他力と自力と

育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

「ウェディング・シンガー」 感想 ネタバレ

B級映画界のA級特産肉でした!

 

1998年:米国

監督:フランク・コラチ

映画は全く詳しくないのですが、好きでたまに観ています。

映画館にはなかなか行けないので、レンタルDVDでの鑑賞が主になります。

どんな映画を見たか、すぐ忘れてしまうので、備忘のための感想駄文です。

 

※以下ネタバレありなので、ご注意ください。

 


確か以前も観て気に入っていたと思うのですが、なんとなく気楽な映画の気分の時に観てみました。

最高級のB級映画でした(最大級の褒め言葉)!

 

今見ると倫理的にあれな部分も

基本的にはハートとピンクで彩られたようなラブラブコメディなのですが、隠し味のように英語的に下品な言葉や倫理的に結構酷いギャグも使われています。特に映画の前半、デブ・奇人・もみあげ(女性)、そして今で言うトランスジェンダーの方すら「キモい」とギャグにしているのです。
ロビーが傷ついて精神的に不安定になっている時に、性格の悪そうな甥っ子達に「ナーバスブレイクダウン」とか「カッコーの巣の上でだ!」なんて発言をさせてギャグにしていましたね。


場合によっては大嫌いになりそうなスパイスなのですが、私は何故かそれほど気になりませんでした。
これらが前半に集中していたことと、きっともうひとつの理由ためです。

 

二人の存在が全て

それは、ロビー&ジュリア、というかアダム・サンドラードリュー・バリモア、この二人の魅力がこの映画には満ち満ちているから!だと思います。
二人が笑っている時、仲よさそうにしている時、愛に気付いた時、幸せそうにしている時。こちらも嬉しくなって素直に応援してしまうような、そんな雰囲気に包まれるのです。そしてそんな瞬間に満ち満ちた映画なのです。
そんな彼らが出会い、ちょっとドキドキさせてからそしてハッピーエンドになる、こういう雰囲気が嫌いで無いならば、いやな気分になる暇が無いほどではないでしょうか。
これは冒頭で感じた倫理的なギャグについてのネガティブなイメージすら吹っ飛ぶ、心地よいものでありました。それほどにこの二人は、とても魅力的に映っています。

 

アダムサンドラーの歌

アダム・サンドラードリュー・バリモアの二人と共に、もうひとつこの映画の魅力は音楽でしょう!
90年代終盤に撮られた80年代カルチャーの映画、飛びぬけてホップで煌びやかなあの頃感の曲が溢れていて、それだけで楽しい気分になれます。
そのうえ、やはりアダム・サンドラーのミュージシャンとしての力量が半端ない!
張り上げるだけではなく甘くて柔らかい声で、それでいて上手い!という本当に歌える人の上手さなのです(って説明が拙すぎますが)。Wikiには俳優・脚本家・コメディアン・映画プロデューサーとしか書かれていないのですが、歌手としての活動は無かったのかな?
弾き語りなども本当にやっていて、彼がロビーとしてちゃんと音楽ができてるところが、ただの「音楽映画」ではなくストーリーも引き締まった特別なものになっている要因なのではないでしょうか。
彼の柔らかい歌声がロビーのルックと相まってやさしいラブコメであるこの映画にマッチしている上、技術的にしっかりしているので音楽映画としても観ていて気持ちいいのです。

 

実は会話劇

この映画を観ていて気付いたのが、会話をしているそれぞれの顔を交互にアップにして、しっかりと話しているところを見せること。そして場合によっては、発言した後の相手の反応を待つところの表情まで見せているところ。ラブコメですけども、ちゃんと会話をして意志疎通をしているのを見せているんですね。
相手の言葉に聞き手が影響受けて、その次の発言や行動につながる。会話が活きていて、ちゃんとストーリーを推進しています。そこも私にとっては魅力でした。
先日感想を書いた某巨人のアレは・・ってま、それはいいか。

 

気持ち良いぐらいのB級感

ここまで大層立派なご託を並べて褒めてきましたが、あくまでB級感に溢れたラブコメ映画です。雑なところは本当に雑。
その「魅力」が爆発するのが、終盤の飛行機でのハショリ処理。ストーリーの合間に飛行機が飛んでいるところを見せて、それで時間を進めているんですね。チョロイ音楽と共に。時間が足りなくなったのか?と思いましたが、むしろテンポが良くなってこれもまたよし。潔いほどのはしょり感に笑ってしまいました。

グレンのキャラもなんかいい加減だし、ストーリーは突っ込みどころ満載。でもその所々のチープさも良いんですよね。

予算もハリウッドにしてはそれほどでもない映画ですが、その内容や面白さ、そして上に挙げた数々の魅力によって「超A級のB級映画」になっていると思います。

 

まとめ

アベンジャーズ・エイジオブウルトロンは面白かったけど、話が良く分からず、かと言ってもう一度見返すのも面倒で軽いものを、と同じ日に観たのですが、期待以上でした!

キスシーンはありますがそれが大丈夫ならば、カップルでも家族でも、楽しく観て満足できる素晴らしい映画だと思います。私は今後も何度かこの映画を観ることでしょう。

エンドロールの曲までサイコー!B級映画サイコーー!!