フルサイズミラーレスカメラの戦国時代になりました。
フルサイズに限らず、各社素晴らしい画質や機能をもったミラーレスカメラを出してくれていますね。
そんな中、私が使っているフラッグシップ一眼レフカメラである1DX Mark2についてなのですが・・このカメラ、ほんっとに高い!
フラッグシップというのは分かるけれども、なんでこんなに高いんだと。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS-1D X Mark II ボディ EOS-1DXMK2
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2016/04/28
- メディア: エレクトロニクス
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このエントリを書いている段階で、発売から2年以上経っているにもかかわらず税込み55万円以上という価格! カメラの価格としては異常です。
では別格のスペック番長なのか?ということで、公式さまを見てみても・・
取り立てて目立つところが無い。
発売当時最高峰であったのは、AF追従で秒間14コマという高速連写と、4K60pでの動画撮影でしたが、ミラーレス時代となった今となっては凡庸な数値です。
それどころか、例えば画素数の2020万画素なんてフルサイズとして考えると少ない方だし、背面液晶は固定だし、ボディ内の手振れ補正も付いていないし、サイレントシャッターも切れないし、瞳AFも美肌モードもない。。
プロが使うような剛性や安定感はあり、画質ももちろん良いということで私も何度かこのカメラについて絶賛してきました。そりゃいいカメラなのだということは分かるとしても、それにしたってここまで高くなるか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実のところ私もこれだけの価格になる本当の理由はわかってはいないのですが・・。
ただ、私もど素人パパカメラファンとして2年以上このカメラを使ってきて、スペックではわからない、使ってみないとわからない「このカメラの凄いところ」を感じています。
素人初級者視点で恐縮なのですが、そんな私が感じるこのカメラの凄いところ=これが高価な理由か!と感じるかもしれない点を書いてみます。
それは・・「チョー簡単に、圧倒的歩留まり」です。
私程度が写真を撮るような被写体や環境であれば、常に成功写真が撮れるのです。
具体的には、例えば子供たちのサッカー。
初めて試合を撮影したというエントリを以前書かせてもらいましたが、
子供のサッカーとはいえ、ほぼ100%の写真が歩留まりバッチリで全部が使える写真になっていたのです。
そして先日長男の小学校の学芸会での写真。
会場となった体育館はカーテンを閉め切り、ライトを使うという素晴らしい演出。観客としてはワクワクしますが、写真を撮ろうとすると厳しい環境と言えると思います。
しかも長男は私が座っていた場所から離れたところに居て、望遠レンズで撮るしかないような場面。
そんな環境でも歩留まりバッチリの写真が撮れたのです。
すみません、大半の写真が普通に顔もしっかり撮れてしまっていたので、終わった時の(明るくなった場所での)礼をしている写真ですが、こんな感じで当たり前のように成功写真が撮れてしまうのです。
凄いと思うのが、本当にカメラ任せでピピッカシャ!だけで撮っているというところ。
「ハイチーズ」と子供を撮るときのような気楽さでシャッターを切ると、難しい環境や被写体であっても、同じように当たり前に成功写真が撮れてしまうのです。
技術や知識・設定の意識すらほぼ無しに、カメラが勝手に良い写真にしてくれる感じなのです。
歩留まりってシャッタースピードとか手ブレとかで決まるもんじゃないの?なんて考えてしまう素人の私には、なんでこんな撮りやすくなるのかという理屈はもちろん分かりません。完全なブラックボックスです。
でも大概の場面で簡単に使える写真が撮れてしまうというカメラの凄さについては、私であっても強く感じるのです。
画質や光などを重視してじっくりとポートレートや風景を撮るのであれば別ですが、瞬間を記録するような失敗ができないプロの方などにはこれ以上ない性能ですよね。
しかも画質は艶があってとても良いと。
これにこの値段を出すかというのは個々の判断になると思うのですが、私自身は子供たちの日常を簡単に十分に綺麗に残してもらって、本当に無理して買ってよかったと思うとても満足度の高いカメラです。
この安定感を味わうと、他のカメラで満足できるんだろうかと不安になるほど。
これが、私が考えた1DX Mark2の価格なりの性能のひとつでした。
このカメラがこの満足感でなければ、RFマウントに移行したい気持ちはやまやまなぐらいです。このカメラを手離せるぐらいのRFマウントのミラーレス、いつになったら出てくれるのでしょうか。