「いつか」とあこがれ続けていたレンズを、ついに、ついに!入手してしまいました。
EF35mm F1.4Lii USMです!
ああん、かっこいい!
公式さまはこちら。
何年越しの思いだったでしょうか、ついに購入して使うことができたのですが、期待以上の画質の素晴らしいレンズでした。
今回は購入した理由や葛藤について、ファーストインプレッションと共に書き残してみようと思います。
欲しかったレンズ
私にとってのカメラとレンズは、まず何より家族を撮るためのものです。
家族の日常を撮り残そうとしたときにやはり夜の自宅での写真も多くなるのですが、暗所に強いフルサイズを使っているとはいえ明るいレンズが欲しかったのが一つ。
明るいレンズとしては私は50mm F1.4とF1.8 STMという二つの単焦点を持っていてそれぞれとても良いレンズなのですが、身体が大きくなってきた子供たちを二人以上一緒に収めようとしたときに少し狭いため、もう少し広角よりのレンズが欲しかったというのがもう一つの理由でした。
広角といえば、私は街スナップを撮るのが趣味なのですが、35mmという画角が最も大好きなのです。
正確には35mmのレンズを持っていたことは無いのですが、換算約35mmとなるEOS MシリーズのEF-M22mm F2をスナップで最も使ってきました。自分にとっては慣れている使いやすい画角なんです。
ということで35mmの明るいレンズが欲しかった、というのが元々の希望でした。
一番好きな画角です。
35mmの選択肢
フルサイズ対応の35mmのレンズが明るいレンズ、EFマウントは自社他社含めて充実しています。
純正のF2のレンズも作例を見るととても良いし、
シグマさんの35mmは名玉と名高くレビューなどを見るとべた褒めの一品。
SIGMA 単焦点広角レンズ Art 35mm F1.4 DG HSM キヤノン用 フルサイズ対応 340544
- 出版社/メーカー: シグマ
- メディア: エレクトロニクス
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また、EOS Rへの以降は今の所我慢していますが、RF35mmというのは本当に惹かれていまして、価格的にもいっそミラーレス移行してしまおうかとも考えたぐらい。
Canon 単焦点広角レンズ RF35mm F1.8 マクロ IS STM EOSR対応 RF3518MISSTM
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2018/12/07
- メディア: 付属品
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価格的にもこれらのレンズならばなんとかなりそうというものでした。
一方のF1.4 Liiは、非常に評判がよいながらもさすがに高すぎる価格。
そして重さも、街スナップ用に使うにはかなりとなる760g。
このレンズを選ぶ理由は無い。
そう冷静に考えれば、そういう結論になるのが当然でした。
購入した理由=一生の一本に!
しかし!私はこのレンズを購入しました。
いつも通り、理屈<<<感情となってしまうわけですが・・。
購入に至った最大の理由は中古価格が下がったこと。ちょっと前まで19万円ぐらいだったと思うのですが、EOS Rシステムで35mmが出たおかげでしょうか、美品で16万円弱まで下がっていました。
もちろんお金は無いですが、MacBook購入時にお願いしていた妻への借金を返済し終えた直後ということで、新たに限度額をお願いすれば機材整理にて届きそうな値段になっていました。
ただ、他の35mmレンズも魅力的。なぜ無理をしてこのレンズにしたのか。
それは本当にこのレンズが欲しいと思っていたから、です。
全てのカメラ機材の中で私が今一番欲しいものが、このレンズだったのです!
うう・・カッコいい。
もし他の35mmを買ってしまった場合、このレンズとは一生縁が無くなる可能性も。
どうせ35mmが欲しいんだから、最も望むレンズを選ばなければずっと心残りになると思っていたのです。
なぜこのレンズが良かったのかというと、やはりF1.4という明るさが魅力だったうえ、圧倒的な画質の良さ。
作例を観ていてスッキリとした素直に感じたこと、そして解像感があること、でも解像感だけでなくしなやかさも感じられる写真で、且つ色が濃い。少しアンダー目に撮りたい自分にとっては色の濃さでにじみ出る深さが好き。本当に画質には期待していたのです。
家族を撮るにもスナップするにも、最高のレンズ。もちろん、どちらかというと純正が安心できることも(EOS Rシリーズ移行も見えてる中では)重要でした。
そして・・、ちょっと大げさですが自分にとって一生の一本にしたいという気持ちもありました。
カメラは変わっていくかもしれませんが、レンズはずっと残すことができます。
このレンズをずっと使って自分にとっての特別なものとしたい!という気持ちが強くあったのです。
それぐらい自分の中で思い入れのあったレンズ、だからこれを選んだのでした。
ファーストインプレッション
んで、ちょっと使ってみた感想なのですが・・、結果高すぎた期待値を遥かに凌ぐ素晴らしい写りのレンズでした!
※以下、すべて適当な日常のおでかけ撮って出し写真をフリーソフトで縮小したもの。諧調がおかしくなっているのは、そのソフトのせいです。ごめんなさい。傾いていたりヘタッピですが写りの参考になれば。
印象としては素直な写りです。素直過ぎるぐらい。
どうでも良いような適当写真も、なぜか意味深に見える表現力もあります。
そして1.4という被写界深度の浅さと、ボケも非常に素直!
うしろにポケモンボールが見えるのが分るでしょうか。
適当すぎる写真で恐縮ですが、幼いころの3人の子供たちも無加工なのに良い感じにぼやけてくれてます(笑)。
BRレンズの力量を見るためわざと逆光で撮ってみましたが、私の目では色収差がほとんど感じられません!すごいわ~。
噂通り、解放から解像感はパリパリ。思った以上に寄れます。
こちらはF9まで絞っていました。
F11。端っこまでキッチキチ。
透明感のある写真も撮りやすいかも。
スナップ用のレンズとしても大好物の画角。普段なら編集して雰囲気作ったり水平撮るのですが、そのまんまで失礼します。
そして何より、自宅での子供写真がとても撮りやすい画角になりました!
ズームレンズより明るいので夜でもISOもそこまで上がらずに画質も良いです。
改めて、縮小したフリーソフトによる破綻に気付けるほど、実際には等倍で見ても綺麗な写真が撮れます。
ネガティブな部分
本当に画質は素晴らしい。ただ、素晴らしすぎて感じたこともありました。
ネットで見かけたご意見で「素直過ぎて飽きてしまうかも」というのを見たのですが、その不安はちょっとあるかも(笑)。素直だけど味は薄い感じ。
また、子供の日常写真も意味深になってしまうからちょっと重く感じちゃったり、あと解放から解像感がすごいので、子供たちは良いけど大人を撮ると肌が・・。ま、これは等倍にしなければ大丈夫ですけどね。
あとはやはりでかくて重い!
6D Mark2ならばギリギリお出かけでも大丈夫ですが、より画質が好みな1DX 2だとご近所が精いっぱいですね。
まとめ
というわけで最後にネガティブな部分も書きましたが、本当に!本当に買ってよかったレンズでした。
使ってみて家族の写真を観て「本当に良かった」と心から思えたし、もっと早く買っておけばよかったな~とも感じたほど。
便利なレンズももちろん大切ですが、特別な一本というものを持つというのもまた格別。
もし、このレンズに興味がある方にはレンタルでも中古でも良いので是非一度試していただきたいです。
特に家族写真に撮りたい方は、私のように後悔の無いように。今ほど幼い写真が撮れることは無いのですから。
これから半年以上にわたる妻への返済が待っていますが、少しでも早く写真が撮れることに感謝!
これからはこのレンズをメインに、沢山の思い出写真やスナップを撮っていきたいと思います!