他力と自力と

家事と育児に追われるおじさんの、日記代わりの備忘録です

情報処理技術者試験の勉強法 総論4 中盤編Ⅱ 過去問から学ぶ

情報処理試験」タグでは、私のこれまでの受験経験から培った、効果的と思われる情報処理試験の勉強法を書いてみたいと思います。

 

前回、「情報処理技術者試験の勉強法 総論3 中盤編Ⅰ 過去問を解く 」で過去問を解く、ということをお勧めさせていただきましたが、今回はその続きです。

 

・答え合わせ

記述した回答の答え合わせを必ず行いましょう。「答え合わせ」という言葉を便宜上使用しておりますが、ここでお勧めしたいのは「解説を使った勉強」です。

過去問題集を購入し、各設問ごとの解説と自分が回答にいたった考えを比較します。

回答が一致しているかは、まだそれほど重要ではありません。解説を読み、その回答にいたるだけの知識や考え方が身に付いているか、を確認するのです。大事なのは、解説の内容を完全に理解することです。

 

ここで効いてくるのが「情報処理技術者試験の勉強法 総論2 序盤編 」でお勧めしたインプットです。試験範囲のマップが頭にできている場合、仮に問題に答えられなかったとしても、解説の内容は理解できたり、できなかったとしても「あの辺りの話題なんだろうな」ということが大分わかるようになっていると思います。

ここで、参考書やネットによって、わからないことを調べ、学習するのです。

 

まずマップがあって、これから学ぶ知識が全体のどの位置の話かを把握できており、意図的に調べることで、頭に残りやすいうえ、体系立てた知識になる。

ここが、一番の学習の肝になると思います。

各問題の解説をしっかり理解できたら、その問(とい)は一周目が終了です。これを3年分から5年分、全問題で行います。

 

そして過去問題は繰り返すと書きましたが、二周目以降も、正解した問題であっても解説を必ず読みましょう。周を重ねるごとに、他の問題で得た知識によって、解説の理解度もアップします。また、仮に解説の内容がどうしても理解できない場合、そこは飛ばしてください。繰り返しのなかで、他で得た知識によって理解できる時がくると思います。

私はノートを作らなかったので、ネットで調べたことなどを本に書き残していたのですが、参考書に追記するよりも、毎回必ず見返す問題集の解説に書きこむことが多かったです。

このように解説は非常に重要なので、解説の充実した問題集を選択しましょう。

なお、1周目は時間がかかってしまうかもしれません。私も新しい試験に取組むたびにそうです。ですが、回を重ねるたび、周を重ねるたびに知識は蓄積し、理解の速さも上昇します。どんどん時間は短くなるので、最初が我慢のしどころです。

 

解説を基に参考書などで勉強ができていると、横並びの参考書の記述の中でも、重要な部分とそうでない部分の色分けができてくると思います。その、重要な部分をしっかり理解し、答えられるように準備するのが本番への備えになります。

あまりに漠然とした内容に感じられるかもしれませんが、傾向が把握できていると、わかるようになってくるので、是非頑張ってください。

 

・問題文から学ぶ

午後問題の場合、過去問で出題されたものとまったく同じ問題が本番で問われることはほぼありません。ですが、過去問を繰り返すことで、傾向が把握でき、準備しておくべきことがわかるのです。これまでの積み重ねによって、重要箇所を把握できるので、過去問の解説確認の際に、その周辺の重要部分も合わせて体系付けて理解する。学習が進むほどやりやすくなると思います。

これは前述の内容と同様です。

 

また、過去問題を繰り返し解いていると、試験区分によって問題に特徴があることがわかります。

たとえば午後1問題、問題文は[  ]カッコの見出しによって区切られていますが、試験によってこの見出しの文章と設問の関係が異なります。

 

あるひとつの見出しの記述内容が、ひとつの設問で問われる区分があります。その場合、対象となる見出しの内容まで読み進めた段階で、それに対応した設問に答えればよいことがわかります。なので、次の設問で問われる見出しまで読み進めては回答する、というのが、効率的です。

逆に、設問で問われる内容が、複数の見出しの記述の中にあるような試験の場合(ITストラテジストはそうでした)、先に設問を読んで、なんとなく問われることを把握し、それから本文を設問で問われる場所を探しながら読むのが効率的になります。

 

このような、知識ではなく問題の傾向もつかめるので、自分なりに効率のよい方法を編み出していけるようになります。これも試験対策ですよね。

 

まとめますと、過去問を繰り返し、何度も問題文と解説を理解すること、そして不明点やあやふやな点を参考書等で学習すること。

参考書を確認した際、重要と思われる点は、その周辺も合わせて理解すること。

区分ごとの問題の特徴がつかめるので、それに合わせた準備をすること。

 

私はこのやり方によって一応結果を出せてこれました。

参考になれば幸いです。