対談と交互にご意見を書かれている書籍。

読みやすいし分かりやすいし、本当に大切なことは何か、気付かせてくれました。

 

わが子を合格させる父親道 (中学受験)

わが子を合格させる父親道 (中学受験)

 

ちょっと前にご紹介した、鳥居りんこさんの書籍です。

我が家のこれからの目標の参考になりました。

 

 

こちらも以前に紹介したことがあります。

ちょっと古くて、しかも中学受験ではなくサッカーの育成の話なのですが、子供を育てるという観点では中学受験もサッカーも全く一緒です。

親が教えることではなく、本人が好きになって頑張ることが大切、ということを教えてくれました。

池上正さんの著書はとても参考になりました。

 

まだまだ、書籍の通りには全くいかないのですけどね・・。