他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

「プレステージ」 感想 ネタバレ無し

二回観て分かる凄み!

 

2006年 米国・英国

監督:クリストファー・ノーラン

映画は全く詳しくないのですが、好きでたまに観ています。

映画館にはなかなか行けないので、レンタルDVDでの鑑賞が主になります。

どんな映画を見たか、すぐ忘れてしまうので、備忘のための感想駄文です。

 

※今回はネタバレなしです。

 

年末になんとなくBS3で録画した映画で前知識無く見ましたが、非常に面白かったです。なので感想を思いつくままにここに書きなぐりたい!。たいのですが・・、これは書けない!!

この映画はミステリーであり、どんでん返し合戦や終盤の怒濤の伏線回収が魅力!私は観賞中に矛盾点に気づいたりトリックのタネに気づくことが少がないので特にそうなのかもしれませんが、幾重にも畳みかけてくる「驚き」という快感に心底楽しい思いをさせてもらいました。

この驚きをこそ味わっていただきたいので、未見のかたには是非とも情報なしでご覧いただきたいし、絶対にネタバレはしたくない!なのでできるだけ何も書きたくないのです。

ですので短めに感想だけ、書いてしまいます。

 

あらすじ

19世紀末の英国、お互いに強いライバル心と恨みを持つ二人のマジシャン、アンジャーとボーデンの熾烈な戦いの話です。

映画の冒頭、アンジャーはステージの下に落下し、水槽に落ちて溺死します。ちょうどそこに居合わせたボーデンが裁判にかけられ、死刑となります。

そこから時代は遡り、若き日のアンジャーとボーデンが共にステージに立っていたころから、決別と戦いの軌跡を追っていく、そんな映画でした。

ストーリーの大きな軸となるのが、「瞬間移動」というマジック。二人は互いにこのマジックをするのですが、お互いがあらゆる手段を講じて、時には卑劣な手段を使いながらも相手のタネを探ったり守ったりする展開です。

あくまで二人の戦いを描いているので、マジックそのものや、そのタネ明かしを楽しむ映画では無いと思います。

 

リッチな映画

私は映画の名前も聞いたことあるかも・・程度で全く前知識が無かったのですが、重厚且つ美しい映像に目を奪われました。有名な映画なのかもと感じたのですが、それもそのはず、監督はクリストファー・ノーランさんでした。

映像の素晴らしさのみならず、出演陣も非常に豪華。

主演のヒュー・ジャックマンクリスチャン・ベイルを始め、スカーレット・ヨハンソンマイケル・ベイン、デビット・ボウイ他、超一流どころばかりで枚挙にいとまがありません。彼らの存在感と演技もこの世界に深みとリアリティーを与えています。

 

驚くのは二回目

この映画は、私が大好きな「観終わった後、これまで観て来た世界が変わる」映画でした。つまり、このタネを知った後にもう一度観ると、一回目とは完全に映画の観方が変わります。

この映画は特になのですが、セリフの一言一言、しぐさの一つ一つのほぼ全てが、しっかりと後の展開への伏線となっているのです。

この緻密に設計された脚本、そしてそれを演技で魅せていた役者陣、それを引き出した監督と、二回目を観ることで彼らの凄みに気づくのです。

私は最初の観賞中、何故ボーデンという地味な役をクリスチャン・ベールがやっているのかずっと不思議でした。ですがこの綿密ともいえる演技力は、実は映画の中で存分に発揮されていたのです。

 

まとめ

本当に短くて意味のない感想文で恐縮ですが、とにかくできるだけ情報を入れずに観ることをお勧めします!この快感をいまから味わえるなんてうらやましい。そして、もし面白かったならば、絶対に二回観ていただきたい作品です。

前述の通り、これはマジックとそのタネを楽しむ映画ではなく、二人のライバルの熾烈な戦いの話です。そこを知らないで観てしまうとがっかりすることになるかもしれません。

単純な私は騙されて驚かされ、本当に面白かった!ですので書きたいことが満載なのですが、ここは我慢します。ハードルを上げすぎずご覧いただければと思います。

あ~書きたい!何年かたったらまた話忘れてくれないかな~、自分。