我が家の5年生の長男は、塾無しでの公立中高一貫校への合格を目指して、勉強を頑張っています。
残念ながら狭い我が家では子供部屋を作ってあげることができず、リビング学習です。
毎日やることを決めていますが、全部できる日もあればできない日もあって、乗っている日もあれば義務としてやっている日もあってと、中学受験勉強という厳しさのイメージに比べると淡々とした様子ながら、とにかく週に6日間は継続して頑張ってはいます。
ただ、塾に行っていないことが原因かもしれないのですが、なかなか目標に向かっているような感覚が持てていない様子です。
同じ目標を持った仲間と切磋琢磨できるような環境が無く、先輩が受験した様子や合否の結果が出るなどの現実を見ることも無いので、リアルなものとして捉えられていないのかもしれません。
そんな中でどうやったら子供が勉強に前向きになるのか、モチベーションを高められるのか、勉強がすきになるのか。そんなことを考えているのですが、ひとつやってみたところびっくりするぐらい子供が喜んでくれたことがありました。
今回はその仕掛けを紹介させていただきます。
その仕掛けとは・・
100点だった学校のテストを、リビングに貼り出すです!
こんな感じで貼っています。
新しいテストが来たら貼り替えになるので、剥がしやすいマスキングテープを使っています。
・・それだけ?と思われたかもしれません。
そうなんです。これだけなんですが、本人はほんとうに喜んでいる様子なのです。
前提として我が家では、「学校の勉強が最も大事だよ」ということを常々言っています。プロの先生から教われる機会というのはとても貴重であることと、公立中学を受けるためには小学校の成績も重視されるからです。
そして学校でのテストは授業で学んだことが出ます。100点を取るということは、学校で学んだことを身に着けていることを確認できると同時に、筆記試験でミス無く実力を出し切る貴重な本番経験にもなるわけです。
なのでカラーテストや小テストなどで100点を取るということは、重要なパラメータであることを親子で共有しています。
ただ中学受験を目指している児童のみなさんは、学校で学ぶたいていのことは先に、しかもより難度を高く学んでいると思います。なので、学校のカラーテストはだいたいが100点を中心にした高得点を取るのではないでしょうか。
息子も、塾でバリバリの上位の子などには届かないものの、100点を取れています。なので当たり前のような感覚なのかもしれないながらも、上記のように100点を取れるということは大切なことであり、授業を大切にしてテストでミスをしなかった証拠。
ほんとうに凄いことなんだよ、と親が思っていると伝えるために、ある時持って帰ってきたテストを「すごいねー」と言って壁に貼ってみたのがきっかけでした。
息子が何度も何度もその壁に貼られたテストを見ては、誇らしいような表情をしていたのです。「お母さんこれ見て」なんて言っていたのです。
彼の自尊心も大いに満たされた様子。
なので100点のテストはここに貼るというのを決まりにしました。
そうすると毎回、嬉しそうに自慢しながらもったいぶったり、はしゃいだりしながら100点のテストを渡してくれるようになりました。もう10歳なのに単純すぎますが(笑)。
本人にとっては学校の勉強を前向きにできる一要素になってくれているのではないかと感じています。
さて、この仕掛けをやってみて本人がびっくりするぐらい喜んでいること以外にも、色々なメリットがありました。
・お金がかからないのに、効果テキメン!
・子供を思い切り褒めることができる
・親も喜んでいると伝えることができる
・二年生の妹も影響を受けて、100点を目指してくれるようになった
以前はここに印刷した大量の家族写真を貼っていたのですが、数が減るので楽になったというのもありますね(笑)。
こんなことをすると照れてしまって嫌がるようなお子さまも多いかもしれませんが、我が家はこんな簡単なことで学校での勉強に頑張れているようなので、やってよかったと思っています。
ちょっとしたことが子供の自尊心を育み、子供を褒める貴重な機会になりました。
別に100点じゃなくても、本人が頑張った結果があればいいんです。大いに褒めて、「これいつも見られるように貼ってもいい?」なんて言ってあげるのはいかがでしょうか。
皆さんは思ったより効果があった仕掛けなどありましたか?
私もまた気付いたことがあったら、報告させていただこうと思います。