小さいのに操作性に優れ、大のお気に入りであるEOS M5というカメラをこの半年使ってきました。
このカメラのある機能を通じて今更ながら気づいたことがあったので、書き残してみようと思います。
操作性に優れています
このカメラの特長はいろいろありますが、このサイズのミラーレスなのに操作性が良いのが気に入っています。
構えた右手の親指と人差し指の場所にダイヤルがあります。
そのため一眼レフのようにファインダーを覗きながら露出系操作ができるうえ、EVFゆえ設定の変化を画面に映し出せるということで、ある意味一眼レフ以上の効果を発揮してくれます。
タッチ&ドラッグに苦労
ただ・・。
ファインダーを覗いたままではどうしても使い辛いと思っている機能があります。
それがタッチ&ドラッグという機能です。
これはフォーカスポイントの位置を背面液晶をなぞることで動かせるという機能で、ネットなどでも「使いやすい」「一眼レフ機にも搭載してほしい」といった声が聞かれます。
この機能はタッチが有効な場所を指定できます。
最初のころは喜んで使っていたのですが、ネットでの好評とは逆になぜか私は使い辛さを感じだしたのです。
そこでそんなはずはないと、いろいろとカスタマイズしてみました。
右で挫折
先ず私は、設定を利き手でありカメラの操作を行う右半分の位置にしていました。
なのですが、ファインダーを覗きながらだとこの位置には顔をつけてしまっています。そのためそのまま触ることができず、顔を液晶から離す=目をファインダーから離して触れることになります。
これだとどうしても離している間に構図がずれてしまうため、微妙な場所にフォーカスポイントを持ってこれません。
しばらくこれで使っていましたがどうも妥協しているところがあるので挫折。更なるカスタマイズに挑戦しました。
左はダメ
そこで左側を使ってみることにしました。
すると下からカメラボディを支えている左手を一度離さないといけませんが、構えて構図を決めた右手と目はそのまま、離さずにドラッグできます。
EOS M5は軽いからこれも何とかできるかな、と一旦は落ち着き駆けました。
しかしすぐにこの設定ではダメなことに気付きます。
縦に構えるとき、私は右手側を上にするのですが、そうすると液晶パネルの左側に丁度私の鼻の頭が当たるんですね。これによってフォーカスポイントがずれてしまうのです。
これでは使い辛いどころか勝手に動いてしまうので、早々に退散です。
横で構えるときは左側、縦に構えるときは右側が使えるといいなと全体設定にしてみたのですが、やはり鼻が当たると動いてしまうのでこれも使えず。
なんでこんなに褒められている機能なのに使い辛いんだろうと思いながら、私は諦めにいたります。。で、結局中央一点でフォーカスロックで使うことに。
※ボタン操作でも動かせるのですが、一度別のボタンを押してからAFを動かせるようになるので、それも面倒なのです。
・・で気づいたこと
そんななか、電撃的な気づきがありました。
それはキヤノンさんのこちらの動画を見ていたときのこと。
EOS 6D Mark II 竹沢うるま篇30秒【キヤノン公式】
この動画で、竹沢うるまさんがビダッとカメラを構えたこのシーンを見て気づいたのです。
竹沢さんは右目でファインダーを覗いている!
ってこのシーンは顔を見せるために右目なのかもしれませんが。。
私は自分がどちらの目でファインダーを覗いているか意識したことが無かったのですが恐る恐る試してみると・・、そうなんです、やはり左目なんですね。
左目でファインダーを覗くから、カメラを横に構えた時に液晶パネルの右側を埋めてしまっていたのでした。
試しに右目で覗くように変えてみると・・タッチ&ドラッグ機能がチョー使いやすい!
右半分を使うようにしておけば、横構えでも縦構えでも思っていた通りにAFポイントを動かせるようになったのでした。
というわけで私は左目でファインダーを覗いていること、そしてタッチ&ドラッグ機能は右目派の人にこそ使いやすいこと、これにやっと気づいたのでした。
まとめ
じゃ右目に替えるかというと・・、やってみるとわかるのですが、身に付いた逆の目でファインダーを覗くのってとても心もとなくて、バランスが悪くなるんですね。
1DX Mark2でも試してみましたが、重いカメラだとなおさら。
なので簡単にはできないかなぁ。
でも右目でファインダーを覗くのも新鮮というか、利き手と逆の手で歯磨きするような楽しさがあることには気づくことができました(笑)。
たまには普段と逆の目でファインダーを覗いてみるのはいかがでしょうか。
こんな気づきもファインダーのあるカメラならではですね。