他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

40男が急に自由を与えられたら・・

私は高校卒業と同時に酒田の実家を離れ、一年間の住み込み新聞配達しながらの予備校生の時期を経て、その翌年から一人暮らしを始めました。住み込みとはいえ部屋を与えられていただけですから、実質18歳からと言っていいかと思います。そして妻と同棲を始めたのが確か34歳。その間16年もの間一人暮らしをしていました。

その間はだらしない日常を送っていて、誰にも文句を言われずに、お金も時間も自分がやりたいことをやりたい順につかっていたのですが、結婚してからというもの、そして子供が出来てからさらに、自分のやりたいことは家庭の為にやるべき義務にその座を奪われ、常に優先順位の下方に定着。たまには自分のやりたいことを自由にやりたいぞ!と思っていたのです。

そんなときに妻の里帰り出産ですよ!金曜夜から日曜日までは私も妻実家に行くのですが、それ以外の平日は私の自由!私は久しぶりに独身生活を堪能できるのです。

 

第二子までは予定日よりも10日以上遅れての出産であったため、妻は今回は予定日が近づいてから帰省するつもりだったようですが、今回はお医者さんに「進みが早いかも」と言われていたので、私もさりげなくけしかけてですね、いつもより1週間程度の遅れで実家に帰省してもらったのです(ニヤッ)。もちろん、本当に急なお産のリスクを避けるためですよ!でもね、やっぱりちょっと楽しみにしていたのです。

いよいよ帰省して私一人自宅に戻ってきたとき、全ての選択肢は私の手にありました。久しぶりに自分のベッドで寝ても良し(いつもはリビングで全員で布団で寝てる)、酒飲みながら好きなだけDVD観ても良し、モノを出しっぱなしにしても文句言われないし、ギターの練習も好きなだけできます。会社帰りに映画館に行くも良し、ライブに行くのもいいし気になっていたあの焼鳥屋に飲みに行っても良し。私は自由を感じました。そう、あの頃のように!!

私はまず、普段なかなか会えない友人と飲む機会を作りました。そして空いている日には自宅周辺の興味があった店に行き、焼鳥屋で6000円も使ってしまったりしてました。突然飲みだしたせいかその週に体調を崩し、口唇ペルペスが出てきたときには衰えを感じてしまいましたが、それでも毎日帰る時間も気にせずに友人と楽しく語り、飲むことができました。

 

その後は・・、っと自由になったらやりたいことは一杯あったはずなのに、思い出せなくなってしまいまして。あまりにも優先順位の下方になりすぎて、ページアウトしてしまっていたようです。しかも、これは以前の里帰り出産の時もそうだったのですが、やはりすぐに寂しくなってしまいまして。。一人で飲んだくれては妻や子供に電話するだけのつまらないオヤジになりさがってしまったのです。16年も一人暮らしをしていた時は、それはそれで楽しんでいたはずなのに、当時は何していたんだろう。いつしか一人遊びも忘れてしまっていたことに気づかされました。家族と遊ぶぐらいしか趣味も無くなっているんですね。

 

ただ、2か月分と渡されていた生活費とお小遣いも減ってきて、あまり一人で飲みに行くっていうのも難しくなりまして、かといって仕事で疲れた頭を更に使って自己啓発とか勉強などする気力もなく。そんな時間を埋めるためにやったことというのが・・ゲームを買おうと(笑)。我が家では子供のためのDVD再生機となっていたPS3があるので、そのゲームを買ってみよう!と思い久しぶりに近所のゲーム屋さんへ行き「大神 絶景版」というのを買ってきました。これが当たりでしてね!自宅の大半の暇な時間、冷たいビールを飲みながらこの素敵なゲームに没頭できたのです。

・・なんかとてももったいないことしている気もしますが・・。

 

PS3はベッドの部屋のTVに接続されています。なので私は仕事から帰ってきてからの大半の時間を、ベッドの上で過ごすことになったのです。

一応今回の独身生活で一つだけ制約を作っていまして、それは「ルンバが何時動いても大丈夫な部屋にしておこう」ということ。我が家のルンバは月・水・金の日中にセットしているのですが、それだけは維持できるような部屋にしておこうと、つまり床にものを置いて放置しない、放置してもルンバが動く前には片づけるというものです。なので、生活の基盤を常にベッドの上とすると、リビングを汚さずに済むのでさらに好都合だったんですよね。リビングのテーブルは常に椅子を上げっぱなしにして、基本放置。娘のテーブル用の椅子が邪魔だったのですが、ちょっと高い場所に座るところと足を乗っける2段あるものなので、なんとこれをテーブル代わりにベッドの横にもってきまして、ご飯やお酒はここに置いてゲームに耽ることにしました。テーブルを置くスペースがないのに、2段で広くモノが置けてナイスアイディア!最低ですが・・。

 

こうして、40になろうという野郎に金の無い自由を与えられたところ、自己啓発とかそんなことは思いもよらず、ひたすらだらしなさの極みのような生活に落ちてしまいました、あの頃のように。

それでも、こんな生活ももう終わりが近付いているんです。このお盆休みはずっと妻の実家に行き、その翌週には一カ月検診を終えて、いよいよ家族が帰ってきます。お盆休みは嬉しいようなもったいないような・・そんな気分もありますが、そこからまた家事育児頑張るためにも、今は精一杯だらしなく精神を休めてあげようと思っている・・と言いわけしておきます。

 

妻は私がブログを書いていることは知っていますが、このブログを読んではいないと思うので、恥をしのんで書いてみます。もし読んでいたら、だらしない旦那でごめんちゃい。ベッドの部屋以外は綺麗ですので、まだ。