他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

キヤノンユーザから見た普段使い+家族撮りカメラとしてのOM-D E-M1(無印)の感想

キヤノンさんのカメラしか使ったことがなかった私が、初めて他社機であるO-MD E-M1を購入し、約2カ月使ってきました。

 

f:id:tarijiri:20170120231420j:plain

 

操作性の違いなどから当初は戸惑いましたが、正月休みも休日の家族でのお出かけも、平日の通勤の時も持ち出してもはやメインと言っていいカメラです。

今回はキヤノンユーザの目で使ってみたE-M1の感想と今後について、ファーストインプレッションを簡単にまとめておきたいと思います。

 

とはいえE-M1は2013年発売のカメラ。

後継機が出たばかりで(しかも大絶賛)一世代前の機種になっています。いまさら私のような門外漢が感想を書く意味も無いので、詳しい機能については省きまして。

個人的にこのカメラのおかげでは気付けたことが沢山ありましたので、その辺りを軽く書き残しておこうと思います。

 

※なお、オリンパスさんのカメラは親切すぎるほどのファームアップがあることで有名ですが、ファームは最新になっています。

 

結論

最初に結論です。今の私のE-M1というカメラについての感想は、

素晴らしいカメラ!

が、個人的に問題があり惜しい部分が・

というものです。

 

私が感じたE-M1の特徴としては

・小さいボディに上位1眼レフの如きフィーリング

・解像感溢れる写真

・便利機能が満載

+個人的問題あり

というものでした。

 

それぞれまとめてみます。

 

ミラーレスの軽さと1眼レフのフィーリング

私は一眼レフ機がいまだに好きなのですが、その大きな理由として

・ファインダーでの撮影の気持ちよさと

・レスポンスの良さ

があります。

撮影を楽しむには、この二つの要素が欠かせません。

 

そしてE-M1はそのいずれも、事前の私の予想を大きく上回るレベルの性能を持っていました。

EVFは広く見やすく、タイムラグも感じません。

f:id:tarijiri:20140804184605j:plain

そしてEVFならではの多彩な機能があります(公式さまはこちら)。

EVFを覗いてから表示されるまでの時間も、もちろん光学ファインダーとは比較できませんが、ストレスには感じない程度に早いと思います。

 

そしてレスポンスの良さ。

起動から各種操作、EVFを覗いた瞬間の表示切替、そしてシャッターの切れ味までキビキビと答えてくれて、こちらもストレス無く感じます。

一眼レフと置き換えられるか、という視点でEOS M3を使ったときはやはりレスポンスの悪さに「やっぱり難しいか」と諦めたのですが、E-M1のそれは私が想像を遥かに超えるものであり、シャッターの切れ味という意味ではEOS 6Dすら超えていると感じました。

f:id:tarijiri:20170120041127j:plain

 

一瞬を狙ってシャッターを切れる、私にとっては一眼レフの代わりになるほどの心地よさでした。もちろんグリップもしっかりあって、重いProレンズも支えることができ、それも一眼レフの良さを継承しています。

あ、細かい点ですが電源がスイッチなのも瞬時に起動できていいですね。

 

ミラーレスといえばEOS Mシリーズしか使ったことが無かった私にとって、このカメラの性能の高さは驚愕的というか、頭が時代に付いていってないことを思い知らされました(もちろん、EOS Mシリーズの良さは別の部分にあります)。

 

通勤時カバンに入れるにはちょっと大きいですが、一眼レフの実物を持ち歩くのと比べたらなんてことありません。私は今や背面液晶を切り、まさにレフ機のようにファインダーだけで使っています。

ミラーレスならではのサイズに一眼レフと同等の楽しさ。まさに私にとっては一眼レフに置き換わるようなカメラです。

 

解像感溢れる写真が撮れる

これは以前こちらののエントリでも書いたのですが

tarijiri.hatenablog.com

キヤノンさんの写真とは全く異なる、解像感がありはっきりくっきりした画質です。子供などを撮るにはちょっとカリカリすぎるかな、とシャープネスとコントラストを下げる(私は-2する)と丁度良いぐらいでした。

