他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

公立中高一貫校受検の作文問題は難しい・・

塾無しで公立中高一貫校合格を目指している息子ですが、あと11か月後に迫った適性検査に向けて、志望校から過去問が公開されました。我が家としては最後になる過去問ですね。

 

ちらっと見てみたのですが、例えば作文問題もまた思い切り傾向が変わっている・・。

問題文がこれまでに比べて長文になっているうえ、記述する文字数も増えていました。これまでは短いけれでも古典を含む難しい文章を読むだったのに対し、今年のものは現代のわかりやすい語彙を使った文章ですが、ちょっとした読解問題のような長さになっていました。

 

これから過去問を取り組んでいく長男ですが、試験本番でこのような傾向の変化に直面した時にも柔軟に対応できるような準備が必要になりそうです。

 

こと作文に関しては、長男は未だに全く苦手です。

問題で問われていること、例えば「友達との距離感について、あなたの考えを体験を踏まえてXXX字で記述しなさい」などがあると、直ぐに「難しい」「思いつかない」となってしまい、悪いことに延々と時間をかけて考えてしまいます。

一文字も書けないのに30分経過してしまうなど。

 

私がちょっと例を出すと「あぁなるほど」と理解できるのですが、思考の幅が狭くてテーマを自力でひねり出せないうえに、「こういうことを書いたら」というヒントをあげても、思考も表現力もおさな過ぎて稚拙すぎる内容と文章になっています。

 

作文系問題は、本当に難しいですね。

問われていることに対し、自分なりの意見を論理的に考える力が必要です。

例えば「友達との距離感」というお題があったとして、「こうこうこうだから、私はこう考える」という主観的な考えを纏め、理由は客観的・論理的に述べねばならず、条件によってはそれに沿った体験談も必要になることもあります。

 

もちろん体験談は創作で良いわけですが、その前提として、論理的で主体的で本質を突いたことを考えて、しかも条件に合わせて創造しながら文章化する力が必要になるんですね。

その前に問題文を読解する力、筆者の考えを理解することも必要になります。

そのうえどんなに準備してきてもそれがパターン学習になってしまうと、本番ではいきなり傾向が変わる可能性があり、全く準備をしていなかった方向性で書かなければいけない可能性もあるわけです。時間も足りないのに。

私が過去に論文問題として対策してきたような、パターンを2~3個準備して問題にあったものを使うという方式では通用しないんではないかと感じます。

 

これは確かに、子供たちのある種の力を確実に測ることができる問題だと感じますね~。

 

我が子の現状の力量・成長度では、文章の理解一言も書けずに、その前に問題文の理解もできない可能性もあります。

でも前述の通り、読解力、論理的思考力、表現力は大人になってもずっと必要な力です。いまこの作文対策で学べるというのは、とってもラッキーなことだと思います。

 

以前も書きましたが、中学受検を通じて学ぶこと、成長することそのものが目的なわけですから。

 

tarijiri.hatenablog.com

 

すぐに「わからない、書けない」となってしまう息子に、イライラして態度にだしてしまうのですが・・。難しい課題ほど、楽しく取り組みながら自信がつくように取り組ませてあげないとですよね。

 

作文対策の問題集、これを使っていますが少しずつ成果を感じています。