他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

私にとって特別なカメラ、EOS 6Dを手離します

Canon EOS 6D。私にとっては特別なカメラです。

2015年2月に新品を購入以来、カメラの知識ゼロからの相棒として写真やカメラについて色々と勉強させてもらい、それまでには想像もしなかったような子供たちの素晴らしい写真を数多く残してくれたカメラですが、このたび手離すことにしました。

そんなカメラとのお別れなので、これまでの感想と手離す理由について書き残してみようと思います。

 

私にとっての6D

私は昨年の年頭に「子供の綺麗な写真を残していない」ということに急に焦りだし、それまで全く知識が無かったカメラについて焦る気持ちと共に必死に調べ、初めて納得して購入した一眼レフ機が6Dでした。

 

その時の経緯を書き残していました。

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それから、毎日のように6Dで写真を撮ってきました。

その多くは子供ですが、小さく軽いボディであることを活かして、特にコンパクトなカメラバッグや便利なストラップを入手してからは

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街角スナップや花などにも積極的に使っていました。

その過程で、まだまだど素人のヘタッピではありますが、書籍で学んだことを6Dで試してみるなど、カメラや写真の勉強も6Dが受け止めてくれたのでした。つまり、私のカメラについての成長の時に、一番力を貸してくれたカメラだったのです。

 

一方、下手であっても知識が無くても、ピントさえ合っていれば綺麗な写真を撮ってくれるカメラであったことで、数えきれないほどの沢山の、綺麗に撮れた子供の写真を残してくれました。簡単に綺麗に撮れる、6Dというカメラのおかげです。また撮った写真が美しいおかげで、この趣味にのめり込めたのもあると思います。

 

写真の楽しさ、魅力、そして数多くの思い出、大切な趣味。そういったものをくれた、私にとっては特別なカメラだと考えています。

 

6Dを使ってきた感想

1年間使用した後、6Dの感想についてまとめていました。

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ここでの概要は、「フルサイズならではの美しい写真が撮れる、写真専用カメラ」ということを書いていましたが、今でも6Dの感想はほぼ変わっていません。写真専用機として普段使いで撮って、とても画質の良い写真を残すことができます。

私は動画などは特に不要でしたし、AFの多機能性や連写能力もこれまで特に必要が無かったので、カメラを使う目的としては満足していました。

 

一点だけ不満があるとすれば、レスポンスがあまり良くない点。

レリーズボタンが深かったりAFが中央以外は速くないことで、「撮りたい瞬間」にシャッターを押下しても私の能力ではちょっと遅れてしまうことや、AFが間に合わずシャッターが切れないことがたまにあったのです。この辺りはレスポンスが良い7Dを購入したことで気付いた点だったのですが、「カメラで写真を撮る」という行為自体は7Dのほうが楽しく感じるようになりました。

ただ、強いてあげた不満点はこれだけ。あとはもう子供を撮るにもスナップにも素晴らしいカメラで、本当に買ってよかったと満足しています。

 

手離す理由

特別であり、いまだに満足しているカメラを何故手離すのか。

最大の理由は、フラッグシップの1DX Mark2を購入する資金として、です。以前から考えていたのですが、

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1DX2、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入することにしました。

ですが、正直私の財力では無理が必要です。6Dを売って得られる資金も必須だったのでした。しかし、資金が理由であれば購入時期を遅らせてお金を貯めるという方法もあります。私ももちろんその線も悩みました。なのですが、次の理由からも6Dを手離すことを決意したのです。

 

それは、「1DX2と本気で向き合いたい」という私の目標からでした。1DX2を使い込みたい。このカメラに関しては身体の一部になるほどにしたいのです。

もし6Dを持っていたら、6Dのほうが便利な場面ではそちらを選んでしまうでしょう。そうすると1DX2の経験を一つ削がれるということになります。フルサイズ一眼レフが必要な時は必ず1DX2を手に取るように、このカメラ一本に絞りたいのです。

 

もう一つ理由がありまして、私にとっては6Dはカメラについてゼロから学んできたカメラです。そのため、操作系や表現については6Dが土台になっています。6Dに関してはファインダー内と右肩のモニタ部分をみるだけで意図した設定や表現がある程度できます。

それは良いのですが、すべてのカメラの操作や表現が6Dが基準になってしまうのです。6Dは操作系はキヤノン中級機のそれであり、1DX2とは異なります。昨年末に7Dを購入して以来それなりに使っていますが、いまだに操作は戸惑っていて、6Dとの差を一度考えてからの操作になり、直接的な操作ができていません。

先述の通り1DX2を完全に身に着けたいと考えているので、基準となっている6Dからは離れて1DX2一本に絞り、1DX2の感覚を自分のデフォルトにしたいということも、6Dから離れることを選んだ理由となります。

因みにフィルムカメラに1Vを選んだのも、1DX2と操作性が類似していることも理由でした。

 

感謝

冒頭にも書きましたが、無知な頃から子供たちの綺麗な写真を沢山残すことができ、写真の楽しさも教えてくれた6D。私の人生に楽しみと喜びを与えてくれた素晴らしいカメラであり、本当に感謝しています。

1DX2に置き換えることも、必要性も含めて考えたのですが、ようやく決心しました。

使い込んできましたが、丁寧には使っていたつもりなので、次のオーナーさんのところでも綺麗な写真を量産してほしいと思います。

 

 

最後に、最も子供撮りで活躍してくれた組み合わせの写真。

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