以前のエントリで、
・EF24-105mm F4L IS II USM(以後105)が気になっていること、
・購入する場合は手持ちのEF24-70mm F4L IS USM(以後70)と置き換えることになる、
ということを書かせていただきました。
tarijiri.hatenablog.com
画角だけ見ると105mmまである後者のレンズが良さそうなのですが、それ以外に違いはあるのでしょうか。
今回はこの二つのレンズについて、公式サイトにある仕様・機能の面から比較して、それぞれの違いを浮き出してみたいと思います。
ついでにレンズの機能などについて分からないままになっているところも多いので、ちょっとお勉強もしてみます。
※ど素人が勉強を兼ねてまとめさせていただいています。
誤りなどあるかもしれませんので、ご了承ください。
参考ページ
今回は公式サイトのみから、機能の情報を得ています。
キヤノン:EF24-70mm F4L IS USM 特長紹介
キヤノン:EF24-105 F4L IS II USM 特長紹介
各機能の詳細についてのお勉強はこちらから
キヤノン:一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ用交換レンズ|EFレンズテクノロジー詳細
各部名称
共通の機能
まずは共通の機能から。
一覧にしてみました。
仕様・機能 | 24-70mm | 24-105mm2 |
---|---|---|
最小絞り | 22 | 22 |
非球面レンズ | ○ | ○ |
リングUSM | ○ | ○ |
インナーフォーカス | ○ | ○ |
フルタイムマニュアル | ○ | ○ |
防塵・防滴 | ○ | ○ |
フッ素コーティング | ○ | ○ |
手ぶれ補正 | IS(4段分) | IS(4段分) |
機能面として、Lレンズとしてのクオリティは共にしっかりと確保されているようですね。
USMに関しては、今年3月に発売されたEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMに搭載されているナノUSMは105にも採用されず、ともにリングUSMのようです。
ISは、70のマクロの場合には角度ブレ&シフトブレ補正のハイブリッドISが搭載されているようですが、通常使用の場合は共に4段分のようです。
異なる機能
異なる機能についても、気がついた限り纏めてみました。
仕様・機能 | 24-70mm | 24-105mm2 |
---|---|---|
撮影距離範囲 | 0.38m~∞ | 0.45m~∞ |
最大撮影倍率 | 0.21倍 | 0.24倍 |
最大径×長さ | 83.4mm×93mm | φ83.5×118mm |
質量 | 約600g | 約795g |
レンズ構成 | 12群15枚 | 12群17枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 10枚 |
ASC | × | ○ |
UDレンズ | ○(2枚) | × |
USMの低速駆動化 | × | ○ |
マクロ | ○ | × |
最短撮影距離
最短撮影距離は0.38mから0.45mに伸びているようですね。子供たちを撮るときは短ければ短いほど助かるわけですが、ちょっと離れても望遠で大きく撮れるのもまた魅力ですので、魅力としてはイーブンかも。
重量
重量は約195gの増加!ですが、私は1DX2に装着するので、それほどの違いは感じないかもしれません。
レンズ・羽構成
絞り羽根枚数が9枚と10枚、一枚増えた上奇数と偶数の違いがあります。光芒やぼけの形状に違いがあるようですね。
「従来レンズでは8枚羽根だった円形絞りを10枚羽根に向上。円形に近い、美しく柔らかなボケ味を実現しています。」
上記外のキヤノンさんの公式サイトの中で、以下のような記述がありました。
キヤノン:EF CINEMA LENS スペシャルサイト|特長:表現力
「絞りの枚数が、多ければ多いほど、絞りはきれいな円形に近くなり、開放から小絞りまで、丸く自然なボケを作り出します。」
「奇数枚数を採用したことで、向かい合う回折光が互いに強めあうことなく拡散するため、合焦点では柔らかく美しい点光源の光芒を創り出します。」
ですが私の場合子供撮りがメインでこういった表現は今のところ意識してないので、こちらも差を感じないかな。
この光学関連では、105にはASC(Air Sphere Coatingという技術が搭載されているようです。これはフレア・ゴーストを大幅に低減するコーティングだそうで、1型の弱点の克服を意図した機能であると思います。
特設サイトによると、周辺光量、収差、フレア・ゴーストへの強みがアピールされていますね。
UDレンズ非搭載
画質面では、70では2枚搭載されているUDレンズが、公式サイトからは105では搭載されていないように見えます。
1型ですら「スーパーUDレンズ」が搭載されていたので、一見機能ダウンに見えるかもしれません。
キヤノン:EF24-105mm F4L IS USM|概要
ですがUDレンズの解説を読んでみますと、色収差補正を目的とした機能であるようで、しかも「1993年にはUDレンズの光学性能を大幅に向上させたスーパーUDレンズも開発。色収差の補正、レンズのコンパクト化に大きく貢献しています。」ということで、古い技術なのですね。
今回の105の光学性能向上には、UDレンズという機能は不要であったのかもしれません。
まとめ
とりあえず私が気になる点をピックして、整理してみました。
感想としては、「新しい分の機能差はあるが、私の用途ではやはり105mmまでという画角の差ほどの違いは感じない」といったところ。
やはり画角の利便性と価格差によって考えることになりそうです。
私視点ではなく客観的には、皆さんが1型に感じていた不満点(価格.comで調べましたがw)にはしっかりと対応してきたのではないでしょうか。
特設ページを見ると、性能的な大幅な進化が期待できますね!
以上です。
今回はあくまでサイト上で仕様や機能を比較しただけであり、実際の使い勝手などは直接手にとって比較しないとわからないものだと思いますが、同じように迷われてるかたの何かしらの参考になれば幸いです。
Canon 標準ズームレンズ EF24-105mm F4L IS II USM
- 出版社/メーカー: キヤノン
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