 

この特徴的な写真はモノ撮り、特に直線的な物や硬いものを撮るときにとても気持ちよく写ってくれます。

f:id:tarijiri:20170120042108j:plain

 

f:id:tarijiri:20161230131914j:plain

 

もちろん、キヤノンの写真の良さもまた再認識できました。線の細さというか柔らかさ、そして何より深みという点ではセンサーサイズの大きいキヤノンカメラのほうに分があります。

この違いがまた面白くて、別の表現の楽しみが増えることを感じました。

 

多彩な機能

どちらかというとカタログスペックを盛ってこない=ワクワクが足りないキヤノンさんに対し、E-M1は魅力的な機能が満載です。しかも!その多くがファームアップによって後継機に追加されたものであり、購入後もワクワクが続くカメラだったようです。

 

その一部、公式さまでご覧いただきたいのですが、本当2カ月経っても使い切れないのほど機能の数々。

個人的には、画角が倍になるデジタルテレコンの質が良くてカスタムボタンに設定しているのと、静音シャッターを多用しています。あとボディ内手ぶれ補正も優秀!レンズを選ばないボディというのが素晴らしいですね。

 

機能が多いから良いということでは無く、ミラーレスカメラとして活かせる方法を追求していった結果、こんな便利になっていた!という感じ。

このサイズ感とデザインの良さも重要な機能だと思います!

 

個人的な問題・・

ここまで、褒めダルマとも言えるような書き方をしていますが、もちろんイマイチに感じることもあります。

例えば人の肌の色がイマイチな時があったり、機能やソフトの信頼性がちょっと低く感じることも結構あります。

 

ただ、こんなことは些細な事。そうなんです、普段撮りとしても家族とのお出かけでも持ち出せ、沢山の役割を一台で担ってくれる本当に良いカメラなのです。ある決定的な問題さえなければ。

 

私が使う持ち歩き用のカメラとしては、最大の問題があります。

それは、動画をmp4で撮れないことです!

 

我が家では子供たちの日常をキヤノンさんのImageGatawayというサービスを使って実家の祖父祖母に見せているのですが、mp4でないとアップできなのです。どうやらオリンパスさんのカメラは、PENシリーズでもMovなんですね。妻と動画を共有するときもタブレットスマホが多いので、我が家としてはやはりmp4が必須。

 

私は動画は子供しか撮りません。なので普段使いや通勤時には文句なし。ただ子供とお出かけの時には動画が撮れないので、別のカメラにせざるを得ないという状況なのです。子供たちは外で面白いことをしてくれるので、やっぱり動画撮りたくなるんですよね~。。

mp4さえ撮れれば、持ち出し用のカメラはこれ一台に集約できるのに。

個人的に本当に惜しい!と、感じるところでした。

 

まとめ

と、私の都合はさておき。

このカメラは、後継機が出て中古価格は手が届きやすくなっていますが、用途によっては今でも最前線で使える本当に良いカメラだと思います。

私にとってもこの小ささ、軽さで一眼レフと同等の撮る楽しみを与えてくれる素晴らしいカメラです。

 

さらに私は、3年も前に発売されたこのカメラによって、ミラーレスカメラの性能がこんなにも高いことを教えてもらいました。これは本当にうれしい気付きでした。

 

他にも同様の価格帯でサイズ感やフィーリングも良くて、さらにmp4が撮れるミラーレスカメラがあるかもしれない。そんなカメラがあれば集約計画の一つとして乗り換えてしまうかもしれませんが、それまではガンガンと使っていきます。

 

ミラーレスの新たな良さと楽しさ、そして使い勝手の良さを教えてくれたE-M1、本当に買って良かったです!

 

 私が買ったのはこのセット。中古でしたが。

 

圧倒的な性能アップによって大絶賛されている後継機。

今の私には明らかなオーバースペックですが、更にレスポンスも良くなっているんでしょうね。