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他力と自力と

育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」 感想 ネタバレ

私は前作のキックアスが大好きでして、続編の上映を楽しみにしていたのです。

「キック・アス」 感想 ネタバレ で書いたのですが、この続編のために前作を見返し、テンションをあげて準備していました。

ただ、前作の魅力を超えることは難しいだろうな~とはちょっと覚悟はしながら、久しぶりの映画館での鑑賞でした。

 

完全にネタバレしてますので、未見の方はご注意!

 

 

 

 

ストーリーはざっくり言うと、ヒット・ガールであるミンディの成長譚でした。彼女はヒット・ガールを捨て、ミンディとして生きようとトライします。ですが、ヒット・ガールとしての自分こそが本当の自分であると悟り、その覚悟を持って旅立つところで話は終わります。

一方のキック・アスは逆のベクトルをたどります。ジャスティス・フォーエバーという自警団に入ってヒーローとしてのやりがいを感じていたデイブですが、いつか報いを受けると忠告してくれた父親を殺害され、ヒーローを辞めることにします。

 

 私が感じた骨子はこんな感じでした。これ自体は良いと思うし、ヒットする方にとってはヒットするのかもしれません。あとから確認したら、2本の原作をミックスした話らしいので、しっかりした話なのかもしれません。

 

なのですが、前作の映画版が大好きな私には大分テイストの違いを感じ、残念ながら乗れなかったところが何点かありました。

 

1.暴力に凄惨性を感じた

前作ももちろん酷い暴力シーンは多かったし、それも魅力の一つでしたが、今回の映画では暴力に凄惨性を感じてしまいました。なぜ前作はそれほど感じなかったのかというと、「痛み」を感じさせる描写が少なかったのかなと。

暴力はなぎなたでズバっと切るか、銃でバン!が主で(いや実際なぎなたは痛いと思いますが)一瞬で殺されます。もちろん例外はありましたが。

一方今作では、バットで頭をぶんなぐるとか、犬に股間を噛ませる拷問、胸元を刺された後の姿を見せていたり、いたぶり殺される姿、稼働中の草刈り機が突き刺さるところが出てきます。

こういう映画ならそれはそれで良いと思うのですが、前作テイストを期待していたためかちょっと違和感がありました。

 

2.ストーリーが重い

前作の良い意味で軽妙でスピーディな雰囲気とは違い、話も重く感じました。

何故かと考えてみたのですが、暴力の凄惨性やキック・アスの父親が殺されたことはもちろん、「罪のない人が殺されているから」というのも大きいかなと。

前作でもミンディの父親であるビッグ・ダディが殺されたわけですが、今回はギャングと対立しているわけでもない一般人や警察が無残に殺されます。マザー・ファッカーの「悪意」に巻き込まれ凄惨に殺されることに、痛快さを感じさせない重さがあるのかなと。

また、ジャスティス・フォーエバーの自警ヒーロー達は実際に悲惨な目にあい、警察が頼りにならないからヒーローになりました。単にヒーローへの憧れであった前作とはその辺の背景違っていました。

 

3.ところどころつんのめるエピソード

気持ちよく観たい期待とは裏腹に、「あれ?」と違和感を感じて乗れない部分が何度かありました。

 その最大のものは、大佐率いるジャスティス・フォーエバーがいきなり悪人のアジトに乗り込んで行くところ。本人の言うセリフだけで、相手が本当に悪人なのかわからないまま暴力が開始されます。奇襲をかけたとはいえ他のメンバーが戦力になるとは思えず、あまりにも無謀に見えました。結果的に人を救ったような話になり、本人たちも喜んでいましたが、私にはどちらが悪役かわからなかったです。

そもそも大佐のキャラが最後までつかみ切れず、訳がわからないまま殺されてしまったのにも違和感が。なぜマザー・ファッカー一味が彼のアジトを知り、殺したのかもわからないですし、彼が殺されたことに復讐するという気持ちも不自然に感じました。

今回の悪役のマザー・ファッカーが最後までよくわかりませんでした。いきなりSMファッションに身を包んだところは大爆笑しましたし、金を力にすると決めたところも良かったのですが、彼がキック・アスに復讐したいのか、悪の頂点に立ちたいのかがいまいちピンと来ず、あんな基地を作ってあんな恰好の悪役を集めた理由も私には掴めませんでした。何より大佐は無慈悲にぶっ殺すのに、ナイト・ビッチは暴力だけという一貫性の無さも良くわかりません。

彼は叔父に本当の悪について教えられ、ここで腹を括ります。あのシーンはそれまで前作同様おまぬけだったクリスの表情が一変する素晴らしいシーンに感じていたのですが、そのあとにナイト・ビッチを犯そうとしてシコシコするおまぬけシーンがあったりなど、キャラの一貫性がいまいちでした。

もう一点、「相手の得意分野で勝て」と言われた後のゲリゲロ棒もなんだそりゃと感じ・・。そもそもミンディが一般の学生として酷い目にあうという話がいかにも取ってつけたようで、「もっといい人だっているよ」と言ってあげたくなってしまいました。

マザー・ロシアに勝った理由というのもいまいち。

 

4.俳優が成長していた

これはもう仕方ないのですが、特に主役の二人が成長してしまい、前作までのキャラとは異なって見えました。デイブ演じるアーロン・ジョンソンは、もう顔と体のカッコよさが隠しきれず、スーパーヒーローにあこがれるボンクラには見えませんでした。

そしてクロエ・モレッツちゃんは・・体がデカくなっていて、特に上半身はむっちりパンパン。軽くて速かった前作と比べて、今の体系だとカットを素早く割った軽妙なアクションといまいち相性が良くないように感じてしまいました。

もちろん誰が悪いという話ではないのですが。

 

と、乗れないところを挙げてきましたが、好きなところもたくさんありました。

もっともヒットしたのは、さらわれたデイブをミンディが救う高速道路(?)のシーンです。ヒットガールの魅力が爆発して、最高のカタルシスがありました。また、車から振り落とされた人間がどうなるか、という表現が斬新!興奮してみていました。

そしてマザー・ロシアのキャラたるや。母性ゼロ!本当に怖かったですこの人。

そして続編をにおわせるスタッフロール後も、ずるいと感じながらも良かったです。

次は大人としてのヒットガールに会えるかも・・と思うと、それはそれで楽しみです。

 

以上、何もわかってないのに好き勝手言ってしまい、気を悪くされた方がいたらごめんなさい。せっかく観賞できたので、思ったことをたくさん書き残してみたかったのです。私は映画を見る目がないので、私が感じた違和感にも、気付けなかった答えはちゃんと提示されていたのかもしれません。

 

前作が衝撃的に面白くて、チョー楽しみにしていた続編なので、初見ではこんな感じでした。初めて、1日2本の映画を鑑賞しました に書いたとおり、頭が疲れていましたし。落ち着いてもう一度みたり、初めての方にとってはさらに良い映画かもと思います。

 

でも、好きな作品の続編を映画館で見られて良かった。クロエちゃんは大人になっても応援するぞ!