他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

「教える」のお勉強

子供たち3人ともに教育にお金をかけずに頑張る計画、公立中高一貫校入学に向けて私がパパ塾としてやらせていただいています。

 

長男が4年生となり、準備が本格化してきました。

先ずは学校の授業を最優先しています。

とにかく授業をしっかり聞いてもらう、習ったことを復習してカラーテストで100点を取る。

その上で、受験用の算数の勉強も開始しています。6年生までサッカーと両立させるため、準備は早めに負担は少なめに、効率的な学習ができることを心掛けています。

 

ベースとして四谷大塚さんの4年生の予習シリーズを使わせていただいています。

この内容を私が長男に教えているのですが、わかっちゃいながらも本当に思い知らされたことが二つありました。

 

ひとつは、「全体を知ったうえで単元を教えないともったいない」ということ。

例えば4年生では角度という単元があります。

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これは「錯角」というもので、この二つの角の大きさは等しい、なんていう基礎から応用問題まで勉強するわけですが、これをこの単元だけ私が勉強して教えることはちょっと危険なんですね。

これはいずれ図形の問題で三角形など多角形の角度問題として出題される基礎に当たる知識ようなのです。だから、4年生の基礎の段階でも、教える側がそれを見越したうえで伝え方などを工夫しないと勿体ないし、頑張りを無駄にしかねないわけですね。

 

というわけで私はどんどんと単元を進めたり実際の過去問を見てまず全体を把握することを意識しています。

・・難しいですが。

 

そしてもうひとつ、それは「教えることには技術が必要である」ということです。

以前も同じようなことを書いたかもしれませんが、知っていることと教えることは全く違っていて、私自身がその問題や解き方を知っているだけでは、わかっていない子供が理解できるように伝えることはできない、ということです。

 

例えばこんな和差算の線分図について(私は初めて存在を知りましたが・・)。

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二つ以上の数値の和と差が分ればそれぞれの数が分るという便利なものなのですが、これを教えるときに

・私が理解する

・理解したことの手順を伝える

だけでは伝わらないんです。どんなに丁寧に伝えたつもりでも。

こんだけわかりやすく教えてやっているのに(自己判断)、子供は理解しない。私はイライラ、息子は恐縮。場の空気も悪くるし子供が勉強を嫌がってしまうことは確実。

 

やはり理解をさせるには

・知らしめるための方法を学ぶ

が必須なんです。

 

そこで、改めてYoutubeなどで講義を公開してくださっている方々の動画を見ると・・本当に色々な気づきを得ることができました。

聞いている側が不安を感じないぐらい丁寧に、ひとつひとつ段階ごとに理解をさせているし、「これ、前の問題といっしょだよね」とか一言加えることで集中力や注意を促すようなテクニックがあったり。

そして、これは経験が無いと無理なのですが、子供たちが間違いやすい箇所を知ったうえで教えているのだろうなというところ。

などなど、私が気付ける範囲ですら沢山のテクニックを駆使されていることが分かりました。私自身は塾などに通ったことが無いので、これは勉強になりました。

 

私も単元ごとに動画で伝え方を勉強して実践してみると・・息子の理解も早いしどちらもイライラしなくなるし、全てがいい方向に向かってくれました。

「先取りの問題、もっと出して」と言われた時は嬉しかったですね!

 

中学受験にむけての親塾の難しさは色々あるとおもうのですが、もっともやり易いであろう勉強を教えることですら広い知識と入念な準備が必要である事を学びました。

二人目、三人目は楽になってくれる事を期待して・・先ずは私も頑張ろうとおもいます。