保育園での検診で虫歯があると診断されてしまった4歳3カ月の息子を連れて、歯医者さんに行ってきました。
絶対に治療が必要ながらも、息子は怖がって嫌がって大暴れするのは目に見えます。特に我が家では歯磨きの際、嫌がる息子に「磨かなかったら明日歯医者さんだよ。虫歯をガリガリってされちゃうんだよ」と脅し系で納得させることがあったため、息子にとっては歯医者さんは怖いところというイメージがあったと思います。
私も虫歯が嫌でしっかり歯を磨くほうですし、歯医者さんに習った磨き方もしっかりしている自信があって、「毎日普通に磨いているんだから子供たちは虫歯にはならない」と思っていたからの作戦でしたが、それがあだとなってしまうと思われました。
どうしたものかと途方にくれていたのですが、息子ももうすぐ2人目の妹ができる立場。3人兄妹の長男としていろいろと思うところはあるようで、怖がって涙声になりながらも、歯医者さん行くと言ってくれてしました。
そこで、もし歯医者さん頑張れたら、息子が好きなゲームセンターCXのマリオカートが入っているDVDを買ってあげる!と宣言し、心折れそうな時はそれを励みに頑張ってもらうことに。ですが正直、こちらも不安なまま当日を迎えました。
完全にしょんぼりしている息子を連れ、ときどき出てくる弱気な言葉にイライラしつつも声を荒げてしまわないように私も注意しながら、朝一番の予約をした歯医者さんに到着。
ここでラッキーがありました。
保育園の診断に来てくれた時の、ちょっと年配の女性の先生(治療はされないので看護婦さん?)が担当してくださったこと。お互いを覚えていました。
そしてその看護婦さんが、子供への対応を面倒くさがらずに、気を使ってやってくださるやさしい先生であったことです。
きっと保育園での検診の時も恐怖があったのでしょう。そんな息子に対して、「この前も頑張っていたね、えらいね」と言ってくださいました。それによって息子の不安も許容範囲になったのではないかと思います。
しかも診断では、椅子に座るのも怖がる息子に辛抱強いく対応していただきました。最初に口に鏡を入れるのも怖がった様子をみて、しっかりその鏡を見せて、今お口の中をみるだけだからね、と言ってくれたり、風を当てるときもまず手に当ててくれて、これだけだよと言ってリラックスさせてくれました。
ここで私が大声を出して押さえつけてやらせようとすると、逆効果になってしまうんですよね。私はリラックスさせてあげるだけでいいように、対応していただけて本当によかった。
息子は、私が出したタオルを目に当てながら震える口を自ら開けて、必死に恐怖に耐えている様子。私は息子の足に手を当てて、大丈夫だよ、と言い続けました。
診断の結果、前歯2本の裏側のちょうど隙間、両方の歯の淵が薄く白くなっている箇所があり、それが虫歯なのだそうです。ですが、まだ初期段階らしいとのこと。その後先生がいらして再度確認していただいたのですが、やはり同じ判断で、治療するべきか微妙なところと言われました。心を許したおばさん看護婦さんから、おじさん先生が急に出てきて更に怖くなったであろう息子でしたが、先生もまた子供に対して同じように気を使ってくださり、なんとか診察まで出来たのです。
ですが、恐怖に震えて変に力を入れたり表情がゆがむ息子を見て、これ以上は無理と判断されたのでしょう。先生は治療をしないという選択をされたようです。「とにかく今は、虫歯の進行させないこと、もしもう一度診たときに進行しているようならば治療しましょう」と言われました。
その代わり、これまでのやり方とは変えて、毎日フッ素の入った歯磨き粉をフロスや糸ようじを使って前歯の間に入れてくださいと言われました。フッ素によって進行を防ぐそうです。そのためには、糸ようじでしっかり患部まで届かせることが大事だとか。
息子は歯磨き粉を嫌がっていたのでこれまで使っていなかったのですが、使ってくださいと言われました。ほんの爪の先ほどの量でいいのでフッ素入り歯磨き粉をつけた歯ブラシで磨いた後、フロスを使って患部にフッ素がつくようにと。歯磨き粉を使った後は洗い流さないでとのことでした。口の中が気持ち悪いようならば、一度だけはうがいをしても良いということです。
また、娘はアンパンマン歯磨き粉の味が好きで毎回使っているのですが、アンパンマン用は4歳時にはフッ素が少ないとのことでした。
我が家でも親はフロスや糸ようじ歯使っていました。大人が使うフロスで良いようですが、子供用の糸ようじを紹介していただいたので、今回はそれを購入しました。もう少し成長してあごの骨も大きくなると歯に隙間ができるので、そうなると進行は進みにくくなるとのことでしたが、とにかくそこまでは強く意識してしっかり続けないといけません。
また、ジュースも控えたほうが良いとも言われました。
この後息子は妻実家に帰省するため、2か月ほどは診断を受けることができません。では9月にまた来てくださいと言われましたが、私は妻にしっかりと先生に言われたことを伝え、糸ようじまでやってねと願いしました。そして息子にも、次に診てもらった時に虫歯になっていたら大変だから、歯磨き粉を使おうね、糸ようじもやろうね、と伝えたました。とりあえずその後はしっかりやってくれています。味は苦手だったようで、一度だけうがいしていましたが、頑張っているようです。
そもそもは親の無知から来た虫歯なので、耳垢の時と同様申し訳ない気持ちです。帰省から戻った時は、息子も娘たちも、しっかりと歯を磨いてあげようと思います。