毎日小1の長男にせっつかれて続けてきた、ペルソナ5というゲームをクリアしました。
当初から感じていたもののクリアして振り返って確信しました。
このゲームは本当に素晴らしい作品!私は感銘すら受けてしまいました。
このゲームに私は何故感銘を受けたのか。
それは、ゲームの面白さは当然ながら、さらにメーカーとしての良心と志を感じたためです。
ペルソナ5というゲームは、「ユーザのため」という意図を体現するために、そしてゲームの素晴らしさをもう一度世に提示するために、手間暇をかけたまっとうな物作りをしたように、私には感じられました。
本エントリでは作成されたアトラスさんとスタッフの皆様への感謝と共に、どんな点に感銘を受けたのかを書かせていただければと思います。
あくまで、ゲームについても世の中についても詳しくない1ユーザーの勝手な妄想なのてで、その点ご了承を。
ありえないぐらいのボリューム!
私はストーリー重視でせっかち気味に取り組むのでたいていあっという間に終わってしまうのですが、そんなプレースタイルでも90時間以上(!)クリアまでにかかりました。
しかもプレー時間を確保するための無駄なお使い要素もなしですし、押し付けられるようなやりこみ要素も無し。移動は一度行ったところはショートカットできます。
本当にストーリーだけでこれだけのボリュームなのです。
ボリュームが多いということは、声優さんの録音も大量になったと思いますが、最後まで不自然を感じない出来で、ゲームの良さを彩ってくれました。
ストーリーの面白さ
で、このストーリーも無駄に長いわけではなく、本当に面白い!
独自の世界観に魅力的なキャラクターたち。時間軸を前後したりサスペンス要素もあったり、さらに激しさとじっくりさが交互に来るなど本当に飽きさせない質の高さ。
私は早く続きが知りたくて夢中でゲームをしていたらこれだけの時間が経っていた、つまり時間の長さを感じないほどストーリーにのめり込んでいました。
更に言うと、私はペルソナシリーズは初めてでしたが、全く困ることはありませんでした。オリジナルのストーリーであるということだと思います。
冒頭で子供にせっつかれて、なんて書いていますし自宅でもそんな体ですが、実は自分が一番楽しんでやっていました(笑)
ユーザビリティの高さ
いまやりたいこと、今知りたいこと。
それに常にその場所からアクセスできるような操作感があります。
例えば新しいスキルを覚えたのに、キャパがオーバーしてどれか一つスキルを消さなきゃいけない場合、どれがどんなスキルか知りたいと思うのですが、そういったところで直ぐに確認できます。そんな操作性の良さがゲーム全体で統一されているのです。
ユーザにとって便利な方法をユーザ以上に考えて盛り込んでいるかのようです。
ユーザビリティを重視すると手間がかかって大変になると思うのですが、それをあえてしっかりと実装し作りこんでいるところがすごいと思いました。
デザイン
ルックがかっこいいし、演出もクール。そして音楽も最高。
ゲームの内容だけではなく、ガワにも気を配って非常に質の高い物になっていて、私は毎日ゲームの世界に入るのが楽しみでした。
まっとうなメッセージ
このゲームの終盤、あるメッセージが提示されます。
それが非常にまっとう!でも、この生きることへの肯定のようなまっとう過ぎるほどのメッセージに、ストーリーをずっと追ってきた私は、ちょっと涙が出そうなぐらい感動してしまったのです。
こんなメッセージを堂々と掲げられること、これもまた素晴らしいと思いました。
まとめ
今どきゲームで儲けるって、たぶんアプリとしてスマホで遊ぶようなスタイルが最も効率的なんだと思うのです。
ですがこのソフトには、時間をかけて手間暇かけて考えて、質の高い、ユーザビリティの高い、そして何より面白いゲームを作りこんで、お客さんの喜びや満足感の対価にお金を得るというか、そんな姿勢が垣間見えたように感じました。
大人になると人件費とかいろいろ見えてくるもので、会社としてそれをするのは非常にリスクが高かったのではないかと推測してしまいました。
でも、やりきってくれたのです。
さらに、ゲームというものの価値やユーザを取り巻く環境が変わる中で、もう一度「ゲームってこんなすげーんだぞ!」というエンターテインメントとしてのクソ意地も見せつけてくれたように感じます。
さらにさらに。42歳の日本人として、初期ファミコンからゲームに触れてきた私としては、今どきの海外のゲームとは一線を画した、日本ゲーでこのクオリティを実現してくれたこと、これにとても誇らしさを感じさせてもらいました。
良心と志の高さを感じる、本当に素晴らしい作品であったと思います。
で、クリア後どうしているかというと・・なんと二周目に突入(笑)。
ボリュームがありすぎたのでまた新鮮味も感じるし、「今回こそはこれをやりたい」なんて目標も持てる作りになっているし、本当に飽きずに楽しめています。
作品として完成させてこれだけの楽しさと喜びを伝えてくれたアトラスさんとスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
PS3版も出ていますね。