収納スペース確保のためカメラ機材の整理を計り、カメラ二つとレンズをこれらに置きかえました。
OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 12-40mm F2.8 レンズキット ブラック 防塵 防滴 OM-D E-M1 12-40mmF2.8LKIT
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2013/10/19
- メディア: Camera
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オリンパスさんの元フラッグシップ。
OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 シルバー
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2011/09/09
- メディア: 付属品
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なんとなく買ってしまった単焦点レンズ。安い!
ずーっとキヤノン機ばかり使っていた私が、初めて他社のシステムに触れてみて気づいたことが沢山ありました。今回はファーストインプレッションを書き残してみようと思います。
ただ、E-M1というカメラやレンズそのものへの感想は今回は書きません。勝手が違うため機能すらまだ把握できていないためです。もう少し使い込んでから機材の感想は纏めたいと思います。
今回はキヤノンのみ経験のユーザから見た他社機システムについて。
画質が違う
初日に撮った写真を一目見ただけで違いは判りました。
噂には聞いていましたが、E-M1で撮った写真はくっきりかっきりしていて、非常に解像感のある写真です。
迫力があるというか、子供を撮った写真を見比べるとキヤノンさんのカメラは線が細く柔らかい、いわばソフトな感じを覚えるのに対し、E-M1で撮ったものは圧力すら感じる強い描写。
どちらが良いということは無くて、これは好みの問題なのでしょうね。
センサーサイズの違いによる写真の質感もさることながら、それぞれの会社が目指している方向性が違うように感じました。
私としては表現の種類が増えたのはとても嬉しいことです。
機材のサイズ感が違う
私はキヤノンさんのフルサイズ/APS-C一眼レフ機とAPS-Cミラーレスを使ってきました。当然のことながらミラーレス(EOS Mシリーズ)はボディもレンズも小さくなってお気に入りなのですが、マイクロフォーサーズであるE-M1は更に小型化します。
個人的には驚異的なサイズダウンになります。
例えばずっと使ってきた100mmF2.8マクロレンズと、35mm換算で90mmF1.8のレンズという似たような画角のレンズでこれほどの違い!
もちろん立場が違うレンズ同士ではありますが、単純に画角と明るさという点で比べるとこれだけの差があります。
45mmレンズは小さすぎて、機材のサイズ感が狂ったのを感じました。
まさか初代EOS Mすら大きく見えてしまう日が来るとは・・。
ミラーレスカメラの性能の高さ
EOS Mシリーズは元々はライト層に向けたカメラであり、私も初代MとM10をそのように使っています。ちょっと前にM3を一時的に使ってもなお、やはりレフ機の代わりは難しいなと感じたほどで、私にとってのミラーレスカメラという基準は少し低めに設定されていました。
ところが今回の購入したE-M1は型落ちしたとはいえ一代前のフラッグシップ機。使ってみてとても性能が高いことを感じました。レスポンスの速さ、操作性、握りやすさ等々、これならば私の使い方であればレフ機の代わりも十分に務まるようなストレスの少なさです。
比較対象がEOS M3となりましたが、それぞれ価格帯も立場も違うカメラである前提ですが、レフ機並みの使用感を目指すと性能の違いは顕著に感じました。E-M1を使ってみるまでM3には感じなかった不満点を多々感じることになりました。
マウントシステムの違い
キヤノンさんはフルサイズ用のEFレンズ、APS-C一眼レフ用のEF-Sレンズ、そしてミラーレス用のEF-Mという3種類にレンズが分かれます。
下位互換性はあるにはありますが、例えばEF-Mレンズはミラーレスでしか使えません。
一方、オリンパスさんのシステムはフラッグシップのE-M1シリーズからエントリー機であるPen Liteまで、全く同一のマウント。現行のカメラで言うならば、購入したレンズをすべてのボディで使えます。
私で言うフルサイズをメインとして簡単に使うためにEOS M10を使う、という場合にもレンズを共有できるのは、とても魅力的に感じました。
操作・設定が違いすぎる
これまでキヤノンさんのカメラを買ったときには極端に言うと説明書も読まずに基本的な操作はできていたのですが、他社のカメラに代わると「ここまで迷うもんか」と言わんがばかりの操作性の違いに戸惑いました。
露出を決めて撮るだけ、なはずなのですが。
ようやく背面のOKボタンで、キヤノン機のQボタンと同様の設定ができることに気付きましたが、その操作感もキヤノン機とは異なるので、ちょっと設定を変えるのにもまだストレスを感じます。
「使い慣れた」というのはそれだけでメリットにも成りえるんだなぁと感じました。
PC周り
デジカメの写真はPC(タブレット)に取り込んでなんぼ、という側面もあると思いますが、そのソフトも異なります。
オリンパスさんのメインソフトはOLYMPUS Viewerというもので、このソフトで取り込みからRAW現像等の編集まで行うようです。複数のファイルをドラッグで選択してタイムラプス動画にするような機能があったり、このアプリから直接、Webアプリサービスに飛ばしたりできるようです。
現像処理もシンプルに行えるしDPPより若干軽く感じます。
良いなと感じたのは、現像した時に設定が画像に反映されるまでにタイムラグがあると思うのですが、その進行具合をパーセンテージで表してくれること。キヤノンさんのDPPでは分かりづらいところもありましたが、その心配はありません。
私はキヤノンさんのアプリで慣れきってしまっていたので、実機以外のシステムの違いも色々と新鮮でした。
サービス
オリンパスさんは面白いサービスを展開されています。
写真投稿で繋がるSNSであるFotopusというWebサイトを公式ページで運営されていて、ここに写真を投稿したり閲覧者にアクションをもらったりするとポイントが溜まる仕組みだそうなのです。
で、そのポイントがなんとこれまたオフィシャルのオンラインショップでお金に換えて使えるそうで、色々正弦はあるものの上手くやると価格.comの最安値よりも安く買えたりすることもあるのだとか。
メーカーのオンラインショップって高いので他のお店から買ってしまうことが多いのですが、これならばオリンパスさんのカメラを持ち出して使いたくなるし、欲しいレンズなんかを買うのにお得感もあるし、面白いサービスですよね。
キヤノンの良さ
他社のシステムに触れたことで、キヤノンさんのシステムの良さもまた認識することができました。
カメラにしても画質にしてもPCのアプリにしても、とてもしっかりしていると感じます。カメラそのものの機能もそうですが、その周辺に対しても意識が高いというか、組み込むことにした機能はいずれも一定以上のクオリティがある感じ。
例えばE-M1はフラッグシップのカメラではあるはずですが、SDカードを入れる場所や同梱されているストロボなどがちょっとチープに感じました。細かいことですがこういうことはキヤノンさんのカメラではあまり感じたことがありません。
そういう意識がソフトも含めた全体に及んでいて、その上で写真を撮るという原点を大事に長く進化を続けてきたのかな、ということを感じました。
まとめ
同じカメラなのに、メーカーによって違いが多くてとても新鮮に楽しめています。
カメラユーザーとして視野が少し広がりました。
仲間入りしたオリンパスさんのシステムもどんどん使って、更に良い写真を撮って運用していけるように経験を積んでいきたいと思います。
使い込むうちに気付く点も増えると思いますので、また書いてみたいと思います。