それはとても嬉しい出来事でした。
小学4年をもうすぐ終える長男ですが、中学受験に向けて初めて、自分からちょっと難しい問題に取り組み、粘りながら正解までたどり着いたのです!
彼自身の意思でできた、というのがポイントでした。
我が家は経済的な理由から塾無しで親が教える勉強をしていますが、「親が無理にやらせても意味がない。自分がやりたくなって自分で成長しないと身につかない」ということをテーマにしています。
これは、サッカーから学んだことでした。
リフティング10回、二重跳び10回、逆立ち。
全部私が目標を持たせてやらせてみたものです。それぞれ彼は頑張ってできるようになりました。
でもね、全く身につかないんですよ。。
3年生で10回できた二重跳び、今は3回もできません。
リフティングもやらなくなったらできなくなりました。
そういうこともあり、本人が自分が求めてやれるようにならないと本当の力にならないと考えるようになったのです。
それは勉強も同じじゃないかなと。
教え込んで偏差値を上げることはできるかもしれない。
もしかしたら目標の偏差値の中学に押し込むことはできるかもしれない。
でも、中学受検の合格はただの結果。
大切なのは彼が何を学んだかということです。
それに気づいてからは、上記のように本人の意思でできるように、彼の自主性を引き出すことを目指しました。
なのですが・・親である私の拙さから、なかなかできません。こっちが頑張って一生懸命教えているのに理解できないこと、同じことを間違うこと、書いてあるのに読んでないこと。そんなことに本当に腹を立てて責めてしまうんです。
そんな自分が本当にダメな父親で、子供に申し訳ない気持ちにいつもなっているのですが。
でもでもでも。
そんなダメ父でも。
ようやく、ようーやく少しずつ我慢できることも増えてきた気がします。
そんな流れの中で今回。
塾に行かない我が家では、算数は予習シリーズを使っているのですが、その5年生の上の平均算において、自分から応用問題を解こうとして、簡単には答えは思いつかなかったのに色々と工夫をして、見事正解まで導いたのです!
平均算はその問題までは面積図を使って解く問題ばかり。ですがその応用問題は線分図を使うと解きやすくなるのです。
彼は試行錯誤の中で線分図を使うことを思いつき、見事に解いたのでした。
これは本当に嬉しかった!
私は散々褒め倒しましたが、ようやく彼が自分の力で成長するという成功体験を、考えなければ解けない問題で得たわけです。
彼はいま、算数が楽しいそうです。
そのあと一緒に本屋に行ったのですが、彼は算数の問題集を見ていました。
私は「今こそあれも、これも伝いたい!」なんてことは思わずに、「とにかく今の彼を邪魔してはいけない」と、自分からは算数の話をしませんでした。彼は少しすると疲れたと座って私のスマホゲームを始めてしまいましたが、それでも彼は初めて、自分で興味をもって問題集を見てくれたのです。
これからの私は、とにかく彼を調子に乗らせて(笑)、算数だけではなく苦手な国語も4科受験になったゆえ頑張ることになった理科社会も、同じように自分から取り組みたくなるように導きたいと思います。
それはサッカーも同じ。彼が楽しむのを私は手伝うだけ。
プレーが上手くいかないなんてどうでも良くなってきて、彼が自分で「こうなりたい」「これができるようになりたい」という気持ちを持って、わからないことはコーチや私と一緒に考えて解決できると思ってほしいと思います。
今日本屋さんに行ったときに、こんな本がありました。
親や指導者は自発的な気持ちを持てるように導かなければいけない。
ということが書かれていました。
これはサッカーや勉強に限らないことだと思います。
ちなみに今息子はサッカーが大好き!
気が付くと100回以上のリフティングができるようになっていました。
やはり親がやらせるのではなく、本人の意思で楽しむ方が身に付きますね。