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他力と自力と

育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん」 感想 ネタバレ

泣きたくて観に行ったら、ギャグ満載のコメディ映画でした。

 

監督:高橋渉

 

※以下ネタバレありなので、ご注意ください。

 

 

映画版クレヨンしんちゃんは「オトナ帝国」と「戦国大合戦」しか見ていない日和見且つしんちゃん弱者な私ですが、今回は父親を主題とした作品ということで、会社を午後半休して観に行ってしまいました(ダメな大人ですな・・)。

 

平日の昼間なのに、何故か小学生男子グループが何組かいたり、カップルというよりは同性同士のお友達で来ているお客さんが多く、私のような大人一人もいて3割ぐらい埋まっていました。

 

そりゃ泣くには泣きましたよ。笑って泣けて気持ちよかった(笑)。

というか、自宅でDVDを見ているときはたまに泣きますが、大の大人になって外で泣くってこれまでなかったかも?なかなか映画館には観に行けないので新鮮な感覚でした。映画館の暗闇というのは、そんなおっさんの私でも素直に涙させてくれる、ありがたいものでした。

 

とはいえ、泣ける場面というのはそんなに多くなくて、泣いた量でいうとおとな帝国とは比較にならない程。その分ギャグがもう最初から最後までちりばめられていて、私はコメディ映画なんだと感じました。ボソっと言いっぱなしにする小ネタから、ラスボスを代表とする悪ふざけ(褒め言葉です)まで、本当に笑わせてもらいました。

面白かったのが、自分が笑うポイントと違うところで会場の小学生軍団が笑っていたこと。世代によって当然ツボも違うわけで、幅広い層にもフォローが活き届いているようでした。とにかくギャグは最高!

 

特にラスボスに関しては、まずその存在のばかばかしさにあっけにとられまして。そして攻撃のくだらなさもそうですが、たたずまいがとにかくシュールというか。

遠くから第三者的に戦いを見ていた女性たちにも、その攻撃が届くシーンが大好きでした。スケールの大きさと共に、その時のラスボスの表情も最高なんですよね。

このシュールな状況をぶっ壊すおばかすぎる展開に、なかなか頭が付いていきませんでした(笑)

 

子供を連れてきた親に向けた、H2Oネタとかファミコンゲーム動きをそのまま見せてくれるなどの世代向けサービスも良かったですね。

個人的には、エロいおねいさんのあえぎ声に似た言葉!作り手の「家族でテレビを見ているときに流れるエロ描写で、みんな固まっちゃうところ」を再現させた悪意(というサービス)を感じました。自分の子供と見ていたら本当にどぎまぎしそうですが、おなじ会場で小学生たちが見ていると思うと、やっぱり色々と複雑な気分になりました。彼ら友達同士でもちょっと空気固まっちゃってるんだろうな(笑)。

 

全編、ギャグとサービス満点で大満足でしたが、そらぁ泣かせのシーンも素晴らしかったです。

終末は予想できるわけですから、ロボとーちゃんに感情移入するほどに辛い!みさえが駆け寄ってロボとーちゃんを素通りする場面、そして決定的な言葉をみさえが吐くシーン。自分いくら相手を想っていても、相手が必要とする人が自分でないという、しかもそれが愛する妻から突き付けられたという苦しさ。

それまでロボとーちゃんは、頑なに自分の立場を主張してきたのですが、みさえの言葉をきっかけに腕相撲に負けてしまします。あの主観映像、でも、しんのすけがくれた言葉。そりゃ泣きますわ!今も書いていて泣きそうです。

 

私がこの映画でもう一点泣いてしまったのが、みさえが、どうしても受け入れられなかったロボット化したひろしを抱きしめたシーン。私も今は普通に結婚生活をしていますが、いつ自分に何が起きるかわかりません。ですが、妻が、家族が受け入れてくれたら、意外とそれで生きていけるんじゃないかな~なんて感じました。自分の存在を自分がどうなっても大切に思ってくれる家族がいてくれたら。ひろしが感じた喜びに想像部分で共感し、しんみり感動してしまいました。

妻や子供たちに何かが起きた時も同様です。そんなこと当たり前のように受け止めて受け入れて、そのまま家族として暮らしていければと思います。勿論、何事も無く一生を終えられれば最高なわけですが。

 

ラストはみさえの言葉で気持ちよく着地→きゃりーぱみゅぱみゅさんの曲でエンドロールなのですが、この曲はその前にも何度も聴いていたのに、この流れの中では最高のハマリっぷりでした。音楽って状況によって聴こえ方が全然違うもんですね。最後の涙はあの歌に絞りだされました。

 

困ったのが会場が明るくなってから。おっさんが泣いていたのを周りの人、特に子供たちには見られたくなくて、ばれないように汗を拭くふりで涙を拭いたりして(笑)。でも映画館を出てからも、またふっと思い出しては急にこみあげてくる始末。流石にここで涙を出したらシャレにならん!と、ぐっとこらえましたが。

 

ギャグや泣かせの部分は最高でしたが、それ以外の部分も全編にわたって質の高い、素晴らしい映画でした。泣かせなどと書いていますが、お涙ちょうだいというか、「どんだけ泣かせたか勝負」にはしないぞ!という作り手の気概のようなものを感じました。

DVDが出たら絶対にまた見ます!

時間さえ許せばもう一度映画館に行きたい