他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

情報処理安全確保支援士試験の勉強方法を振り返る

日曜日、情報処理安全確保支援士試験を受けてきました。

 

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当日は生憎の強風と雨で会場へ向かうのも大変!

参加率も非常に低くて、私が受験した会場では半分以上が空席だったかも。

 

久しぶりの情報処理試験ということで午前一の免除が無く、朝9:30から夕方16:30までの長丁場でした。疲れた~。

 

当日夜に午前一と午前二の解答が公開されたので確認してみると、一応両方とも6割以上は取れていそう。

 

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とりあえず午後問まではたどりついたっぽいのでちょっと安心。

 

午後問については、午後一は何となく上手くいったものの午後二で問一まるまる知らない知識について問われたのと、別問でも大チョンボがあったのでここで潰えてしまうかもしれません。

ですが何とかすべての回答欄は埋めてきました。

後は運を天に任せて、2カ月後の合格発表を待ちたいと思います(遅い・・)。

 

今回久しぶりの情報処理試験で、しかも2010年に合格していらい久しぶりのセキュリティ問題に取り組んで感じたこと、個人的にお勧めの勉強方法についてまとめてみました。

 

私のスペックと勉強方法

私は業務でアプリケーション開発を行っています。

なので業務でシステムやネットワーク、インフラ、セキュリティなどに関わったことはありません。

 

2010年~2013年ぐらいまで高度情報処理試験を受けて来ました。

技術系ですと情報セキュリティ、ネットワークスペシャリスト、論文系ですとプロジェクトマネージャ、ITストラテジストに合格しています。

システム監査は合格しないままで諦めてしまいましたが、それまでの試験はほぼ一回で合格できていました。

 

私の勉強方法はこちらに纏めていますが、大雑把には「最初に参考書を数周読み流して、頭に試験範囲の地図を作る」、その後「過去問を解き、解説で勉強するのを繰り返す」です。

上記の結果は、基本的にこの方法で挙げてきました。

 

今回、久しぶりの受験でも同じ方法を使ってみました。

ただ自宅では時間も場所も取れないうえ、以前のように通勤電車で勉強できる環境ではなくなっていたので、職場で始業前と昼休みだけの勉強です。その代わり半年準備にかけました。

 

基本的には勉強方法は通じた

上記の通りの準備で、久しぶりで知識がゼロになっていた私でも午前は突破したし、午後もなんとか勝負できました。

ということで上記した過去の勉強方法は今でも通用はしたと思います。

 

支援士試験の特長

支援士試験は8年前に情報セキュリティスペシャリストに合格したときよりも新しい技術や用語が非常に増えていまして、過去の試験で最も覚えることが多い試験に感じました。

 

また過去問を解いても、基本的な知識を組み合わせて考えれば到達できる問題のみならず、現場で使うコマンドやプロトコル、用語などの実務知識を直接問われることが増えたのかもしれません。

実際に今回の試験でもインフラ業務の同僚は、「午後二は簡単すぎてびっくりした」と言っていましたし。今回私が午後二で分からなかった技術用語も参考書に小さく書いてありましたが私はインプットできていませんでした。

 

実務としてシステム関連、セキュリティ関連部門、インフラ関連業務、Webアプリ関連などに携わっている方ならば業務との親和性が高く、合格しやすいんじゃないかと思います。
さらに、学んだことがそのまま実務の体系的な知識になりそうです。

 

ただ私のようなそれ以外の人は、限られた時間で万全の準備は難しいかも。

全体に手を広げ過ぎず、いかに効率よく60点以上を目指した準備をするのか、をテーマとして取り組みました。

 

失敗例

限られた時間で効率的に勉強するというテーマで取組み、上記の通り過去に行っていた勉強方法で十分勝負できました。

ですが久しぶりの勉強ということで、今振り返ると「もっとこうやっておけばよかった」という点がありました。

 

以下にそれを纏めてみます。

 

(1).参考書選び

私はこちらの「情報処理教科書」シリーズを使用しました。

流石の充実の内容でしたが、時間の限られている私には濃すぎたように思います。

一周読み流すにも不明点を調べるのにも時間がかかりすぎました。

 

一日で取れる時間の少ない場合、もっと簡単で薄い参考書を使い、更に詳細が必要なときはネットなどで調べるべきでした。

 

(2).過去問を「広く浅く」してしまった

支援士試験は想定していたよりもずっと試験範囲が広く、情報量が多い試験でした。

そのため私は沢山の過去問(午後問題)を解いてより多くの技術に触れる作戦としたのですが、今思うとそれは失敗だったかも。

時間がかかるし、一つ一つが薄まってしまい完全に理解した問題を作ることができませんでした。

 

ある程度の問題数でとどめてそれを繰り返してそれらに関しては完全に理解する方が、筆記試験対策としては有効だったように思います。

知識を広めるのは他の方法でも賄えるので。

 

(3).午前二問題が利用できた

私は午前二問題は試験前日まで取り組まないのが常でしたが、情報量や用語の多い試験の場合は知識を広める方法として午前二問題は利用するべきだったかも。

 

午前二は区分全体について問うてくれますので、勉強の中盤に知識を増やすには有効だったように思います。

 

(4).午前一が大変だった

今回初めて免除無しということで、初めて午前一の準備が必要になりました。

当初の勉強方法はかつてこちらに書いています。

情報処理安全確保支援士試験、午前1対策の時間 - 他力と自力と

これだけは朝のリビングで長男と一緒に勉強する時間を取りました。

 

当時はこちらの問題集を使っていました。

情報処理教科書 高度試験午前I・II 2018年版

情報処理教科書 高度試験午前I・II 2018年版

 

こちらはジャンル別に問題が用意されているので苦手分野の克服などには良さそうです。なのですが、私はそのレベルに全く達しておらず勉強しても頭に入らないため、過去問を繰り返す方法をとりました。

結果7期分(!)の問題を半年かけて覚え(力技w)、何とか突破できたようです。

 

そもそも、子供3人毎日お祭り騒ぎの朝のリビングで勉強することに無理が・・。
時間も多く取られますし、個人的には高度試験は午前一は免除になってからの挑戦をお勧めします。

 

まとめ

情報量が多くて範囲が広い、しかも年々それが広がっているセキュリティ試験なので、実務で携わっていない人はしっかりと準備しないと難しい試験になってしまった気がします。

 

それでも、8年ぶりの私でもなんとか勝負はできました。

合格不合格は分かりませんが、とても勉強になったし、私はこの半年間取り組んで良かったと思います。

私にとっておそらく最後の情報処理試験、やりきることができました。

 

次の目標は決まっていて、また別のエントリで書いてみます。

 

今回受けられた方、厳しい天候の中受験されただけでも頑張りましたよね(笑)。

お疲れ様でした。