CanonさんのPowerShot SX710 HSを購入し、ほぼ毎日使い倒して一ヶ月経ちました。
わずか一カ月ですが、さまざまなシチュエーションで使うことができましたので、子供撮りカメラとしてのレビューを、カメラ弱者視点で書かせていただきます。
※SX710で撮った写真は、全てフリーソフトでサイズを圧縮しております。
画質について
デジカメの画質は、センサーサイズの大きさに比例すると言われています。
その観点からすると、SX710のセンサーは1/2.3インチ。今時の一般的な安価デジカメのサイズなのですが、その中では綺麗に撮れる方では無いでしょうか。
晴天の野外などの明るい場所ではくっきりと綺麗に撮れますね。解像感も感じられ、コンデジらしく画像全体がはっきり見える写真となります。
比較対象として私が以前使用していた同サイズのIXY120の画像と比べると、特に暗い場所で撮った写真は明らかに滑らかさが増しています。これは画像処理エンジンが最新のDigic6であるおかげでしょう。
暗い室内で撮った写真。ザラザラですが見えなくはないです。ISO1600。
ですが正直、以前使用していたG7Xと比較すると、流石に差を感じます。特に室内などの比較的暗い場所で撮った時。G7Xはセンサーサイズが1インチとコンデジとしては大きくて、レンズも明るいのですね。なので画質が良いというだけでなく、シャッタースピードが稼げるため被写体ブレが少ないなど簡単に、言ってしまえばオートだけでも綺麗な写真が撮れていました。
室内撮りが多くなりそうで画質にこだわる方は、SX710よりももう少し上のランクのカメラを選ばれた方が良いかもしれません。
似たようなシチュエーションでのG7XとSX710の画像です。違いが感じられますでしょうか?
動画の画質も同じような感想です。ただ、ズームしての動画は便利!よろしければ下記も参考にしてみてください。
さまざまな画角
この機種の最大の特徴は、小さなセンサーサイズを活かした30倍もの光学ズーム、60倍までのプログレッシブファインズーム(データを拡大)だと思います。35mm換算で25mmという広角から750mmまでの光学ズームまで連続的に使用できます。しかも手ぶれ補正やフレーミングアシスト機能もあるため、数字上のスペックというだけでなく、ちゃんと使える機能になっています!
広角ではここまで広く撮れます。真ん中の遊具に乗っている水色ジャンパーが息子なのですが・・。
ズームするとここまで大きく撮れるのです!
もういっちょ。
赤坂の街。
ズームすると某局名がはっきり!
参考までに、プログレッシブファインズーム(60倍)で手持ち&ガラス窓越しに取った某スーパームーン。トリミングしていません。
これだけの画角を一眼で実現するには、レンズは複数必要になりお値段的にも相当高くなってしまいますね。
ズーム範囲の大きさのみならず、このカメラは最短撮影距離が1cmということで、思い切り寄って大きく撮れるのも楽しい。
これも一眼で実現するためにはマクロ機能付きのレンズが必要ですし、G7xでも5cmまでしか寄れずそこは残念に感じていたところ。こちらも便利ですね。
このようにマクロから広角から望遠まで、これ一台でオールマイティに使えてしまう!というのが、このカメラの最大の特徴であり強みだと思います。
サイズ感
子供を連れて外出する場合、とにかく荷物が増えます。しかも我が家は車を持っていないので、全員でお出かけの際は徒歩か自転車が多く、しかも3番目はまだ抱っこ紐と少しでも荷物を減らしたい状態になります。ベビーカーが使えるときは荷物が載せられるのでまだ良いですが、それ以外での一眼カメラの携帯は無理!であります。軽くて小さいミラーレスを持ち歩こうとEOS Mを首から掛けて持って行ったこともありますが、急に動きたい時にもブラブラして危なくなったりします。
そんなときに重宝するのは、やはり小さくて軽いカメラ。男である私の場合、ポッケに収まるかどうかが大きな違いとなります。SX710はコンデジとしてはちょっと大きめなのですが、厚みが男性のズボンのポッケにもギリギリ収まるサイズ。基本的に両手は空けておけて、撮りたくなったらすぐに取り出して撮れる。このサイズ感がとても気に入っています。
IXYには当然かないませんが、いま我が家にあるカメラでポッケに入れられるのはこの一台のみなので、これも重宝するところであります。
育児カメラとしては、テーブルの上にでも置いておけるサイズで撮りたい時に直ぐに撮れるというのは、サイズを活かした利点です。
三歳児でも扱えるサイズ。
Wifi ・ NFC
このカメラを選んだ大きな目的として、スマホとの連携がありました。子供を撮った写真をスマホに送って妻や両親に送ったり、SNSに直接アップなど極力簡単に行いたかったのです。
NFC機能は本当に便利で、カメラ側が電源OFFの状態でも、起動状態のスマホとくっつけると自動でカメラにも電源が入ってスマホ側もアプリが起動、接続して通信できる状態にまで持って行ってくれます。
NFC機能が無いスマホであっても、ワンタッチスマホボタン(スマホマークのボタン)に登録しておけば、接続までの工程は減らすことができます。
スマホで撮るよりカメラで撮った方が楽しい私としては、写真を手軽にスマホに移せるのは非常に便利です。ただ、なかなか意図通り接続してくなかったり、ImageGatawayにアップできなかったりすることもあります。。
その他
起動時間、フォーカスが合うまでというのは比較的早いながらも体感的にG7Xのほうが早かったです。あちらはノンストレスでしたが、SX710ちょっと顔認識を待つような時間が必要になります。
RAW撮影はできず、jpgオンリーです。フラッシュバウンスできません。
多彩な撮影モードは、私は実際にはそれほど使用することは無いのですが、たまに遊ぶと楽しめます。
まとめ
このカメラを一ヵ月使用した私なりの感想をまとめますと・・。
画質はあくまで1/2.3インチコンデジのものです。
それなりの良さもあり、Digic6のおかげか暗所でも綺麗に纏めてくれる印象はありますが、センサーサイズが1インチのものや一眼カメラのような、豊かで綺麗な画像というのは難しくなります。
一方で光学30倍ズームや1センチの接写など、さまざまな撮影がこれ一台で行える万能さは特筆もの。この値段を考えると、オールマイティに使える上に持ち運びしやすい、シャッターチャンスを増やせるようなカメラだと思います。
私の意見としては、このカメラをお勧めできるのは、
①画像は1/2.3インチコンデジである前提で
②比較的安価ながらこの価格帯としては優秀で、
③幅広い機能を手軽に持ち出して使いたい
ような方であれば、費用対効果の高いカメラではないでしょうか。
子供の思い出写真は、質よりも量という面もありますしね。
一方、私としてはやっぱり望遠ってイベントでも無いと使わないですし、子供撮る機会の多い室内でも簡単に綺麗に撮れる、G7Xのようなカメラも欲しいところですね。
それでも外出時には重宝していますし、コンデジの良さも改めて気付かせてもらいました。値段を考えると買って良かったです。
キャッシュバックのある今なら特にお勧めです!