フォトマスター検定の試験日は、毎年11月の第三日曜日。
2022年11月20日、私も1級試験を受けてきました。
結果は無事に合格しました!
初めてのフォトマスター検定でいきなり1級を受検。
ちょっと不安でしたが、準備をしたらしっかり合格できました。
そこでこの記事では、今回私がフォトマスター検定1級合格に向けて調べたり実践したりした
- フォトマスター検定試験の傾向
- フォトマスター検定の勉強法
について、ご紹介します。
筆者のスペックと勉強期間
筆者は子供写真を10年数撮り続けていて、それ以外にはスナップ写真をする程度。
なので、スタジオでの撮影やレフ版を使ったようなポートレートや、PLフィルターなどを使った風景撮影などの経験はありませんでした。
その状態から、フォトマスター検定に申し込んだのが9月8日。
11月20日が受験日なので、勉強期間はちょうど2ヶ月半という期間でした。
勉強方法は基本一日30分~1時間です。
では、どのような勉強方法をしていたのかのご紹介したいのですが、そのまえに。
まずはこの試験がどのようなものか傾向を把握して、その対策となる準備をするのが必要です。
私が過去問を解いて知り得たフォトマスター検定の傾向について、まずはお伝えします。
過去問題を勉強してわかったフォトマスター検定の傾向
私は過去問題は4年間分を用意、直近の2年分を2周した後、それ以前の2年分を一回ずつ解いて、最後に直近2年をもう一度やりました。
過去問題を解いてみて気づいた傾向は、次の二でした。
傾向1:幅広い知識が問われる
ひとつは、問われる知識の幅がとても広いこと。
カメラや写真、最新のデジカメ技術に留まらず、電池、光学、フィルター、用紙、写真家、フォトレタッチソフト、フィルム、などについて、しかもその歴史的な経緯も含めるたものが範囲です。
写真技術の範疇以外の、写真文化や歴史についての知識も必要になります。
傾向2:過去問4年分では足りない
過去問4年分を回しても、それだけでは合格点(70点)は取れない試験であることも分かりました。
複数年の問題を解いてみて、同じ問題があまり無いためです。
過去問以外の勉強も必須であることが分かります。
覚えなきゃいけないことがありすぎる
まとめますと、過去問をやって気付いたのが以下の二つ。
- 幅広いジャンルが試験範囲
- 過去問以外の勉強も必要
この二つを2ヶ月ちょっとの勉強期間で両立させるためには、やり方を工夫しなければいけません。
①「幅広いジャンルが試験範囲」だからといって、例えば全512ページある公式テキストの全てを覚えるのは時間的に無理がある。
かといって②「過去問以外の勉強も必要」なわけで、試験の傾向にあった何かしらの勉強は必要。
この二つを両立させて、試験までに一定以上の知識を効率的に得るための方法を考える必要がありました。
その勉強方法をご紹介します。
フォトマスター検定のおすすめの勉強方法3選
- 幅広いジャンルが試験範囲
- 過去問以外の勉強も必要
を両立させる勉強方法について、私は次の3つをおすすめします。
勉強法その1:普段撮らないような写真を撮る
普段撮らないような写真を撮ってみること。
普段使わないアクセサリーを使ってみること。
これが勉強になると思います。
過去問を解いていて、自分が実際に撮影した時の経験から答えられる問題があるためです。
例えば風景撮影に初めて挑戦してみたら、試験のためではなくて撮影のためにLPフィルターを使ってみるでしょうし、一眼レフではC-PLフィルターでないといけないことが分かると思います。
逆に電子シャッターを使ってみて電車を撮ると、実際にローリングシャッター歪みの発生も確認できますよね。
先日あった皆既月食で赤くなる理由も、この勉強によって知っていたりして。
私も普段とは違う、例えばストロボを使って子供の撮影をしてみたり、水族館で撮影してみるなどを試してみました。
「実際に使ってみる」経験が、写真を楽しめる私たちには最も有効な知識の増やし方だと思います。
とはいえ、普段やらない撮影をするのも大変かと思うので、ここからは机上での有効だった勉強法について紹介します。
勉強法その2:過去問を解きながら、知識を広げる
過去問だけでは知識は足りませんが、過去問でわからなかったこと、曖昧だった知識を追加で勉強する。それによって知識を広げる方法で勉強しました。
過去問の解説部分を読んで知らない用語があったら、それについて調べます。
その調べた先で、それに関連する情報もあるので、そこまで手を広げるという方法です。
具体的には、私の場合はこのようなことをやっていました。
わからなかった過去問題の解説を見て、そこに書かれている公式テキストのページを確認します。
公式テキストの解説は同じカテゴリーの情報がまとまっているので、その辺りも併せて読んでみると、さらに知識が広がるという方法です。
これによって、闇雲にテキストを全て学ぶという感じではなくて、過去問で不明点=出題される可能性の高いジャンルを学ぶことができます。
勉強法その3:ノートにまとめる
ノートを作ったことが、とても役に立ちました。
フォトマスター検定では、単に単語とその意味を覚えればよいというのではなくて、整理して論理的に理解するべきものも多いです。
例えばカメラやレンズの中で光学的に何が起きているのか、とか実像と虚像の違いとか。
また、公式を覚えて計算する必要がある問題もあります。
こういったものはまとめて書き残しておけば、直前期にチェックできますよね。
こういったことを勉強したのに書き残していないと、また次回同じことを勉強し直すことになってしまいますよね。
ノートに書くためには、ある程度自分が納得するところまで調べなくてはいけません。
ノートに書くために知識を整理したり、書こうとして不足している部分に気付いてさらに調べたことが、知識を広げて定着させることにもつながります。
ちなみに、試験当日はこのノートだけを持って行きました。
試験開始前までこのノートを読み返すことで、忘れかけているものも思い出せます。
ちなみに、このクラウンガラスとフリントガラス、本番試験に出たのですが逆に覚えていた〜〜!試験直前にも確認したのに。。
まとめ
この記事では、フォトマスター検定を受けるためにおすすめの勉強方法についてご紹介しました。
- 勉強法その1:普段撮らないような写真を撮る
- 勉強法その2:過去問を解きながら、知識を広げる
- 勉強法その3:ノートにまとめる
私は1級でしたが、他の級にも共通する勉強法であると思います。
次回以降受けらえる方の参考になれば幸いです。
撮影を楽しみながら、頑張ってくださいね!