EF-Mレンズ二つ目の単焦点にして初のマクロレンズ、EF-M28mm F3.5 マクロ IS STMを購入いたしました!
LEDピカー!
いざ使ってみると、購入前に期待していた通りであった点とそうではなかった点がありましたので、購入の経緯と約1か月ほど使用した今の時点での感想を纏めてみました。
なお、このレンズの特徴は公式さまの特設サイトに分かりやすくまとまっています。
購入理由
本レンズが発表されたとき、私は期待感を持ってこんなエントリを書いていました。
ここで書いていることを纏めますと
・マクロレンズであり、ライトも搭載されていること
・手ぶれ補正も付いている単焦点レンズであること
・軽いし価格も安い
・Mシリーズの良さを体現しているレンズ
です。
そもそも発売前からとても期待していたのですね。
そのうえ。
家族レンズとしてこちらの広角レンズを先に購入してしまったので
Canon 超広角ズームレンズ EF-M11-22mm F4-5.6IS STM ミラーレス専用 EF-M11-22ISSTM
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2013/07/11
- メディア: Camera
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お金が貯まらず購入が遅れてしまったのですが、その間に通勤時に写真を撮る際に「もう少し接写ができると面白いのにな~」などと感じることが多々ありました。
また通勤時にメインに使っているこちらの22mm単焦点レンズは大のお気に入りなのですが、
EF-Mでこれとは違う画角の単焦点も使ってみたいと思うようになりました。
そしてもう一点、小さいものを大きく撮れるマクロレンズということで、ある種顕微鏡のような楽しみ方というか、それが子供たちが楽しんでくれるんじゃないか、という期待もありました。
というわけでずっと気になっていたレンズ、お小遣いも貯まりこの度ようやく購入することができました。
今回は妻への借金も無く、キタムラさんの店頭で一発購入です!
※このエントリの本レンズで撮った写真は、フリーソフトで縮小しております。
なんせ寄れる!レンズ
使ってみての感想ですが、期待通り非常に寄れます。公式によると、最短撮影距離は
通常撮影モード時:0.097m
スーパーマクロモード時:0.093m
とのこと。
これが実際に花などを撮影する際にとても楽しい!22mmも寄れるレンズですが、それ以上に寄ってもどこまでもピントがあうのでストレス無く楽しめます。
これに関しては大満足!期待以上でした。
見えないものが見える!?顕微鏡のようなマクロ
公式さまによると最大撮影倍率は
通常撮影モード時:1倍
スーパーマクロモード時:1.2倍
撮影してみたら、今まで存在に気づかないものが沢山写っていました。
びっくりしたのが子供の顔。
こんなに産毛って生えているのかと!
すみません、お見苦しいのでトリミングしてますが、実際にはもっとほっぺのほうまで毛があります。
このように目には見えないものが写真に写っていて、これもまたとても面白いです。
これほどのマクロだと、例えばこんな花から・・
こんな写真が撮れます。
この最後の写真は花の裏側なので暗いのですが、LEDライトが効きましたね!
こんな白い毛が生えているなんて、この写真を撮らなかったら一生気づかなかったでしょう。
マクロレンズとして、美しさのみならず楽しさを感じるようなレンズです。
解像感と鮮やかさ
単焦点レンズとして、鮮やかに解像感のある写真が撮れると思います。
単焦点レンズとしても、写りに満足しています。
と、期待通りどころか期待以上の性能を持つレンズでしたが、反面期待を持ち過ぎていた部分もありました。
その辺りもまとめてみます。
マクロを最大限楽しむには三脚必須
このレンズは35mm換算で約44mmという画角。マクロとして撮るには物理的に「本当にとことん寄って大きく撮る」必要があります。
いくら手ぶれ補正が付いているレンズとはいえ、私にとっては手持ちで意図したピントを合わせてのマクロ撮影はとても難しくなります。更に主にEOS MというEVF無しのカメラの手持ち撮影は更に至難の業。
しかもメリットの軽さ(約130g!)もまた、このような場合は手振れの補助にはならないデメリットとなりますね。
結果レンズ性能としてはピントが合うのに、実際には撮れないという残念な結果に。
またピント面が極薄になるので、野外では些細な風にも影響を受けます。
というわけで、通勤時のレンズとしてお気楽にマクロ撮影としての性能を最大限に引き出すのは諦めています。
こんな小さな3脚が一本あるだけで、自宅ではとても楽しめるんですけどね。
Manfrotto ミニ三脚 PIXIシリーズ PIXI EVO ボール雲台 レッド MTPIXIEVO-RD
- 出版社/メーカー: マンフロット
- 発売日: 2015/10/29
- メディア: Camera
- この商品を含むブログを見る
また寄って撮るのが前提になるので、 昆虫などの動きものは向いてはおらず静物専用と
考えいただいた方が良いかと思います。
デフォーカスが多い
ピントの合う幅が広いせいでしょうか、通常の単焦点レンズとしての撮影時にピントが抜けてしまうことが多く感じます。当然そうなるとピントが合うまでずーっと探してしまうので時間がかかります。
こんなんなっちゃう。
しかもこのレンズは使用時に前玉を繰り出す機構なのですが、EF-11-22mmの感覚で繰り出すとここで止まってくれず、スーパーマクロモードに入っちゃうことが多いんですね。
そうなると、「またデフォーカスか」と思っていても気づくまでシャッターボタン半押しを続ける羽目になります。この辺りはまだ慣れません。
LEDライトは万能ではない
影を消し、暗いところを照らすLEDライト機能ですが、結構使い道を選ぶと思います。
最大の問題は、その形状にあります。
半円が二つ向き合っているような光になるのですが、金属などにはこの形状が映り込んでしまうことがあるのです。
また光が当たっている場所と当たっていない場所が出てきてしまうのも場合によっては使いにくいところ。
この例では、Canonの'a'にはライトが当たっていません。
LEDは特徴を分かったうえで上手く使う必要があるかと思います。
まとめ
私なりにこのレンズを使った後の感想を纏めますと、
・静物専用
・寄れる標準単焦点レンズとしては優秀
・寄って撮るマクロは楽しい!
・得意なことは多いけど、それが活かせない場合があるので割り切りが必要
という感じです。
ちょっと問題点も挙げてしまいましたが、画質は良いし何よりもマクロ撮影が楽しい!
そして何より、普段なかなか撮影に出ることができない立場の私にとっては、マクロって身近なものに撮影機会を増やしてくれるものであると思います。
良いEF-Mレンズをまた手にすることができました。キヤノンさんに感謝。
時には子供たちとマクロ撮影を遊ぶなど、楽しませていただきます。
2017年もEF-Mレンズが発売されるという噂もあるそうなので、また楽しみです。
長文と失礼いたしました。
最後におわびの圧迫写真をドーゾ。