”国語力”
何かを学ぼうとする時に、まずは国語の力というのがとても重要ですよね。
特に子供の勉強の場合は、
・書かれていることを正確に読んで理解する読解力
・言葉を正確に聴いて理解する聴解力
が足りないと、折角のインプットの質が落ちたり、質問文の読み違えなどミスも増えたり。多くの親御さんも我が子のがっかり経験があるのではないでしょうか。
さらに言葉で説明して理解させる力、アウトプットする技術も大切です。
これらがまさに、国語の力だと思うんですね。
いま小5の長男が、実は国語が苦手であることに気づいたのは最近になってからでした。学校のカラーテストは成績がいいのに、模試や中学受験用の読解問題は全然できないんです。
以前、そのことについて軽くまとめていました。
tarijiri.hatenablog.com
長男に対してはこの記事から2ヶ月、毎日少しずつ工夫した勉強することで、語彙以外の力は確実についてきたかなと思います。
一方、この経験を小2の長女にも活かしたいと考え、今から国語力について少しでも身につくように取り組みをはじめました。
まだ受検とかの準備ではなく、でも国語力を付けてあげたい。今回、我が家のそんな取り組みをご紹介させていただきたいと思います。
長女の特徴
長女は、比較的素直で勉強にも前向きになってくれる長男とはまた違った特徴があります。
・曲がったことが嫌い。だから宿題などは自分からきっちりやる
・やると決めたことは毎日継続できる
・ただ、国語が好きというわけではなく、同じ漢字の間違いを繰り返したりする
・好きな漫画はある程度理解できている様子
・ただ読書は嫌い。だから自分から進んで本を読むことはなく、語彙や読解力の自主的な向上は望めない
・説明はまだまだ下手。ポイント以外のことも加えて重くしてこんがらがる
今の時点で練習させたいこと
2年生時点で娘に練習させてあげたいこと。それはやはり一般的な本を普通に理解できる程度の読解力、プラス自分の考えを適切にアウトプットできる説明力の2点。
そこでまずは読解力と、1年生の時にも使っていたこちらのドリルを購入しました。
低学年のおしゃれ好きの女子のためのドリルシリーズ、メゾピアノの読解ドリルです。
朝の登校前にゲームだのYoutubeだのばかりやりたがる娘に、ちょっとでも勉強習慣をつけるため&満点を取る喜びを知ってもらうために1年生のものもやっていました。
1年生のドリルは全部やり切って、ドリルの裏表紙に花丸をつけてあげました。
花丸がヘタ・・。
読解力を付けようと2年生も同じものを使ってみたのですが、これは途中でいったん中断しました。
テスト形式の読解問題に回答するという練習にはなるのですが、あくまで回答練習のための文章になるので、文章自体が少し容易に感じたためです。
読解対策や、そのほか勉強の習慣をつけたり100点を取る喜びを知ってもらうなどの目的であればとても良いドリルなのですが、今回の目的は一般的な書籍などを理解できるような読解力。
もう少し難しい文章に触れられるように以下の方法を考えてみました。
理科系の本の疑問を説明してもらう
そこで利用したのが、我が家にあったこの本です。
この本は「なぜ?どうして?」という題名通り、疑問からその答えを教えてくれます。
例えば「どうして歯は生え変わるの?」という疑問が項目となって、それを文章で説明してくれます。
娘には1日1題、好きな題材を選んで読んでもらい、その疑問の回答を口頭で親に教えてもらうことにしたのです。
そしたらこれが結構いいんですよ!
まず、読解問題用ではなく一般的な本をしっかり読むという練習ができます。
そして題材の質問文を理解し、それを探して抜き出すといういわゆる読解問題的な練習もできます。
そしてもちろん、親にその疑問の答えを説明するという練習にもなります。
さらに理科の知識も身につくうえ、親としても音読や説明を聞くのは5分程度で終わりますし、「そうなんだ!勉強になったよ〜」「分かりやすい!」などと自尊心をくすぐりながら褒めやすいやり方なのです!
我ながら、一石二鳥にも三鳥にもなるような方法を思いついたな~と自負しております(笑)。
娘は毎日、コツコツと続けてくれております。
ポイント
ポイントとしては、親に説明させる前にその文章を音読させます。これによって知らない語彙を親が気付いて、教えてあげることができます。
また読書習慣の無い子の場合、最初はひとつ下の年代向けの読みやすい本などから始めてみるのもいいかもしれません。
親が一緒にやって具体的に何をしてほしいのかしっかり伝えることも大切ですね。
1ヶ月の成果
この方法はためしてまだ1ヶ月ほどなのですが、平日は毎日やらせていることで成果が出ているように感じます。
読解としては、項目によって本人が理解しやすい・しづらいという違いもまだありそうですが、私が思っていた以上に本の内容が理解できているし、答えるべき疑問の回答を抜き出せているようです。
※一年生向けのすこし容易な本を使っているメリットでもあるかも
説明に関しては、当初は苦労していました。冗長になってポイントを押さえられません。余計な説明が増えて迷子になってしまうことが多いのです。
ただこういった課題も継続している中で少しずつ改善されています。まだまだ端的にポン、と答えるまでには至っていませんが、確実に冗長な部分は減ってきている印象です。
蛇足ですが・・
こちらの本を読まれたこと、ありますでしょうか。
これは”AIについて”というより寧ろ、AIに仕事を奪われないためには読解力が重要!ということを説かれている本でした。
これを読んで、意味を正確に理解し伝えるコミュニケーション能力がとても大切だと感じたので、娘の国語力アップの取組みを始めました。
子供の勉強は別にしても、読んでいて面白い本でした!
興味が湧きましたら是非お手に取ってみてください。
以上が今、2年生の娘に取り組ませている国語のお勉強です。
我が家にある本で、こういった使いかたで良さげだったのがこちら。
一つの項目に大きめの字で4ページほど説明があり、それがちょうどよいボリュームに感じました。こちらは3~4年生ようなのですが1~2年生用も買ってみたいと思ったほど。
今の本が終わったら、これをやらせてみようと思います。
そして、理科以外にもこういった使いかたのできる書籍は沢山出ていますよね。
それも調べてみよう。
今回、家庭で手軽にできる国語力アップの方法のひとつとして、我が家の取組みを紹介させていただきました。
この手の本は子供の本棚で日の目を見ずに鎮座していたりしますよね(笑)。また近所の図書館で借りるなどわざわざ購入しなくてもできますので、ご興味が湧きましたら是非試してみてくださいませ!