他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

カメラ弱者パパが手放して後悔したEOS Kiss X6i

前回のカメラのお勉強では、子供達の写真を綺麗に撮りたいと、カメラ弱者の私がEOS-1N DPという大のお気に入りのフィルムカメラを購入した、というお話をさせていただきました。


カメラ弱者パパが買ったEOS-1N DP - 他力と自力と

 

これで一眼レフと普段使いのPowershot G7Xで子供を撮る陣営は整った!わけですが、よからぬ想いがもやもや・・。さらにデジタル一眼が欲しくなってしまったのです・・。1Nをしっかり使いこなすために沢山の写真を撮りたいのですが、フィルムでは撮れる写真も限られますし現像にもお金がかかる。ということで、気に入った1Nのためにガンガン撮って練習ができる一眼レフのデジタルのものも欲しいな、と思ったのです。

 

予算的にもいろいろ検討のうえ、私はCanonさんのEOS Kiss x6iというカメラを選びました。当時はKissですとX7とX7iが既に出ていて値段もこなれていたのですが、X7iとほとんど機能が変わらず、中古だと安いほうを選んだのです。あくまでメインは1Nであり、練習用と考えていたので。

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 そして題名にもあるとおり、私はとても良いカメラだと感じていましたが、些細な点が引っかって一週間で損切りで下取りに出してしまい、EOS 6Dというカメラに買い換えました。

ですが、それから2ヶ月ほど経っていま、手放してしまったことをちょっと後悔しているのです。カメラ弱者として結論を急いでしまったことを省み、ひとつの体験談としてどなたかの検討の要素になればと、この辺りのことを書いてみようと思います。

 

当時納得できなかった点

x6iは扱いやすい上に写真も綺麗、そしてデジタルということで残り枚数に遠慮なくパシャパシャ写真が撮れるのは本当に楽しかったです。

なのですが、1Nに比べて明確な差がありました。それは、ファインダーから見える世界が狭かったのです。そしてちょっと暗かった。1Nのファインダーから見る世界は透明感と光に溢れて、被写体となる子供とそれを包む空気感までが綺麗に見える、私にとっては大切な要素だったのです。また、画角も狭く感じました。

これらはAPS-Cだしペンタダハミラーなので当然なのでしょうが。

 

練習するために買ったx6iですが、私はここで気がついてしまったのです。カメラは子供を撮る為だけでなく、趣味になってしまっていることに!趣味なのに我慢しながら使い続けるのはかえって辛いので、そこは妥協しないように無理をしてフルサイズの6Dを買ったのでした。

ただ、6Dに関しては本当に素晴らしいカメラで満足していますが、それでもX6iも手放さなければ良かったなと。。

では以下赤裸々に、私が後悔しているポイントを纏めてみます。

 

フルサイズとAPS-Cの違い

まず、手放してみて初めてAPS-Cの良さというものに気づきました。

その最たるものがレンズです。EOSシリーズの場合、EFマウントというレンズになるのですが、APS-C専用にEF-Sマウントというレンズもあるのですね。そしてAPS-C機はその両方が使えるのですが、フルサイズ機ではEF-Sマウントは使えません。

 

そしてEF-Sのレンズというのは中古市場に沢山出回っていて、しかもEFマウントレンズに比べてずっと安いのです。私は6D用にEFレンズを中古やネットオークションで1万円未満で買っていますが、そのいずれも10年以上前のもの。EF-Sレンズは最新型でも同じぐらいの値段で買えたりします。

さらにEF-Sのほうが軽くて扱いやすいと思います。室内撮影が多くなる場合、軽さは正義!さらにEFレンズはAPS-C機に装着すると、望遠距離が1.6倍になります。同じレンズで更に遠くまで撮れるわけで、これまた両方保持するメリットかと思います。

 

というわけで私はフルサイズ機に一本化したことで、欲しい画角のレンズを入手するのが難しくなってしまいました。

 

動画撮影

私は子供の写真を撮るのがメインですが、どうせデジタルならば一眼レンズで美しい動画も撮りたいもの。なのですが6Dの動画では、子供の顔にピントを追従し続けるようなオートフォーカスはできないそうです。そのため、今の私の知識や技術では動画には使えないという状況になっています。一方のx6iには動画サーボAFという追従機能があり、動き回る子供たちも、とてもスムーズに動画も撮れました。

また、動画では音も収録されます。オートフォーカスの際の音がほぼ音が鳴らないSTMというレンズは、EF-Sのほうが圧倒的に安く購入できるのです。私もヤフオクで8000円台で購入しましたが、AFがとても静かで驚きましたし、動画にもフォーカス音が入っていませんでした。

こんな状況ですので動画に関しては6Dは完全に諦め、ビデオカメラかG7xを使っています。残念。。

 

バリアングル

最近7カ月の第3子がズリバイを始めました。どんどんと移動距離もスピードも速くなっていますが、低い姿勢の子供の目線で写真を撮ろうとすると、やはりバリアングルが欲しくなってしまいました。
 
バリアングルがあれば、テーブルの下からずんずんとこちらに向かってくる第3子を自在なアングルで撮ることができるのに、今は、私も腹ばいになっている間に近づきすぎて撮れないことが多いです。
さらに動画を撮るにも動画サーボ機能があるx6iならば、近づいてくる子供にもフォーカスを当て続けて動画が撮れそうです。
 
そして何より子供の側の視点に立つと、写真を撮っている親の顔が見れたり、会話しながら写真を撮る方がいいですよね。特に赤ちゃんなどは顔が見えないことで不安になることもありそうです。バリアングルであれば子供に親の表情を見せながら写真を撮ることができます。
 

室内での子供撮り

6Dは本当に素晴らしいカメラなのですが、まだまだ使いこなせていないというのが正直なところです。毎日のように子供たちを撮ってますが、特に夜の室内という環境では、あるがままの色味や肌の質感がなかなか表現できません。

一方、今よりも更に知識が少なかったはずの時期にx6iで撮った写真を見返すと、本当に良くとれているんですよね。これはKissというカメラの特性なのかもしれませんし、単なる私の思い込みなのかも知れないのですが、初心者の場合はx6iのほうが子供の写真については綺麗に撮りやすいのかもしれません。

 

私が第3子を抱っこ紐で抱えながら顔を撮ろうとして、片手でファインダーも覗かずに適当に撮った写真がこれ。

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ずれちゃいましたが綺麗に撮れてると思いませんか(笑)

 

と言うわけで、動画もAF追従しながら撮ることができ、使ってみたい画角のレンズも安く買え、更にバリアングルなどの機能もあって容易に綺麗に撮れるx6i、手放すべきではなかったな~と思っています。

ただ、主力級のカメラが2台もあっても、私では両方が半端になってしまいそうなのでそれは避けたかった。せっかくのカメラですから、思い入れを持ってしっかり使い込みたかったのです!

 

・・などとカッコつけたことを書きましたが、実際にはX6iを購入した時点で私の独身時代から減り続けていたヘソクリはついに底を付き、恥ずかしながら6Dは妻にお金を借りて購入したという体たらく。下取りに出す選択肢しか無かったのでした・・。